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キャリアプラン視点での理系女性

理系女性に限らず、企業が理系採用に院卒を重視するのに違和感がある。

企業に就職して必要なのは高専や大学一般教養(1~2年)で勉強する基礎分野である。例えば僕の仕事でいえば力学と制御(電気っぽいやつ)、熱力、水力の基礎程度であろうか。化学も必要だがその都度勉強(と同僚を利用して)でまぁ間に合ってる。生産工学は大学の授業は全く役に立ってない。

世の中には機械・電気系とか化学・生物系で募集をしているところもあり、その専門すら必要ない。高校物理・化学・生物で十分である、いや中学理科で十分かも。

日本企業の研究職の新卒の多くはOJT(職場実地訓練)で教育されており、専門知識は不要である。必要なのは基礎知識なのである。院卒である必要は「一切ない」が、学歴の指標として重宝されているのであろうかと想像する。

上記の仮定が正しければ、2年生終了時の成績で、3・4年でインターンを募集し、お互いが「お見合い」をすれば非常に合理的である。もちろん、基礎工学に時間を掛けている高専生は基礎学力の理解度が高い、地頭も高校入試の偏差値で図ることができると思われる。

早く就職すれば、新入社員は大学に染まることなくOJTに参加できるし、無駄な学生生活を送ることがない。企業も早く仕事を仕込むことによって「中堅」の時間を長く使うことができるし、エリートの選別に時間を掛けられる。院卒の入社が25歳として、中堅であるべき30歳はたった5年しか経験できない、営業職なら7年である。単純比較は無理だが7年目の方が仕事はできるであろう、そして給料は同じか安いのである。

高専卒なら9年選手である。課長も狙える経験値である、無駄な6年を経験した院卒よりは。

尚、僕の理解では3年で一人前、チーム制であれば下っ端、個人商店制であれば先輩のフォローが必須である。5年で独り立ちできれば御の字であるという理解だ。

 

閑話休題。上記は一般論である。

女子に特化してみる。モデルとして、「20代後半に結婚して30前に出産する」というのを考えてみる。

大卒営業職であれば、職歴7年程度は経験しており、中堅であり、まぁ独り立ちをしているし、人間関係も構築できているであろう。そこでの産休はキャリアの形成に不利にはなってもの、仕事への信頼感は継続するであろう。それは企業にとても重要である。

一方で理系では院卒が一般的で、30歳といえば職歴5年である。エースを除けばこの時点で個人商店は機能していないし、上司先輩の庇護下にある。

この時点で女性が妊娠出産で戦線離脱するのはキャリア形成において無茶苦茶である。企業もその程度の対応をせざるを得ない。

 

逆から考えてみよう。女性が30前に妊娠出産で戦線離脱することを前提にキャリアプランモデルを。それは女性側だけではなく、企業人事部が考えることである。

1)営業と同様に大卒でキャリアをスタートさせる。:上記の営業職と同様で、妊娠前にある程度のキャリアを形成する必要がある。

2)高専卒を積極採用。 
女性のが成熟傾向があり、若いうちに仕事に向かうのはありだと思う、忍耐強いので検査とかも得意そうだし。2年でキャリアか品質担当かの選別をおこなってもいい。工業高校卒でもその選択は可能だとは思うがモノになる確率的には低そうだ。

高校入試時の偏差値は高く、工学基礎が大卒より優れている高専卒は超お買い得である。大卒と同じ給料で雇っても損はない。そして男女でいえば、女性の方がそうじゅくである分優秀であろう。
大学への進学を断ち切るだけの条件提示が必要である。

 

結論じみたもの

女性が活躍しないと、GDPも税収も伸びない。企業も女性を有効活用する必要がある。企業が男女比を建前で採用するぐらいなら、きちんと女性のキャリアプランを考えて欲しいものである。

その際には工学系女子の院卒は要らない。

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