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『町でうわさの天狗の子』第1巻/岩本ナオ

2010-10-15 | 少女漫画
 
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本屋に行ったら最新刊(第7巻)が積んであったので、気になって棚の第1巻を買ってきました。
なんて優しい空気の素敵な漫画だろう。すごく気に入りました。

刑部秋姫(おさかべあきひめ)は、年上好きの母が450歳年上の康徳坊(こうとくぼう)と恋に落ちて生まれた、天狗の子。彼女が人間と天狗のハーフであることを町の人は知っている。幼なじみの瞬、お山での名前は次郎坊(じろうぼう)は、康徳神社で天狗になる修行をしており、秋姫にも修行して天狗になれと言うが、彼女は人間の世界を気に入って山の下の緑峰(りょくほう)町で暮らしている。
大工の家の息子だからと火防(ひぶせ)の神様である天狗様をありがたがってくれるタケルに秋姫は想いを寄せている。そして彼と同じ高校に進むために、生まれて初めて電車に乗り、山から離れた場所へ受験に向かう。山の守護がなく「低位の者」たちに脅かされる秋姫を助けてくれた瞬は、お目付け役をやることになって自分まで受験にねじこまれたと憎まれ口をたたくが、タケルの言葉を聞いていい奴だと見直してしまう。

入試の競争率は1.0倍で落ちることはなかったが、4月から高校生になった秋姫は「低位の者」たちに負けないように、「徳」を高めるために天狗としての修行も恋のかたわら始める。
高校で秋姫は親友のミドリと同じクラスになれ、自分が天狗になっても仲良くしてくれるかと尋ねたタケルは、かわいいのにもったいないと言ってくれた。彼女がそこから出たことがなかった、今まで暮らしていた緑峰町にはホームセンターしかなかったが、町の外の人は天狗の話を眉唾物に思っていて、康徳様のことも知らない。
幼い頃からお父さんがこの山の天狗だからと言われてきた秋姫と、「町長の孫」と言われて嫌な思いをしてきたミドリとの間に芽生えた友情。オリエンテーリングで行方不明になったミドリのために、秋姫は瞬に泣いて助けてと懇願し、皆の目の前で半人前の力でミドリを助け、天狗を知らなかったクラスの子たちとの仲も深まる。

学校では、「女子の話」でオカズにされるタケル。そのタケルが通りがかった時に瞬が直球の質問をし、タケルには今彼女がおらず、彼女を欲しがっていると知る女子たち。「彼女」という言葉の響きにロマンチックな妄想が止まらず、いつの間にか「普通の女の子」になれていると感じる秋姫。帰宅する電車の中でタケルと一緒になり、告白しない理由が見つからない秋姫は彼に告白する。

秋姫がタケルからの返事を待ってもらっていた翌日、音楽室で「あの者」をいかにして手に入れるかと密談していた声を聞いて怒鳴り込む秋姫と瞬。あの者、タケルはお前のものなのかと反論された時、秋姫のケータイにタケルからの返事が届き、彼は秋姫のものになってしまった!


『手をとって、そのままで』。flowers2005年12月号掲載の読み切り。
母の再婚相手の一人娘、マミに恋に落ちたたっくん。マミちゃんを「お姉ちゃん」と思ったことは一度もない彼は、いつも適当なことを言っていると義姉に指摘され、たまには本音もいいけどいつも言っていたら大変だと、心を隠して、お見合いから逃げた彼女と手を繋いで家に帰る。


お薦め度:★★★☆☆
「普通の女の子」ではないのに「普通の女の子」でもある。そのあやうさや、優しい空気が好きです。町ののどかさも良い。
続き買います。あれもこれも買いたいという状態なんですが、年内に最新刊に追いつければいいなと思っています。



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