米国議会調査局の杜撰な分析能力

毎日：米議会報告書:「安倍首相は強硬なナショナリスト」と懸念

米議会調査局が今月１日付でまとめた日米関係の報告書の中で、安倍晋三首相について「強硬なナショナリストとして知られる」（中略）歴史認識問題を巡る言動について「地域の関係を壊し、米国の利益を損なうおそれがあるとの懸念を生んだ」（中略）首相の歴史認識問題や靖国神社参拝などへの取り組みは「米国や近隣諸国から注視されるだろう」と記した。（中略）首相について「日米同盟の強力な支援者として知られる」とする一方、「米国の利益を損なう可能性がある地域的な緊張を起こすことなく外交政策のかじ取りをうまくできるかという問題に直面している」とした。（中略）「帝国主義に基づく侵略や他のアジア諸国の犠牲を否定する歴史の修正主義を信奉していることをほのめかしている」と分析。（中略）河野（中略）談話」見直しの動きについて「日本と韓国、さらに他の（アジアの）国々との関係を悪化させるだろう」

やや微妙な言い回しだが、方向性は明らかだ。米国議会調査局の雰囲気がどんなものか、参考に↓

日の丸君の日記：怒れ！日本人

アメリカが自分の国益を優先し考え、日本をなだめようと言う意図がみえみえである。英文には珍しく、曖昧な書き方をしているが、実際は明言を避けつつ、「日本の慰安婦」（田中ユキ著）を根拠として、旧日本帝国軍の強制性を認めている。

田中ユキとは、「The Yuki Tanaka book, Japan's Comfort Women, describes Mr. Tanaka as a Professor at the Hiroshima Peace Institute, Hiroshima City, University of Japan. 」（日の丸君の日記：米国議会調査局リポート ）広島市立大学・広島平和研究所・教授。田中利幸氏。親北朝鮮の立場の人らしい。米国議会調査局は、要するに適当なだけである。彼らの能力なんて、こんなものだろう。それにひきかえ↓

読売：米、中国の尖閣主張「不適切」「国際法と矛盾」

米国防総省は６日、中国の軍事・安全保障に関する年次報告書を公表した。尖閣諸島（沖縄県）をめぐり、中国が尖閣周辺を領海とする「基線」を主張していることについて、「不適切に引かれた」「国際法と矛盾している」と退けたほか

多分、担当者が違うから？　いや、国防総省と、議会図書館（議会調査局は、図書館の内局のはず）の人脈が違うのだろう。