わまのミュージカルな毎日

主にミュージカルの観劇記を綴っています。リスクマネージャーとしての提言も少しずつ書いています。

ミュージカル「タイタニック」

2018年10月08日 | 観劇記


ミュージカル「タイタニック」
日本青年館 2018年10月1日から10月13日
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 2018年10月17日から10月22日

開幕して一週間が経とうとしています。ブログではなく、短くツイートですませてしまっています。
気が付けば、一年前に日本青年館に「パジャマゲーム」を観に行っている時以来の更新・・・
このままいくと、日本青年館で観劇するか、トム・サザーランドさんの舞台のことしか書かないブログになりそうです。
一年の間に、感激一杯の舞台もたくさんあったのですが、またいつか書きたいと思います。

さて、話を「タイタニック」に戻しましょう。
2015年のトム・サザーランド版初演も何回か観劇していました。いつ再演されるのだろうと心待ちにしていた作品でした。
劇場も多くのキャストも変わり、印象もがらっと変わるかと思いましたが、私としては、大きな違いはありません。お芝居の部分が深みを増したように思いました。

これを書いている時点で、初日とあと2回、合計3回観ました。
いずれもセンターですが2回はかなり前方で、1回は一階のかなり後方で観ました。
後方に座って、あれ、こんな風に照明が当たっていたんだ、とか、通路をこういう風に使っていたんだ、とわかりました。

群像劇を何度か観ると、なぜか、だれが何の役でどこに登場するかを解明したくなるのです。
全員は無理なのですが、わかる範囲で頑張ります。初演の時は、何かを手掛かりに観ていたなぁ・・・と調べてみたら、初演のプログラムには役名が全部載っているのです。名前があるのに、こんな役で出た?となっていたのを思い出します。今回のプログラムには主に演じる役名しか書いていません。サザーランドさんは稽古の進行時に、相当変えて(何もかもらしい)いくので、役も変わるかもと書かなかったのでしょうか?

加藤和樹さん
トーマス・アンドリュース
設計士です。一役のみです。見るたびにお芝居が深くなっていきます。本当に、カッコ良すぎるのですよね。開演前から設計をしている場面として座ってお芝居が始まっています。目の保養、笑。
辛口のことを言えば、もう一歩、相手の感情に踏み込んだお芝居を期待しています。

石川禅さん
ブルース・イスメイ
タイタニックを所有するホワイト・スター・ライン社の社長。一役のみ。
再演からの参加。
初日、最初の歌である「いつの世も」を歌いながら、目に涙を一杯ためているイスメイを拝見して、彼も苦しかったんだなぁ、と感じました。これは、初演にはまったくなかったイスメイへの思いでした。でも、途中のイスメイは本当にいけ好かない。「まぬけ」と船長に向かって言うなんて!!!
と、私も怒られているように思えるから、石川さんの演技は鋭いです。
是非、冒頭もラストも「いつの世も」の石川イスメイに注目して下さい。

藤岡正明さん
最初、三等客で登場し、機関士のフレドリック・バレット、一等客のベンジャミン・グッゲンハイム、バレット、グッゲンハイム、三等客、グッゲンハイム、バレットと一幕を終えるのでは?
二幕は、グッゲンハイム、バレットでしょうか?
一幕の間、どこかに藤岡さんがいるみたいな状況だと思います。
この作品の中で、「バレットの歌」と「プロポーズ」(その後も含む)の二曲ソロがあるので、とても印象に残ります。また、二つの歌の曲想が正反対。藤岡ワールド全開です。
「バレットの歌」の歌詞は結末を知って聞いているので、心に突き刺さります。
「プロポーズ」については上口さんのところで語ります。

戸井勝海さん
最初、ヘンリー・エッチスで登場し、出航するまでの間は船員のハーバート・ピットマンです。その後は、ずっとエッチスですね。
階級制度のありようをまざまざと見せつける役どころ。生まれながらにして、こういう職業に向いている人っているなぁと思います。
役替わりせずに、一番長く舞台上にいるのがエッチスだと思います。彼の立ち居振る舞いで、相手の階級がわかるので、舞台のメリハリをつけている影の演出家のような気がしています。さすが、戸井さん、と思う場面ばかりです。

(ここで、細かい感想を書くことに挫折、苦笑。後日追記していきたいと思います。)

相葉裕樹さん
チャールズ・クラーク、一等客、給仕係
のはず。給仕係はどの場面かなぁ?

津田英佑さん
ウィリアム・マードック

渡辺大輔さん
ジム・ファレル、給仕係・・・
前回ジムは古川さんでした。プログラムには別の役名もあるれど、今回は担当していないような???

上口耕平さん
ハロルド・ブライド、ジョン・B・セイヤー、三等客

小野田龍之介さん
チャールズ・ライトーラー、ジョン・ジャイコブ・アスター大佐、三等客

木内健人さん
ウォレス・ハートリー、ジョセフ・ベル、一等客室のウェイター、通信士?

百名ヒロキ
ベルボーイ、機関士

吉田広大さん
フレデリック・フリート、フランク・カールソン、ジョン・ワイドナー、機関士、検察官か弁護士か?

栗原英雄さん
エドガー・ビーン、ジョセフ・ボックスホール、三等客

霧矢大夢さん
アリス・ビーン、三等客

菊地美香さん
キャロライン・ネビル、グッゲンハイム夫人、給仕係

小南満佑子さん
ケイト・マクゴーワン、シャーロッテ・ドレイク・カルドーザ、給仕係

屋比久知奈さん
ケイト・マーフィー、エレノア・ワイドナー、給仕係

豊原江理佳さん
ケイト・ムリンズ、マデリーン・アスター、給仕係

安寿ミラさん
アイダ・ストラウス、三等客

佐山陽規さん
イシドール・ストラウス、ロバート・ヒッチング、三等客

鈴木壮麻さん
エドワード・スミス

須藤香菜さん
ミセス・ビーチャム、給仕係


後半戦に入って、2回目を観る方も多いと思います。何かの助けになれば、幸いです。

藤岡バレットと上口ブライドの掛け合いのシーンが一番のお気に入りです。大きく演出が変わりました。今回のほうが二人の親密度が増しています。船員同士の絆が感じられるとてもほのぼのとする場面。お二人の歌声も素晴らしい。
今回、上口ブライドの登場シーンが増えたのも嬉しいし、このほうが、この事故の人災であったことがよくわかる。

一番のお気に入りはこっちでは?と思われる方も多いかもしれませんが、もう、この場面は涙なしに見つめていられないので、辛い場面になってしまうのですよね。それは、2幕のストラウス夫妻のやり取りですよ。前回は、救命ボートに乗らないとアイダが言うのが下手のデッキ上だったので、すごくバタバタした中だったのです。今回、なんと、センターで喧嘩腰。この方が、ことの大きさが観客にとても伝わります。そのあとの「今でも」が本当にぐっとくる演出です。アイダが鏡の前で震えるのも、涙涙・・・ほかにもいろいろ語りたいのですけれど、そのうちに。

さて、あと何回乗船できるでしょうか?


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