わまのミュージカルな毎日

主にミュージカルの観劇記を綴っています。リスクマネージャーとしての提言も少しずつ書いています。

恩は・・・

2007年06月28日 | 雑記
数年前にある役職を頼まれ、今年はその任期が終わる年でしたが、再度役職に着くことになりました。
依頼してきた方は、私の父に恩義を感じていて、その恩を私に返して下さっているのだと思っています。
普段はとてもとても厳しい方ですが、本当に、「恩」に対してはより以上の「恩」で応えようとする方です。
私も見習いたいといつも感じています。

時には、恩返しをしたいと思っていても、返すことが出来ないまま別れることもあるでしょう。また、返すことが失礼な場合もあります。なかなか恩返しも難しいです。
ただ、私はこう思っています。受けた恩を直接返すことが出来なくても、同じような恩をある人に与えれば、また、その人もその恩を誰かに与えるかもしれないのです。回り回って、私が恩を返すべき人に誰かが恩を返してくれると。

でも、出来れば恩返しは早めにしたいですね。そして、ちょっとかっこよく、こっそりと・・・

佐山陽規さん

2007年06月19日 | 俳優情報
佐山陽規さんは、07年8月2日-5日THEATRE1010に於いて「森は生きている」にご出演の予定です。

この演目はいろいろな舞台があるので詳細がわかりませんが、安崎求さんが演出なさる舞台だそうです。

詳細の追記です(7/6)
(以下、敬称を略させていただきます)

主なキャスト
黒木マリナ、石川由依、花山佳子、宮本竜圭、倉田秀人、あぜち守、沢木順

詳細は佐山陽規さんのHP

ミュージカル蝶々さん

2007年06月17日 | 観劇記
ミュージカル蝶々さん
07年6月17日
シアター1010 1階15列目ほぼセンター

あらすじ
コレル夫人(剣幸さん)はプッチーニの描いた「蝶々夫人」の中の蝶々さんが本来の姿ではなく、異国趣味と東洋蔑視で変えられてしまったことに心を痛めているので、本当の話をしたい。そう言って幕が開きます。
アービン宣教師(戸井勝海さん)と妻のコレル夫人は長崎に赴任してきた。母に死に別れ、間もなく女郎宿に売られていく蝶々さん(島田歌穂さん)がコレル夫人にお手伝さんとして働かせて欲しいと頼みにやってくる。コレル夫人は手は足りていると断ってしまうが、蝶々さんのことがなんとなく気になっていた。お祭りの日に笛を吹く蝶々さんと再会。蝶々さんがコレル夫人に笛を、コレル夫人が蝶々さんに英語を教えることになった。
蝶々さんの辛くとも前向きに生きる姿に周りの人は心惹かれる。書生の木原(山本匠馬さん)もその一人だった。ある日、蝶々さんがコレル夫人に身の上話をしているのを聞き、驚く。なぜなら、武士であった蝶々さんの父を、殺した集団の一人が自分の父だったからだ。「敵を討て」という木原に、蝶々さんは「過去のこと」と言い、木原を許す。
アメリカの海軍士官と結婚する女郎たちが多かった。蝶々さんも見初められ結婚することに。幸せ一杯の蝶々さん。コレル夫人も喜ぶが、不安もあった。しかし、あまりに幸せそうな蝶々さんに言い出すことが出来ない。
いつ戻ってくるとわからないまま艦船は長崎を後にする。
蝶々さんは子供を産む。ますます不安になるコレル夫人は、蝶々さんの相手が未婚であったかを調べると、アメリカで結婚していたことがわかる。不安的中である。
艦船が再び、長崎へやってきた。しかし、蝶々さんの夫は家にやってこない。やってきたのは妻のケイト夫人(小野妃香里さん)であった。子供を引き取る、と申し出た。拒む蝶々夫人。
ケイト夫人は「夫は、蝶々さんは人形のようだったと言っていたのに、こんなにしっかりした女性だとは・・・」と言ってしまう。
蝶々さんは、「自分が誰のおもちゃでもなかったという証明をしなくては」と自害してしまう。

ちょっと雑なあらすじです。すみません。心に残るとてもステキな台詞がたくさんあったのですが、やはり一回の観劇ではなかなか覚え切れません。

感想です。
舞台の構成、音楽は本当に素晴らしいと思いました。
キャストも実力派揃いですから、当然の満足度かとも思いますが、舞台づくりの妙を感じました。
例えば、本来向き合ってやりとりしている会話であるにもかかわらず、互いに正面を向いて会話をしていたり、一人は相手を見ているのに一人は正面を向いていたりします。二人の距離感や気持ちのすれ違いを視覚から感じ取ることが出来るので、不自然には感じないのです。かえって、一人が台詞を発したときに、もう一人がどうその言葉を受け取っているかが良くわかるので、舞台に引き込まれる感じがしました。

セットの変更がなくても、アンサンブルの方たちのご活躍で、場面にいろいろ変化があり、とても楽しめました。振付もとてもおしゃれで、すっきりしていて、上品だなぁと思いました。後で振付はどなた?と見たら麻咲梨乃さんだったんですね。いつもながらに、舞台を盛り上げ、主役の感情を観客に伝える助けをそっとして下さっていると感じました。

キャストでは、コレル夫人の剣さんが本当にステキでした。包み込むような優しさが溢れていました。日本人と西洋人がかかわる舞台では演じ手はすべて日本人ですからその違いを表現するのが難しいというか、違いがわかり難いことが多いのですが、剣さんは立ち姿や声のかけ方などで、西洋人の雰囲気をとてもはっきりと表現していたと思います。
また、主役の島田さんとの声の質そのものの違いもとても良かったと思います。
時々、主演の方たちの声質が似ていて、歌い合うときにどのキャストが歌っているのかわからなくて、観客が混乱することがあります。混乱するということは、舞台に入り込めないわけで、結局は「つまらない」となってしまうのです。キャストの実力とは別に、キャスティングの時には、声質のバランスもとても大切なんだと感じました。

島田さんも、健気で、かわいらしい蝶々さんを演じて下さったのですが、やはり、「どうして自害?」という思いを払拭することは難しいようです。これについては、また後で話します。

戸井さんは相変わらず説得力のある歌唱で、普段は意識しない私の心の底の方にある思いに問いかけて下さいました。

山本さんもすごく良かったです。蝶々さんに憧れというか、好意を抱いていたのに、敵だったことを知ったときの悩み方、蝶々さんがアメリカ海軍士官と結婚してしまうときの悩み方、痛いほど気持ちが伝わりました。
蝶々さんが木原をどう思っているかは描かれていないのですが、もう少し絡みがあったら、自害する気持ちをもう少し理解できたかもしれないなぁ・・・かなり妄想が広がっているでしょうか(苦笑)。

本当にいい舞台でした。
でも、蝶々さんが自害することにどうして納得出来ません。時代が違う、と言ってしまえばそれまでですが・・・
私は、どの時代でも、自害が美徳だとしたのではない、と思っている人間なので、余計にそう思うのかもしれません。なんとなくですが、いわゆる戦時教育として武士道が捻じ曲げられて利用されたときに、「自害は美徳」とされてしまったのではないかと思うのです。そしてまた、自殺を厳禁しているキリスト教の国々に驚きをもって伝わって行っただけなのではないかと思うのです。
私は、「ミス・サイゴン」の結末も好きではないし、欧米諸国の東洋蔑視としか思えないので、頭にさえ来ます。それでも、蝶々さんよりは、キムが死を選ぶ気持ちの方がまだ理解できるのです。子供の将来を思う母の気持ちに少し共感できるからです。しかし、蝶々さんは自分が自分であるための死のような気がするのです。勿論、人間として自分を大切にすることはわかりますが、なにかが違うと思うのです。

コレル夫人が、日本人は貧しい暮らしをしていても躾が素晴らしい、とか、蝶々さんが、母の教えを守る、とか、今の日本人が忘れかけている、日本人が大切にしてきたことを思い出させてくれる、とてもステキなお話が展開されていくのに、最後でがっかりなのです。

蝶々さんが、貧しく、苦しい生活をしてきて、幸せを手にして、でも、それが儚く消えていく悲しさで自害するという運びならもう少し納得できたかもしれません。でも、それを感じるには、貧しく、苦しい生活の部分の描き方が弱いように思えるのです。
それに、こういう展開では「自分が誰のおもちゃでもなかったという証明」にはなり得ませんね。
どのような味付けをしてみても、現代の日本人が(特に、女性が)この結末に共感するのは難しいように思いました。

園岡新太郎さん

2007年06月16日 | 俳優情報
園岡新太郎は、07年9月4日-26日新橋演舞場、07年10月1日-25日大阪松竹座に於いて「憑神(つきがみ)」にご出演の予定です。(以下、敬称は略させていただきます)

原作 浅田次郎
脚本・演出 G2

主なキャスト
中村橋之助  鈴木杏  升毅  デビット伊東  葛山信吾  藤谷美紀  秋本奈緒美  野川由美子

詳細は園岡新太郎さんのHP

佐山陽規さん

2007年06月14日 | 俳優情報
佐山陽規さんは、07年12月7日-16日ル・テアトル銀座に於いて「The Light in The Piazza」にご出演の予定です。(以下、敬称は略させていただきます)

原作 エリザベス・スペンサー
脚本 クレイグ・ルーカス
作詞・作曲 アダム・ゲッテル
演出・翻訳 G2

主なキャスト
島田歌穂  新妻聖子  シルビア・グラフ  小西遼生  鈴木綜馬

詳細は佐山陽規さんのHP


アイ・ラブ・坊っちゃん

2007年06月09日 | 観劇記
07年6月9日マチネ 東京芸術劇場・中ホール  1階15列目あたりのかなり下手寄り

音楽座ミュージカルの「アイ・ラブ・坊っちゃん」を観ました。

あらすじは、夏目漱石作「坊っちゃん」と、その創作に当たっている漱石自身の日常や回想が平行して描かれるということにさせて下さい。

実は、私は「坊っちゃん」をきちんと読んだことがありません。あらすじは知っているのですが。また、漱石の作品も殆どを読んでいるのに「坊っちゃん」と「吾輩は猫である」の代表作だけ、読んでいないのです。なぜなのか、自分でも不思議です???

さて、感想ですが、ただ一言「楽しかった」です。
いや~~~、本当に楽しい舞台でした。お話も楽しいし、構成が素晴らしいです。音楽座の作品の中でも、一、二を競う人気作品となっていくと思います。
なんだか、ここにミュージカルの真髄あり、という感じがしました。
ミュージカルの自由さが存分に生かされていました。
また、和洋折衷の時代背景も影響していますが、ミュージカルが日本の文化に溶け込んでいると思えました。
本当に、素晴らしい作品です。

私が行った公演はDVDの収録日でした。まあ、こういう日は全体に役者さんも固くなったり、がんばり過ぎたりするというのはわかっていますが・・・

一番がっかりだったのは、坊っちゃん役の吉田朋弘さんですね。「泣かないで」の好演が印象的だったので、ちょっと期待し過ぎたのかもしれませんが、声が響かないのです。ダンスはとてもキビキビしていて、坊っちゃんらしいのですが、歌や台詞になると力が入りすぎて声を響かせることが出来ていませんでした。当然聞き取れないわけですから、細かい部分は誤解したまま舞台が進んでいってしまいました。まあ、あとでつじつまは合ったのですが。
これからも、活躍を期待しているので、調子の悪いときの乗り切り方みたいなことも勉強して頂きたいと思います。

漱石の妻、鏡子を演じた秋本なみ子さんは、二幕はいいなぁと思ったのですが、一幕は相当???でした。漱石の妻のはずが、娘?あるいは年の離れた後妻?という印象でした。もう少し、落ち着いた雰囲気が欲しいですね。

とこのお二人は残念マークみたいになったのですか、他のキャストはもう「素晴らしい」を連発してしまいたくなるほど。
まさに、坊っちゃんが名付けた「あだな」の人間が、そこで生きているという印象でした。
山嵐の安中淳也さんは特筆すべきでしょう。吉田さんの調子がいまひとつという感じでしたので、山嵐が主役?という印象になっていました。

そして、以前の音楽座でも漱石を演じていたという松橋登さんは最高でした。本当の漱石かと思ってしまうほど、演じているというのではなく、漱石として生きていると感じました。私の場合、「坊っちゃん」ではない他の作品をも創作した漱石として、松橋さんの作り出される漱石を見ていたのかも知れませんが、あの作品もこの作品も書くであろう漱石がそこにいる、と思えたのです。脚本自体も、いろいろな作品の創作のもとになりそうなエピソードを織り交ぜていたのかもしれません。

さて、音楽座に参加なさってから、ご活躍の幅が広がっている広田勇二さんですが、今回は前の舞台から間もない上に、少々体調を崩されたこともあり、当初予定されていた役ではなく、小使いさんという役を担当されました。ファンとしては勿論残念な気持ちもありますが、舞台に立って下さっていることだけで嬉しいのです。役も、台詞こそありませんが、鐘をならして登場すると舞台の雰囲気を変えて下さいました。緊迫した場面が、ほんわりとするのです。でも、やり過ぎるとぶち壊しですから、微妙なバランスが要求される役柄でした。歌声も楽しめました。

音楽座ミュージカルは「音楽」座、というわりに、ダンスが多いなぁと感じていました。私としてはもう少しじっくり演技だけでみせてもいいのにと感じることも度々ありました。が、今回は、本当に演技・歌・踊りのバランスがとれていて、よかったと思います。
東京での公演が一週間と短く、一度しか行かれませんでした。また、近々東京での公演を期待したいです。

似て非なるもの

2007年06月07日 | 雑記
料理が特別得意でもない私にとって、娘のお弁当作りはなかなか大変です。
普段の食事も、お弁当も、栄養のバランスだけは考えていますが・・・

最近は、冷凍食品も美味しいし、種類も豊富なので助かっています。
でも、いつも温めて入れるだけではと思い、冷凍食品をさらに加工することが多いのです。

娘の評判がよいメニューに「カツ丼風」と言うのがあります。
甘辛いお汁で、玉ねぎを煮て、そこに茹でたほうれん草、解凍したメンチカツを入れとき卵で仕上げるというものです。
栄養のバランスも良く、比較的手軽に作れます。

昨日の朝、このメニューでお弁当を用意していました。
メンチカツを解凍して、食べやすいように3つに切ろうとすると、すごく「ふにゃ」とするのです。あれ?とよく見ると、メンチカツじゃなくて、牛肉入りのコロッケです!メンチカツだと信じて買っていたものが、コロッケだったのです。
まあ、似たりよったりだと、目の前で朝ごはんを食べている娘には内緒にしたままにしました。

「ただいま~~~。」そして、私の顔を見たとたん
「ママ、メンチカツじゃなかった。」
と、もうかんかん!!!
「ごめんね。間違えたと朝気づいたんだけど、のんびり家の君なら気が付かないかと・・・」
メンチカツだと思って、楽しみにそれらしきものを最後のほうにとっておいたらしいのです。
「ママは、カタカナも読めないんだね。」
と、怒りは相当なもの。いくらのんびりしている長女とは言え「食べ物の恨みは・・・」のようです。
ひゃ~~~、似て非なるものとはまさにこのこと!!!
反省しきりの母でした。

で、今日スーパーで「メンチカツ」と声に出して表示を読み上げてから、冷凍食品を買い物籠へ入れたのは言うまでもありません。

村上勧次朗さん

2007年06月04日 | 俳優情報
村上勧次朗さんは、08年3月5日-3月30日日生劇場に於いて「ベガーズ・オペラ」にご出演の予定です。 (以下、敬称は略させていただきます)

作演出・脚色  ジョン・ケア―ド
原作  ジョン・ゲイ
音楽   イローナ・セカッチ
翻訳   吉田美枝
訳詞   松田直行

主なキャスト
内野聖陽・嶋政宏・村井国夫・橋本さとし・近藤洋介
島田歌穂・笹本玲奈・森公美子

スーパーマンの日

2007年06月01日 | 雑記
今日、6月1日は「スーパーマンの日」だそうです。
1938年の6月1日にコミックに登場したからだそうです。

スーパーマンと言えば、映画の印象が強い私です。普段の生活でのクラーク・ケントのときは、何とも煮え切らない、頼りない男ですが、いざ事が起こると正義のために活躍してくれます。
漫画や映画ですから、夢の世界ですね。

現実には、スーパーマンはありえないと思いますが、人それぞれにとってのスーパーマンはいるのではないでしょうか?
憧れの人であったり、何気なく自分を助けてくれたりする人は、その人にとってのスーパーマン(スーパーウーマンでもいいのですが)ですよね。

私にとってのスーパーマンは・・・
う~~~ん、普段はまさにクラーク・ケント?ある場面ではスーパーマンでしょうか。そのギャップがまさに「スーパー」なのです(笑)。
そして、私の気持ちをいつも支えて(多分、ご本人は意識していないと思いますが)下さっています。

皆さんにとってのスーパーマンは誰でしょうか?