◇ タイトルは、梅雨時の雨が上がったときに、バラ栽培に関して、個人的に大切なことと気にかけて実践していること、そんな意味の事柄です。
バラにはありとあらゆる病害虫がつきもの、それが大げさではないくらい、いくつかの病害虫の被害を必ず受けますが、初夏から盛夏にかけては雨上がりがポイントです。
これは経験的に感じている訳ですが、けさがその雨上がりの2日目、湿度が高く気温も下がってなく、庭に出てみると案の定、ダメージを受けていた株がいくつかありました。
ダメージを見つけたらその時点ですぐに対応しておれば、健気なバラはそれなりに美しい花の姿を見せてくれます。 今日は作業が盛りだくさんの日曜日でした。
□ ザ・プリオレス
(The Prioress S 1969 D.Austin England)
西に傾いた日を浴びて、淡いピンクが映えていました。
うちには珍しい、咲き始めが剣弁高芯咲きのバラです。
□ シャルロット・オースチン
(Charlotte Austin S 1993 D.Austin England)
蕾も多く見られますので、二番花が続いて咲き上がるはずです。
□ ジュード・ジ・オブスキュア
(Jude the Obscure S 1995 D.Austin England)
夏もよく咲くバラ、二番花の開花です。
□ ハーロウ・カー
(Harlow Carr S 2004 D.Austin England)
先日の雨の真っ只中を、二番花が咲き始めました。
そして、挿し木苗でも初咲きが見られました。
□ 孫娘のKoちゃんが、先月鉢上げしてくれたものです。
□ ハーロウ・カーは、2鉢とも親株と同じように開花しました。
□ 当時もご紹介しましたが、こうして教えたとおりにやってくれました。
2014年5月11日
□ 重たいのを抱えて、じいじ、はいどうぞ…Koちゃん(2歳8か月)でした。
□ それでもう一つ思い出して、挿し木苗の鉢上げを…。
5月18日にご近所さんからいただいた、ランブラーの苗です。
□ 何度もご紹介していますので恐縮ですが、
鉢底から根っこが見え始めたら、鉢上げのタイミングです。
□ 用土はいつも「あるもの」を使います。
赤玉土中粒4:赤玉土小粒2:馬糞堆肥4
バラ用の元肥を10gくらい(5号鉢2つ分)
肥料や、特に農薬は、規定量かそれ以下にしています。
ケチだから(!?)…って、そういうことではなくて、
施肥・投薬は規定量こそが、守るべきこと、そう思っています。
□ 挿し木の鉢から、用土をそっと出します。
□ 根っこが十分に伸びた苗、3本です。
□ そのうちの1本を取り上げます。
□ 鉢底石を適量入れて、用土を半分近く入れた鉢に、
その挿し木苗を植え込みます。
□ 用土を鉢の中の線(何と呼ぶのでしょう!?)辺りまで投入します。
□ 鉢底から流れるくらい水遣りして終了(右)。
水は、規定量の「メネデール」水溶液です。
残りの2本の苗は、左の8号鉢に植えました。
□ ポールズ・ヒマラヤン・ムスク
(Paul's Himalayan Musk R W.Paul 1916 England)
□ さて、この時季の病害虫被害を、けさの庭からいくつか…。
中央の新芽が、左に逆U字にうなだれています。
この時季に多い、バラゾウムシの食害です。
けさは特に、バラゾウムシを多く見かけました。
□ わかりにくいですが、チュウレンジハバチの幼虫の食害。
細かい黒い糞に、常に注意しています。
一夜にして、葉っぱ全体を食べ尽くされることがあります。
対処法は、切除です(たとえ蕾があっても…)。
□ チュウレンジハバチの産卵跡。
ここから幼虫が孵化して、周りの葉っぱを食べつくします。
これもとにかく切除します。
□ ウドンコ病、雨上がりに特に多いようです。
原則として、病気部分を切除しています。
□ カミキリムシの成虫に枝を食べられています。
その幼虫はバラの根元に潜って、茎の内部から食べ尽くします。
やがて株が枯れてしまうという、やっかいこの上ない害虫です。
これも原則として切除していますが、大切な茎は切除できない場合も…。
□ コントゥ・ドゥ・シャンボール
(Comte du Chambord P 1860 Moreau-Robert France)
□ 鉢植えで大切なのは、枯葉の清掃ですね。
□ 黒星病などで落葉した枯葉に、
雨や水遣りの水が跳ねると病気蔓延の原因に…。
□ クレマチス「アップル・ブロッサム」のアーチです。
西側半分は剪定誘引がすでに終わってました。
□ しかし、東側半分はまだ枯れ枝も取り除いていない状態。
ふうふう言いながら、剪定鋏と素手で黙々と…。
□ ずいぶんさっぱりとしました。
□ しかし、まだ、花形満(!?)の前髪よりも伸び放題状態。
□ 次回はアーチの上に誘引し直して、再剪定の必要がありそうです。
□ そのアーチの木漏れ日の下で、二番花が咲き続けています。
□ ジャクリーヌ・デュ・プレ
(Jacqueline du Pré S 1988 Harkness England)