やっぱり「食」って大事だよね!

Over50、独身男の食卓に迫る。

チキンチャウダー(スープスパ)を作ろう。(20120308 三部作その3)

2012年03月08日 | 食・レシピ

さて、今日の「作ろう」シリーズ三部作、完結編は、「チキンチャウダー」です!

もう、お察しが付きましたでしょうか。そう、前回迄に作って来た「チキングラタン」は、昨晩の夕食で摂りましたが、量が多く、食べ切れるものでは有りません。なので、今朝、3月8日(木)の朝は、台所に、昨晩から食べ残して放置された、グラタンベースの鍋が残っていた訳なのです。

昨日のグラタンベース製作時に、牛乳を入れたかったのだから、今回、入れちゃえっ!

と言う事で、鍋を半分食してあった所に、牛乳を約500ml投入、火を掛けました。すると?

なんと、今まで食べて来たチャウダーの中で、最もクリーミーで、コクの有る仕上がりでは無いですか!

しかも、パスタが入っていて、スープスパゲティに成っています。(長さが短いけど。)

最高にウマい、朝食に成りました。

考えてみると、バターと牛乳の代わりに、マーガリンと植物性低脂肪ホイップを使いましたよね。やはり、「補助」的役割は担えるかも知れませんが、完全な「代役」は無理の様です。今回、牛乳が加わって、初めてクリーミーで、まろやかなコクと風味が出て来ました。しかも、とても濃厚に。この、急に「濃厚」に感じたのは、マーガリンと、植物性低脂肪ホイップの下地が有ったからだ、とは思いますが。

確かにマーガリン、植物性ホイップは、バター、生クリーム、牛乳類とは、「似て非なる物」なのでしょう。しかし、全く相性が合わない訳でも無いのですから、ここで今回の料理製作で学んだ事。それは、コクと風味、まろやかさと、柔らかさ(クリーミーさ)の点から、乳製品は、始めから「本物」を使用すべき、と言う事ですね。また、マーガリン、植物性ホイップは、あくまでも本物の乳製品がどうしても不足した際に、補助的に少量使用する程度に留める事、です。

一方、鶏肉(チキン)と、干し椎茸(マッシュルーム)と(更に昆布)の相性はバッチリ!確かに、水の量を少なくして、これらから出る「出汁(だし)」は濃厚に成る様、仕込んではおりました。しかし、僕ら日本人にとって、これら動物性アミノ酸と、植物性アミノ酸の相乗効果によって醸し出される、この出汁の味は、(以前の記事でも使用した言い回しですが)日本人として先祖から脈々と受け継いで来た、我々の「血」が、「DNA」が喜ぶ味。洋食風にチャウダーとして仕上げましたが、脳髄から喜びが溢れ出す程の、本当に最高に美味しい、チキンチャウダーでした。(ここまで来て、初めてブログに掲載する気に成りました。)

Photo_12

すごく濃厚でトロ~リした、チキンチャウダー(スープスパ)でしたよ。ウッマ~い!朝から大満足?

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チキングラタンを作ろう。(20120308 三部作その2)

2012年03月08日 | 食・レシピ

さて、今日の三部作、第二弾は、前記事の「なんちゃってベシャメルソース」を使用しますよ。でもね、実は、このグラタンも、記事にするつもりは無かったんです。この後に掲載する、三部作完結記事の前段階で、どうしても必要な為に、記載する事にしました。なので、当初、記事にする気が無かった為、今回は出来上がったグラタンを写真撮影しておりませんでした。つまり、記事中の写真は今回の写真では無く、前回グラタンを作った時の「参考写真」ですから、ご注意を。

では前回記事の通りベシャメルソースが出来上がったので、続いてグラタンベースを作ってみましょう。グラタンベースは、1.ホワイトシチュー、2.ガサ増し具材、3.ベシャメルソース、この3つで出来上がりです。

はいっ?2の「ガサ増し」って何?はい、まず、「ガサ」は「嵩(かさ)」の濁音化です。「嵩(かさ)」は体積、容積、分量の事ですから、量を増やすと言う意味です。通常はマカロニを用いますが、今回は、パスタ。スパゲティです。だって、百円ショップでマカロニは300gで百円。スパゲティなら500gで百円。同じ、デュラムセモリナ100%なら、マカロニよりも、断然、スパゲティの方がお得。(なお、この判断は、この後の記事に連動しますが、大正解。)

まずは、グラタンベース用ホワイトシチューを作ります。今回の使用量は?

【材料】

  • 干し椎茸     22g(百円ショップの一袋分)
  • 乾燥だし昆布  30g(百円ショップの一袋分。3月からは20gに切り替わっている模様。)
  • 鳥もも肉   600g
  • 市販ルー   1箱(10皿分クリームシチュー用顆粒タイプ)
  • 水       1.5L

干し椎茸とだし昆布は水1.5Lに入れて、約6時間放置します。見た目にも、昆布、椎茸が完全に戻ってから火に掛けますが、その際は、沸騰前に火を止め、昆布を取り除きます。取り出した昆布は、後程、佃煮にでもする予定ですよ。

さて、鍋を放置する事約2時間。冷めて来たら、戻った椎茸を取り出し、適当にスライスします。それを鍋に戻したら、鶏もも肉を適当な大きさに切って、同じく鍋に入れて、再度、火に掛けます。

干し椎茸。これも百円ショップ。

Photo_8

当然、昆布も百円ショップ。

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大量の鳥もも肉で、追加のだしを取っていますが、ここまでは完全な和食用のだしの取り方。また、使用水量は1.5Lと、だし材に比べて少量の為、かなり濃いだしに成っています。昆布の植物性アミノ酸、鳥もも肉の動物性アミノ酸、両方共に濃厚!すごく良い出汁が取れました。でも、鶏肉、椎茸は鍋から出しませんよ、そのままグラタンの具に成る予定です。

次に投入するのは、市販のルーです。でもね、これが、まさにこの銘柄が、好きなんだっ!

Photo_10

鶏肉に火が通った所で火を止めたら、顆粒状のルーを投入、良くかき混ぜて、終了。

でも、今回はシチュー作成が目的ではありません。ここまで出来たら、別に茹でたスパゲティを投入するのですが、このスパゲティのゆで方に注意。乾麺500gは、長いままで無く、茹でる前に長さを1/3に、折ってしまってから茹でるのです。500gの束のままでは折れませんから、小分けにして折って行って下さいね。

Photo_11

写真は、長さ1/3に折った500g分のスパゲティ。これから茹でるので無く、先のシチューを作りながら茹でておきましょう。

椎茸をカットし、鶏肉もカット、鍋に投入する頃から、スパゲティを茹でると、時間的にロスは有りません。あっ、でもスパゲティを茹でるのは、水からでは無いので、お湯は更に少し前から沸かしておきましょうね。

さあ、シチューにガサ増しのパスタも入りました。続いて、前回記事に作った、なんちゃってベシャメルソースです。

ここまで全部入れて良く混ぜたら、鍋が一杯に成ってしまいました。本当は少々、牛乳を混ぜたかったのですが、もう鍋には何も入りません。「なんちゃってベシャメルソース」もかなり効いて、とても強く固化しました。

仕方無いので、これを完成品としてしまいましょう。

牛乳を入れられなかったので、まぁ、自分の納得の行く最後では無かった為、写真に撮らず、グラタン皿に、とろけるチーズをたっぷり乗せて、オーブントースターで焼き、食べてしまいました。

Photo_7(参考写真)

しかし、昆布、椎茸、鶏肉の出汁が効いていて、最高の味わいです!ちょっと固化が強かったのですが、美味しいグラタンでしたよ。ごちそうさまでしたっ!

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なんちゃってベシャメルソースを作ろう。(20120308 三部作その1)

2012年03月08日 | 食・レシピ

実はこの記事、書くつもりは無かったんです。でもね、この記事を含めて以降、今日の「作ろうシリーズ」三部作に繋がる第一弾ですので、記載する事にしました。

元々、書くつもりの無い料理ですから、写真も無く、レシピはいつもの通りで「確か、こんな感じだったっけ??」、程度のいい加減なものです。しかし、「当らずといえども遠からず」ですので、読者の皆さんのお好みで加減してみて下さい。(なんといい加減なブログなのだ事!)

でも今回は、かなり実験的な作り方です。本来、バターと牛乳と、小麦粉で作る物ですが、今回はマーガリンと、低脂肪ホイップと、小麦粉です。

【材料】

  • マーガリン      150g
  • 小麦粉        180g
  • 低脂肪ホイップ   200cc

マーガリンは当然、僕の住んでいるマンションの向かいに有る、百円ショップで購入。

Photo

小麦粉も同じく、百円ショップ。系列の独自ブランド銘が印刷されています。

Photo_2

低脂肪ホイップ。これは今回、初めて購入。本来なら、生乳100%の生クリームなのに。

Photo_6

さて、何で本物を使わないか。美味しいかどうかは不明なのに、今回この代用食材を使う事をためらわなかったのは何故か。それは目的が違うからなのです。本来のベシャメルソースは、バターと牛乳の風味を重視した上でなめらかさを強調するものですが、今回は、小麦粉と油の性質を利用したかっただけなんです。

今回、なんちゃってベシャメルソースを作るのは、この後に作る「グラタン」のベースにする為。特に今回のグラタンの味は、具材で強く出すつもりでした。その為、ベシャメルソースのバターの風味は、それ程、重要視していなかった訳です。(この時点では、自分自身、全くその後に感じる「風味、コク、まろやかさ、クリーミーさ」等々に、非常に大きく影響する事は、知る由も無かったのです。)

また僕の場合、グラタンにベシャメルソースを使うのは、市販のルーを使ってホワイトシチューを作ってから、固める(強い粘度・強いトロミを出す)為。この「固め作業」にベシャメルソースを使うのです。

ベシャメルソースは、バターの油脂分と小麦粉の混合物。暖かい鍋の中で油脂分が溶け、小麦粉が「ダマ」に成らずに、鍋全体に行きわたります。この小麦粉の「ダマ」を作らない事が重要。鍋が冷えると、小麦粉の粘りが出て、粘度を増し、グラタンベースに成ります。

さて、マーガリンに小麦粉を入れて、弱火でひたすらかき混ぜたうえで、低脂肪ホイップ投入。味見はしません。必要無いし。どうせ、グラタンの具材で、強く味を引き出す予定なんだからさっ!(まぁ、後に感じた事では有りますが、二度と「なんちゃってベシャメルソース」は作らないけどね。この時点では、全く気にしていなかったんですよ。)

当然、写真は撮らず。(撮っておけば良かったな。)

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野菜炒めを作ろう。

2012年03月06日 | 食・レシピ

さて、久し振りに僕のブログらしく、「作ろう」シリーズです。今日は、野菜炒め(肉無し)です。

3月3日(土)に、2ヶ月間に亘り除染作業に従事した福島県から帰宅した際、何と無く野菜炒めが食べたくなり、僕の住んでいるマンションの相向かいに有る百円ショップで、材料を購入しておりました。食べたかった筈で買った材料も、とうとう三日目。もうそろそろ作らないと。

はいっ??その間は結局何を食べていたのか、ですか?

正直、申し上げづらいのですが、全部手抜き料理ですよ。

3月3日(土)夕食 玉ねぎの味噌汁と、その味噌汁のだしに使った煮干し(いりこ)を、佃煮にした物。

実はこの「煮干し(いりこ)の佃煮」は、大成功。とってもウマかったのですが、カメラを福島県からの宅配便に入れていた為、未だ手元に届かず、このブログにご紹介出来ませんでした。作り方は至って簡単。味噌汁のだしに使った煮干し(いりこ)を、ざるに揚げたら、醤油とみりんで煮るだけ。今回砂糖は使用せず。

3月4日(日)朝食 3日に作った煮干し(いりこ)の佃煮と、豆腐ともやしの味噌汁。

3月4日(日)昼食 前食の残り物

3月4日(日)夕食 福島県いわき市内のスーパーマーケット「マルト」で購入していたパウンドケーキ(ラムレーズンと紅茶)。えっ?そう、ラムレーズンが入ったパウンドケーキと紅茶、では無くて、ラムレーズンのパウンドケーキと、紅茶のパウンドケーキ。そうです、パウンドケーキが2本です。なので飲み物は紅茶では無く、百円ショップのカロリー「ゼロ」コーラ1L。

3月5日(月)朝食 ご飯に、わさび味のふりかけ。だけ。

3月5日(月)昼食兼夕食  トマトスープパスタと、コーンポタージュスープ。コーンポタージュは、購入しておいたもの。トマトスープパスタは、トマトジュース(食塩無添加)1Lに、固型コンソメ6個、トマトケチャップ大さじ6、中濃ソース大さじ4、胡椒多め、少々の卸し生姜。これでトマトスープは完成。これに百円ショップで買っている500g一袋のスパゲティを茹でたもの。スープを作った鍋に、スパゲティを投入して絡めれば、出来上がり。

3月6日(火)朝食 前食の残り物(ちなみに、スープの水分をパスタが吸って、ナポリタンに変化。)

と、言う訳で、3月6日(火)代用休日で会社を休んでいる今日の昼食、まずは材料です。

Photo_2

【材料】(僕の3人前。僕も一食で、この1/3しか使いませんので、実際には、1/3する事。)

  • 豆味噌(愛知県産赤味噌) 大さじ6
  • オイスターソース       大さじ4
  • タバスコ             大さじ3
  • つゆの素(3倍濃縮)     大さじ3(原液のまま)
  • 胡椒               大さじ1
  • ほんだし            大さじ1
  • 一味唐辛子          大さじ1
  • 卸し生姜            大さじ1
  • 砂糖               大さじ1/2

 まずは、これを混ぜ合わせて「炒めみそ」を作ります。出来上がったら、本当の食材を用意。

  • もやし              500g(250g×2袋)
  • 玉ねぎ              大1個
  • 人参               大1本
  • キャベツ             中半玉
  • にら               ひと束

これらの野菜食材(実際にはこの1/3ですよ)を、ごま油でひと炒めした後、「炒めみそ」を投入。絡んで来たら、更にごま油を少々香り付けに垂らして、出来上がりです。

ところで、なぜ材料は実際使用料の3倍も用意したのか、ですか?

それは、百円ショップで購入した野菜食材のキリの良い量に合わせた為です。例えば玉ねぎは1個、人参も1本、キャベツも半玉、にらも一束。それに、これだけの量は、普通のフライパンでは炒められませんよ、あふれちゃって。1/3が、フライパンで炒める量としては適量なんです。

ですから、夕食も、明日3月7日(水)の朝食も、この「肉無し野菜炒め」で決まりだねっ!

では、早速戴きましょう!

Photo_3

お味噌汁は、愛知県産赤味噌の玉ねぎ汁です。ご飯も炊きたて!

いっただっきま~す?

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あれっ?まさか!?

2012年03月06日 | 日記

除染作業から帰京した土曜、翌日曜は、どう言う訳か睡眠時に熟睡出来ず、全く疲れも抜けませんでした。昨日の月曜日は、会社の朝の始業前に、応援派遣からの帰着報告をする為、出社してご挨拶しましたが、除染作業期間の休日出勤分を相殺する為、一週間の代用休日を取得する事として、そのまま帰宅しました。

昨日の僕は、疲れが出て来たのかテレビを見ながら、うつらうつら。結局、午後5時30分に就寝してしまいました。

実は、昨日の3月5日は、僕の誕生日

なんだか、とても勿体無い一日を過ごして仕舞った様ですが、そんな僕の誕生日の事よりも、疲れを何とかする方が重要だったのです。

そんな訳で今日の起床は午前5時30分。なんと12時間の熟睡。自分でもびっくりです。

でも、もっとびっくりする事が。

今朝5時30分起床して、何の気無しに、僕のこのブログを開いて見た所、なっ、なんとっ!!

自分でキリ番踏んじゃいました。アクセスカウンター「5000」です。別に、意図した訳では無いんですよ、本当に偶然。

昨年1月から開設したこのブログ。途中でパソコンが壊れたり、今回の様に業務上であったり、体調不良だったり、かなり記事が更新出来ない場面も多かったのですが、(記事の内容は大した事無いのに)それでも一年で五千ものアクセスを戴いた事に、本当に深く感謝申し上げます。

Photo

と、言う事で記念写真。

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只今、戻りました!

2012年03月03日 | 日記

皆様、お久しぶりでございます。

本日、3月3日土曜日、福島から無事、帰還致しましたので、ここにご報告申し上げます。

福島では、桜で有名な或る町の、それこそ、その有名な桜並木、公園を始め、公共温浴施設、中学校、住宅家屋に於ける、放射性物質の除染作業の現場監督を務めて参りました。

社命は応援派遣でしたので、業務全体から見ると、途中で帰ってきてしまった事に成ります。

残った社員は、各種報告書作成、決算業務を含む経理処理等を行う事に成りますが、僕は作業自体がひと段落した事に伴い、元部署から帰還命令を受け、帰還して来ました。残った社員の皆様方、お先に帰還する事をお許し下さい。

と、言う訳で、3月5日月曜日からは、元部署に出勤致します。

ですが(今度は)、元部署の皆様方、僕は派遣先で土曜日曜祝祭日等と言う世間の休日とは全く関係無く、それこそ毎日深夜迄業務をしておりました為、少々代用休日を取得させて戴きたく存じます。事情お汲み取りの上、正式な業務出社は、少々先にさせて戴く旨、ご理解とご承諾賜ります様、お願い申し上げる次第でございます。

さて、仰々しいご挨拶はこれまでとして、本当に疲れた二ヶ月少々の期間でしたが、様子は、と言うと。

現地は当然、福島第一原子力発電所(略して「F1(エフイチ)」)から20km以内、実際には約5km無い距離ですので、人は全く住んでおりません。福島県浜通り(はまどおり)地域と呼ばれるこの地域は、とても気候は温暖で、天候も良い日が続いておりました。(その分、日本海側の新潟石川では、さぞ大雪であった事でしょう。)

写真は、現場内の或る建物屋上から見た、F1の煙突。

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暖かい陽射しの中では、のどかで素晴らしい環境でした。放射線さえ無ければ。。。

実際には、「タイベック」と呼ばれる、テレビでもお馴染の白装束を二枚重ねに着込み、防塵マスク、防護メガネ、綿製とゴム製で二重に手袋を装着し、作業靴も二重にカバーして作業エリアに立つと、さすがに、暖かい陽射しにもかかわらず完全に無人の街並みの異様さが引き立ち、何か映画かゲームの中の世界に飛び込んでしまったかの様な、現実離れした雰囲気を感じました。

作業員さんの中には、片道二時間以上も掛る道のりを経て現地に通勤する方々も多く、「大変ですね。」とお声掛けした所、「私が住んでいた街ですから。自宅はここから100m裏です。」との返答。本当に町内にお住まいだった方々が、とても多いのに驚きました。避難先から、自分の住んでいた場所の除染と聞き、作業員としていらっしゃっているのです。

自分の友人宅、毎日歩いた道路、慣れ親しんだ公園、出身中学校等々を、自らの手で除染をするのですから、それはそれは気持ちが入っていますよね。とても丁寧に、真摯に作業されていらっしゃいました。

僕は、社命として、仕事で除染現場に来た訳ですが、実際に居住されていた方々を目前にして、また、その方々と作業を通じて交流を深める事で、とても他人事には思えなく成りました。

避難されていらっしゃる住民の皆様方が、一日でも早く、無事に元の自宅に帰れる様に成る日が来ます事を、心から願っております。

ですが、現時点では、本格除染が終了してみないと、帰れるかどうかは判らないのです。本当に帰宅して、ここに居住する事が良いのか、それとも、放射線が落ち切らず、住まない方が良いのか。僕としても、気持は複雑です。

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写真は雪の日の作業で、現場監督する僕です(現場所長撮影)。

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僕は肥えているので、自身で解ってはいるものの、改めて写真で見ると、尻がでかいなぁ。

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