マガジンひとり

オリンピック? 統一教会? ジャニーズ事務所?
巻き添え食ってたまるかよ

1976 - モントリオール五輪

2009-04-08 22:25:24 | メディア・芸能
兵庫県知事が「関東で地震が起きてくれれば(関西の経済にとって)チャンス」などと失言したのに対し、東京都知事の石原慎太郎は「役人の浅知恵でバカ正直」と評したのだとか。しかし、その石原が「北朝鮮のミサイルは近くに落ちてくれたほうが国民の危機感が高まってよろしい」とかなんとかほざいたそうじゃないですか。おまえも同じレベルだよ。ほんとうに知事というのは、いや知事に限らず政治家というのは最低最悪の人間のためのお仕事なのねん。
銀行事業の失敗、ナチ親衛隊みたいな教育委員会、小児病院の閉鎖など福祉切り捨て等々、彼の失政を数え上げればきりがないが、オラにとってみても唯一評価できるのが東京マラソンを男女共催・エリートと市民ランナーも同時に走らせて賞金も出すちゃんとしたマラソン大会として改めたことでしょかね。
オリンピックは来ても来んでもどっちでもかまわないが、2016年は南米初となるリオデジャネイロにやってもらって、20年でも24年でも28年でも続けて立候補すれば??それでは石原の寿命が尽きるので困る??それよりお金がない??
ほんとうにオリンピックは金食い虫。1976年の、このモントリオール五輪など、何十年も払い続けなければならない負債を市民に残したんだとか。この次回は共産ソビエトの威信をかけたモスクワ、さらに次回は商業化・肥大化の進んだロサンジェルスなので、モントリオールが最後の古きよきオリンピック大会だったのかも。ただし前回のミュンヘンでイスラエル選手団に対し悲惨なテロ事件が起こった流れを引き継いだ政治の影~さらに後まで引き継がれるボイコット問題がこのときもオリンピックをゆさぶり、ニュージーランドのラグビーチームが人種隔離政策をとる南アフリカへ遠征したことをめぐりアフリカ諸国の多くが参加しなかったのだとか。
そんなことオラぜんぜん覚えてないけど、コマネチ!!そう、当時生きてたほとんどの人は、この大会をコマネチの大会として記憶してるはず。ほっそりして手足の長い少女体型で、妖精のように舞うルーマニアの体操選手ナディア・コマネチが10点満点を連発!!女子個人総合など3つの金メダルに輝いて大会の話題をさらった。
彼女は次回1980年のモスクワでも活躍。そのころツービートの漫才でたけしがコマネチ!!のギャグを放ったのである。たけしがギャグに用いた体操選手はコマネチだけではなかった。ネリーキム!アンドリアノフ!ディチャーチン!ケンモチ!!男子の選手ではアクションが異なる。ご記憶でしょか。あのころのビートたけしはお笑い芸人としてキレがあったね。今はまあ政治家の同類というか。
さて1976年のオラは小学6年生、一学期の終わる直前に横浜から東京へ引っ越して小学校も転校しており、夏休みの初めのほうで行われた泊りがけの課外授業にも参加、新しいクラスへ溶け込むのに必死でオリンピックどころではなかった。なるほどコマネチは話題を呼んではいたが、小6のオラにとっていくらか年上のお姉さんなので、「少女らしいかわいらしさ」と言われてもピンと来なかったものでした。けれども今になって写真で振り返ってみて、ようやく新鮮な感動を覚える気がします。



長いストライドでぐんぐん飛ばす、キューバのアルベルト・ファントレナが陸上男子400mと800mで優勝。五輪でこの両種目を制したのは他に例がない。



男子10000mでは、8年後ロス五輪でマラソンを制するカルロス・ロペス(ポルトガル)が先頭を引っぱるものの、終盤にフィンランドのラッセ・ヴィレン(後方の青いユニフォーム)にかわされ2位。ヴィレンはミュンヘン大会に続き5000と10000mを制したほかマラソンにも出て5位。



男子体操・団体総合での加藤沢男の平行棒。大会直前に笠松茂を盲腸炎で欠いた日本は、団体の規定を終えてソビエトにリードされ、しかも団体自由に入ると藤本俊が足を痛めて残る5人が1人も失敗の許されない状況となったが、土壇場で踏ん張り逆転優勝した。しかし個人総合では加藤の3連覇はならずニコライ・アンドリアノフ(ソ連)が王座に就いた。



女子体操、幅10センチの平均台でもまるで平面で演技しているように宙返りを連発、着地もピタリと決めて10点満点のナディア・コマネチ(ルーマニア)。個人総合のほか種目別の平均台と段違い平行棒を制した。



個人総合の表彰式を終えて退場する3選手。前方から3位ミュンヘンの覇者リュドミラ・ツリシチェワ(ソ連)、1位コマネチ、2位ネリー・キム(ソ連)。女子体操は全般に少女体型でローティーンの選手が目立つようになってきた大会であった。



日本期待のローティーン選手、岡崎聡子。団体総合の段違い平行棒では9.80を出すなどがんばったが個人総合30位にとどまった。それにしてもこの体型の差…。その後の彼女の転落人生もまた悲しみを誘う。



ボクシング・ミドル級の準々決勝、優勝したマイケル・スピンクスの右の強打が対戦相手のアゴを直撃。兄のレオン・スピンクスもライトヘビー級で優勝。ともにプロに転向してからも華やかな戦績。シュガー・レイ・レナードもこの大会で優勝している。



予選リーグも、準決勝の韓国戦も、決勝のソ連戦も1セットも落とすことなく圧倒的な強さで優勝した日本の女子バレーボール。エース白井貴子の強烈なスパイクが祖国?韓国のブロックを突き破る。このときから2008年・北京の女子ソフトボールまで球技の優勝は遠ざかる。菅山かおるとか見てると、選手のルックスにも隔世の感が…。─(写真はすべてアサヒグラフのモントリオール五輪を特集した増刊号より)

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1 コメント

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Unknown (さるのこしかけ)
2013-02-18 15:29:24
はじめまして。岡崎聡子の「転落人生」に新しい1頁が加わったようですが、前に、彼女と同学年の女性から、こんな話を聞きました。いわく、同学年のメダリストの競技に対する「努力・情熱」そして「成果(メダル)」と、彼女の平々凡々さを、周囲の大人に比較され、心無い言葉を浴びた。自分自身、部活(音楽系)と勉強の両立に、平凡なりに前向きに頑張っていたので、すごく傷ついた。それでも、ホントに音楽が好きだったら、そんなこと言われたぐらいで傷つくはずないのに、という、ざっと記憶をたどると、こんな内容でした。
彼女を間接的に「傷つけた」のが、岡崎聡子だったんですね。それにしても、グッドタイミングの逮捕、オリンピック招致断固反対の自分としては、誤解を恐れず申し上げれば、慶賀の至りです。一日も早く、IOCのドーピング対策担当者に、この吉報が伝わることを祈るばかりです。
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