マガジンひとり

オリンピック? 統一教会? ジャニーズ事務所?
巻き添え食ってたまるかよ

今も買える限りは7digitalで音楽を買いたい

2016-01-31 19:26:56 | 音楽
Wire / Blogging (2015 - Wire)
詳しいいきさつは「爆買い - 7digitalでの3年間」という過去記事で述べたが、何度か「あなたの国からは買えません」と締め出されつつも、メルアドを改めるなど策を弄して3千曲以上の楽曲を購入してきた7digitalから、昨年4月13日をもって永久追放されてしまった。

が、それは英米の7digitalで英米人と同様に買うことができなくなったということで、同社がサービス展開していない、あなたの国=音楽低国にっぽんからも、買える品目が大幅に少なくなるワールドワイド向け7digitalでは買い続けることができる。

多くは無名レーベルの無名アーティストながら、中には、おっっこんなのが…というのも交じっており、さまざまなサイトの推薦で音楽を漁るとき、未知のレーベルや、今は活動していないアーティストなどの場合、とりあえず(ワールドワイド向け)7digitalで探してみることに。ワイアーは近年の作品を中心に揃っている




Slovak Radio Symphony Orchestra / Gosudarstvenny Gimn Rossiyskoy Federatsii, "Russia, you are our sacred Power!…" (2013 - The Complete National Anthems of the World)
Naxos傘下のレーベル(Naxosは多くが買える)。旧ソ連から引き継がれたロシア国歌、まあ持っていてもいいかなと。
先ごろ英政府は、放射性物質によるリトビネンコ氏の暗殺を、プーチン大統領が承認していたと発表。安倍政権の目指す改憲は、わが国をロシアや中国のような、(文化的な)闇にまぎれて国家の権限が極度に肥大化した暗黒社会へ導こうとする策動である。絶対反対




Sparks / When Do I Get to Sing "My Way" (1994 - Gratuitous Sax & Senseless Violins)
スパークス、ことユダヤ系のメール兄弟は、話題に上らなくなっても、各アルバム1曲くらいなら良い曲を書ける




The Chameleons / Up the Down Escalator (1983 - Script of the Bridge)
PopMattersの「80年代のオルタナティブ・シングル100選」で59位




The Folk Implosion / Natural One (1995 - Kids OST)
ルー・バーローがセバドーと並行して組んでいたバンドの、映画『KIDS/キッズ』に提供された佳曲。ポリグラムの音源の筈だが、なぜ買えるのかよく分からない




Mogwai / Friend of the Night (2006 - Mr. Beast)
ポストロックを代表する大物ながら過半のアルバムが買える、ありがたい存在




Chris Walla / Kanta's Theme (2015 - Tape Loops)
休む週も多いが、各週10曲前後の推薦曲を送ってくるADM Newsletterより。静謐なインスト曲




IQ / Widow's Peak (1985 - The Wake)
英国のプログレ。9分ほどある。バンド名やジャケはB級っぽいが完成度高く、本場のジャズ/プログレ/ヘビメタといった(日本ではジャンルありきの感がある)分野で頭角を現すのは半端ないんだなと




Fra Lippo Lippi / Shouldn't Have to Be Like That (1985 - Songs)
ノルウェーのネオアコ。「ネオアコ・プレイリスト」で100曲選ぶのに未聴のバンドを漁る中で。プログレやネオアコは日本では重箱の隅までほじくり返されてきたが、本国では地味な存在にとどまり、マイナーなレーベルからかろうじて再発されて7digitalで買えたりする




GospelbeacH / Sunshine Skyway (2015 - Pacific Sunrise)
すなわち新しい曲でも、よく知らないレーベルなら買える場合がある。これは軽快でちょっとレトロな米ロックの佳曲で、昨年11月下旬に買って年間チャート98位に滑り込んだ




Girls at Our Best! / Getting Nowhere Fast (1980 - Scared to Get Happy: A Story of Indie Pop 1980-1989)
Blue Orchids / Dumb Magician (1982 - 同上)
Another Sunny Day / I'm in Love With a Girl Who Doesn't Exist (1988 - 同上)
やはりネオアコ・プレイリストで紹介した、CDボックスセットとしては134曲、ダウンロード版は50曲を収める優れものコンピ。7digitalでは曲単位で買うことができなかったが、9.99ドルという安さ。iTunesストアでも1500円と安いようだ。既に持っていた曲や、削除してしまった曲もあるが、大半は残った




Antena / Seaside Week End (1985 - Camino Del Sol)
ネオアコの100曲からは漏れたが、当時の有力レーベル「クレプスキュール」から紹介されて人気のあったフランスのアンテナ




Fetty Wap / Trap Queen (2014 - Single)
PopMattersやPitchforkなど有力サイトの昨年のベスト・ソングスに軒並み選ばれた




Dave Rawlings Machine / The Trip (2015 - Nashville Obsolete)
10分を超すフォーク/オルタナティブ・カントリー系の曲。American Songwriterの年間ベスト・ソングスで選ばれ、ADM Newsletterでは別の曲が選ばれた




Kowton / On Repeat (2015 - Single)
これはFACTの年間ベスト・ソングスで選ばれたのだったか。(英米の)7digitalで買えなくなり、各種年間チャートが発表されてもむやみに買わなくなったが、漁れる限りは漁りたい




Guadalupe Plata / Tormenta (2015 - Guadalupe Plata 2015)
ADM Newsletterが推薦してきた、スペインのルーツ・ロック。少しワールドミュージック色がある。

7digitalはウィキペディアによれば、日本では2014年からオンキョーと組んで、「e-onkyo」なるハイ・レゾナンス音源の販売サービスを開始したそうで、さっそく訪ねてみたが、ひどいものだ。わが国で既に名の通っているアーティストの一部しか扱っていない。

オンキョーと組んだことで、7digital独自の日本向けサービスが開始される期待はついえた。欧米のブランド企業が、ロシアや中国、あるいは軍事政権のような国で営業しようとする場合、政府高官に賄賂を贈るとか、政府系の企業と合弁するとかの必要が生じる。わが国の風土も、そうした後進国と大差ないようだ
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Top 20 Hits of 30-Jan-2016

2016-01-30 18:33:09 | Weekly Top 15
1. ← 5. 2 "Shock Me" Baroness (2015 - Purple)
2. ← 2. 4 "I Am Chemistry" Yeasayer (2016 - Amen & Goodbye)
3. ← 1. 3 "Shadow Man" David Bowie (2001 - Nothing Has Changed: The Best of David Bowie)
4. ← 6. 3 "Adore" Savages (2016 - Adore Life)
5. ← 3. 4 "Dollar Days" David Bowie (2016 - Blackstar)
6. ← 4. 4 "Spectre" Radiohead (2016 - Free Download)



7. NEW 1 "How Many Times" Eryn Allen Kane (2016 - Free Download)
8. ← 10. 2 "Come Down" Anderson .Paak (2016 - Malibu)



9. NEW 1 "Higher" Rihanna (2016 - Free Download - ANTI)
10. ← 8. 7 "Fourth of July" Sufjan Stevens (2015 - Carrie & Lowell)
11. ← 7. 3 "Lazarus" David Bowie (2016 - Blackstar)
12. ← 12. 3 "Taken" Anna Meredith (2016 - Varmints)



13. NEW 1 "He Didn't Mention His Mother" Eleanor Friedberger (2016 - New View)
14. ← 19. 2 "Sgoraet (Burning Down)" Kedr Livanskiy (2015 - EP)



15. NEW 1 "The Plain Moon" The Besnard Lakes (2016 - A Coliseum Complex Museum)
16. ← 11. 6 "Love Is Free (feat. Maluca)" Robyn & Bagatelle Magique (2015 - Single)
17. ← 9. 8 "When We Were Young" Adele (2015 - 25)
18. ← 20. 2 "The Catastrophist" Tortoise (2016 - The Catastrophist)



19. NEW 1 "The Wheel" PJ Harvey (2016 - The Hope Six Demolition Project)
20. ← 14. 6 "The Sea Liner MK 1" Archy Marshall (2015 - A New Place 2 Drown)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

責任を負わずに影響力を行使する方法

2016-01-28 19:45:41 | 亡国クロニクル
講演会外交のしくみを紐解く 安保・原発・TPP・沖縄基地と日米関係の実像』@文京シビック小ホール
安保法制、原発の再稼働や輸出、TPP、沖縄基地などの諸問題は、日本とアメリカとの関係によって大きく影響され、「アメリカがくしゃみをすれば翌日日本は肺炎になる」というくらい国民の利害を左右する。この場合の「アメリカ」とは誰を指し、実際の日米外交はどのような形で行われているのか―――今回の講演会では、

■アーミテージ報告書は2000年から日本に集団的自衛権の行使を求めていた?
■世界で一番多くのロビイストを雇っているのは日本?
■「沖縄の人口は2000人か?」とアメリカの議員が聞いた?
■日本政府がアメリカ議会のTPP議員連盟を作った?
■アメリカ政府は日本に使用済み核燃料再処理をやめさせたい?


など、新外交イニシアティブ(ND)の事務局長として、翁長沖縄知事、稲嶺名護市長の訪米に同行したり、政府とは異なるリベラルな立場から7年にわたってワシントンでロビー活動に携わってきた弁護士の猿田佐世さんが分かりやすく解説。




猿田さんいわく―

米国における対日外交のプレーヤーは、第1層:米政府(国務省、国防総省、米軍)、第2層:連邦議会(上院、下院。日本への関心はほとんどなく、知識も薄い)、第3層:ワシントンという権力都市(人口65万に過ぎないが、連邦政府機関を中心に、シンクタンク、大学、メディア、ロビイストがひしめく)から成る。

米政府には「回転ドア」と呼ばれる、共和党と民主党の政権交代に伴って政府と民間の人材が入れ替わる現象があり、ワシントンの独特な三層構造によって、人材が担保されているわけだ。

例えば知日派・ジャパンハンドラーとして名を馳せるリチャード・アーミテージ氏はブッシュ政権で、ジョセフ・ナイ氏はクリントン政権で政府の要職に就き、現在はシンクタンクや大学の「3層」重鎮として影響力を保持する。

シンクタンクというと、わが国では野村総研のような、企業に付随する研究機関をイメージされがちだが、米国では非営利団体として、しかし企業や団体や外国政府から巨額の資金を調達し、三層構造に影響を及ぼす人脈と金脈を築いているのである。

近年アメリカにとって中国や韓国に対し日本の存在感が低下しているのではないかと報じられるが、日本政府官僚や大企業は「回転ドア」とは関係なく常に米政府に積極的な働きかけを続けている。ブルッキングス、戦略国際問題研究所(CSIS)などの有力シンクタンクに資金を提供し、議員に対しても、TPPについてレクチャーをして議員連盟を作るよう誘導するなどロビー活動を繰り広げる。民主党・野田政権が「2030年代原発ゼロ」を閣議決定したところ、米政府筋から露骨な圧力がかかったとされるが、実際は日本の外務・経産官僚や原発企業などが↓図のような「ワシントン拡声器」を利用して保身を図ったという部分もあり、米政府でも核不拡散に携わる勢力は日本が核燃料再処理をズルズル続けてプルトニウムがたまってゆくことを強く懸念している。

沖縄についてもしかりで、米議員は関心が乏しく、面会しても分刻みで次はスーダン、その次はトルコといった具合なので、特殊な事情を説明するのは容易ではない。政府が「辺野古しかない」と既定路線を粛々と進めるのに対し、現地にはこんな声があるんですよと、政府とは異なる立場でチャネルを作って働きかけていくことが重要だ―




この講演会の前日、東京朝刊に載った宮子あずささんのコラムが染みた。
長野県で起きた高速バス事故の件で、被害にあった大学生がお気の毒なのはもちろんだが、同じく亡くなった2人の運転手についてほとんど報じられないことに警鐘を鳴らしたのである。

無垢の被害者と、事故に責任を負う運転手。
将来ある若者と、先が見える中高年。続報の量の違いに、格差が見え隠れ。
運転していた65歳の運転手は大型バスの運転に不慣れだと自己申告していたという。人手不足なのに低賃金で高齢化する、職場の過酷さもかいま見える。

17日付のスポーツ新聞によれば、運転していた男性はその時点で、遺体の引き取り手が特定できていないそうだ。何から何まで格差社会で、下の方が底なしに悪化すると、全体が下がって、やがては上層の人も無傷では済まされない。今の日本を覆う構造問題。

アメリカの傘下に入ることで、戦争責任に蓋をして経済的繁栄を享受してきた「戦後レジーム」は、政府と大企業がワシントン拡声器=米国の外圧と称して我田引水を図る衰退日本の病理へと姿を変えた。やりきれない思いがするが、先日同じ会場の「ジャーナリストはなぜ戦場へ行くのか」が半分ほどの入りだったのに対し、今回は定員370人が満席の盛況であった。猿田さんの義侠心・行動力・話術に、かすかな光をみた―
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Top 20 Hits of 23-Jan-2016

2016-01-23 19:47:56 | Weekly Top 15
1. ← 1. 2 "Shadow Man" David Bowie (2001 - Nothing Has Changed: The Best of David Bowie)
2. ← 2. 3 "I Am Chemistry" Yeasayer (2016 - Amen & Goodbye)
3. ← 4. 3 "Dollar Days" David Bowie (2016 - Blackstar)
4. ← 3. 3 "Spectre" Radiohead (2016 - Free Download)



5. NEW 1 "Shock Me" Baroness (2015 - Purple)
6. ← 10. 2 "Adore" Savages (2016 - Adore Life)
7. ← 7. 2 "Lazarus" David Bowie (2016 - Blackstar)
8. ← 6. 6 "Fourth of July" Sufjan Stevens (2015 - Carrie & Lowell)
9. ← 5. 7 "When We Were Young" Adele (2015 - 25)




10. NEW 1 "Come Down" Anderson .Paak (2016 - Malibu)
11. ← 11. 5 "Love Is Free (feat. Maluca)" Robyn & Bagatelle Magique (2015 - Single)
12. ← 18. 2 "Taken" Anna Meredith (2016 - Varmints)
13. ← 8. 6 "Really Love" D'Angelo and the Vanguard (2014 - Black Messiah)
14. ← 12. 5 "The Sea Liner MK 1" Archy Marshall (2015 - A New Place 2 Drown)
15. ← 15. 2 "'Tis a Pity She Was a Whore" David Bowie (2014 - Single)
16. ← 9. 7 "Hello" Erykah Badu (2015 - But You Caint Use My Phone)
17. ← 14. 4 "Run" Delta Rae (2015 - After It All)
18. ← 13. 9 "Sunshine Skyway" GospelbeacH (2015 - Pacific Surfline)



19. NEW 1 "Sgoraet (Burning Down)" Kedr Livanskiy (2015 - EP)



20. NEW 1 "The Catastrophist" Tortoise (2016 - The Catastrophist)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

腐女子の聖典 - 『トーマの心臓』再読記

2016-01-18 19:44:21 | マンガ
ロンドンハーツの、10名のいわゆる「オネエ」タレントをランク付けするという企画で、KABAちゃんを1位に選んだ田村淳いわく「キャピキャピしてるけど、哀愁もある。乙女
キャピキャピとは独特な言葉だが、女の心や振舞いをよく表していると思う。
男はしないよな、キャピキャピ。このほど30年ぶりくらいで萩尾望都さんの代表作『トーマの心臓』を読み返したのだが、登場人物たちがキャピキャピし始めると、とたんに女の世界だなと感じて興ざめしてしまうのだ。

同作は1974年に発表され、ドイツの全寮制の男子中等学校シュロッターベッツを舞台に、冒頭でユーリという同級生への想いをしたためた文章を残して、みなから愛されるかわいい少年トーマが投身自殺してしまい、そこへトーマそっくりの転校生エーリクが表れ、彼らを見守る年長のオスカーや同級生たちの心にさざ波が立つ、その思春期の愛と悩みをみずみずしく描く。

先んじて同じモチーフの短篇「11月のギムナジウム」を萩尾さんは発表しており、一時彼女と同居していた盟友・竹宮惠子さんの『風と木の詩(うた)』と併せ、寮を舞台とする少年たちの愛憎というのが、70年代の少女漫画に旋風を巻き起こし、私のようにハマッてしまう男性読者も少なくなかったが、この種の世界観は以降、やおい~ボーイズラブ(BL)、そしてそれを好む腐女子(ふじょし)といったように、男性読者を遠ざける方向で特殊化することになってしまった、その要因を、原点ともいうべき『トーマ』に見いだすことができる。

そも読み返そうと思ったのは、多彩な作家さんをお招きして昨秋作ったショタ合同誌『GMF』において、女性作家の代表格というべき金ノ玉虫さんがトーマを取り上げてズバリ、「ユーリは自分の中の原罪である、ドMのド変態の部分をずっと隠して、襟を正し、父のような理想のドイツ人となるべく優等生として正しく信心深く生きると決めたが、たった一度だけ誘惑に負け、自分を解放したその代償が生涯残ってしまい、原罪が体に刻み付けられてしまったから、原罪を持たないトーマの透明な愛を恐れ、それゆえにトーマの愛は崇高なものへと昇華する」のように読み解いておられたので。

さらに彼女は、ユーリの罪は、一見サイフリート(という不良上級生)の誘惑に負け、神を冒涜し暴力に屈したことだが、彼らの暴力を、実はユーリ自身が望んで受け入れたのが主眼で、ユーリはたばこの火を押しつけられて射精していた!」とまで想像の翼を広げる―




男の世界にも、同性愛でもないのに掘ったの掘られたのとキャピキャピ?する人たちがいることを、『闇金ウシジマくん』の不良やヤクザやホストたちに教わった。
暴力に屈服する/させるという象徴として、たばこの火でブラジャー型に熱傷痕を刻んだり、オナニーさせたり、その場の敗者たちに互いのモノをくわえさせたりとか肛門性交させたりとか、儀式のように行われる。

この儀式は、連鎖する。暴力に屈服し、その刻印をうがたれた者は、他の者に同じ刻印を、何度でも何人でもうがとうと。
一人、この連鎖に従わない者がいる。「出会いカフェくん」のアキトは、恋人美來(みこ)の元カレで不良の「JP」から、背中に「美來の前で裸になれないよう」ひどい傷痕をつけられるが、アキトはJPが嫉妬に駆られてそうせざるをえなかったと見抜いており、悲しませないよう美來にはそのことを言わない。




弱い人間だから、暴力を連鎖させざるをえない。
宗教/神が弱い人間を好んで救い、マルチ商法のように信者を増やしてゆくのとも似ている。
『トーマの心臓』におけるユーリの人物像は、この宗教/神の含みが強く、たとえドMとしても、性愛とアガペー(神の愛)を極端に対置する観念論めいており感情移入を妨げるし、まして冒頭で死んでしまうトーマは体温をもった人間だということが全く伝わってこない。

好ましいと思うのは、エーリクとオスカーが共に、親との関係で心に複雑な淀みを抱えている点である。特にオスカーと父親の問題について、萩尾さんは後年「訪問者」という中篇を描いており、私は本篇よりこちらを推したい。山岸凉子さんにも、小学校低学年の頃、友人の家に招かれた際そのお父さんというのが一読忘れ難い印象を残す、選集のおまけのエッセイ漫画(↑画像)があるけれども、こうした細やかな心情を知ることができたのは、つくづく少女漫画に親しんだおかげでしたね―



訪問者 (小学館文庫)
萩尾 望都
小学館
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Top 20 Hits of 16-Jan-2016

2016-01-16 18:29:37 | Weekly Top 15
1. NEW 1 "Shadow Man" David Bowie (2001 - Nothing Has Changed: The Best of David Bowie)
2. ← 3. 2 "I Am Chemistry" Yeasayer (2016 - Amen & Goodbye)
3. ← 2. 2 "Spectre" Radiohead (2016 - Free Download)
4. ← 13. 2 "Dollar Days" David Bowie (2016 - Blackstar)
5. ← 1. 6 "When We Were Young" Adele (2015 - 25)
6. ← 5. 5 "Fourth of July" Sufjan Stevens (2015 - Carrie & Lowell)



7. NEW 1 "Lazarus" David Bowie (2016 - Blackstar)
8. ← 6. 5 "Really Love" D'Angelo and the Vanguard (2014 - Black Messiah)
9. ← 4. 6 "Hello" Erykah Badu (2015 - But You Caint Use My Phone)



10. NEW 1 "Adore" Savages (2016 - Adore Life)
11. ← 8. 4 "Love Is Free (feat. Maluca)" Robyn & Bagatelle Magique (2015 - Single)
12. ← 14. 4 "The Sea Liner MK 1" Archy Marshall (2015 - A New Place 2 Drown)
13. ← 10. 8 "Sunshine Skyway" GospelbeacH (2015 - Pacific Surfline)
14. ← 15. 3 "Run" Delta Rae (2015 - After It All)



15. NEW 1 "'Tis a Pity She Was a Whore" David Bowie (2014 - Single)
16. ← 7. 7 "Sunday Candy" Donnie Trumpet & the Social Experiment (2015 - Free Download - SURF)
17. ← 12. 7 "Electric Love" BØRNS (2015 - Dopamine)



18. NEW 1 "Taken" Anna Meredith (2016 - Varmints)
19. ← 9. 7 "Silhouettes (I, II, III)" Floating Points (2015 - Elaenia)
20. ← 16. 3 "Alexander Hamilton" Leslie Odom, Jr., Anthony Ramos, Daveed Diggs, Okieriete Onaodowan, Lin-Manuel Miranda, Phillipa Soo, Christopher Jackson & Original Broadway Cast of Hamilton (2015 - Hamilton: Original Broadway Cast Recording)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

100 Best David Bowie Songs

2016-01-12 22:44:20 | 音楽
1) "Heroes" (1977 - Heroes*)
2) Ashes to Ashes (1980 - Best of Bowie*)
3) Changes (1971 - Hunky Dory*)
4) Starman (1972 - Ziggy Stardust*)
5) Life On Mars? (1971 - Hunky Dory)
6) Wild Eyed Boy from Fleecloud (1969 - Space Oddity*)
7) Young Americans (1975 - Young Americans)
8) Space Oddity (1969 - Space Oddity)
9) Ziggy Stardust/Suffragette City (1972 - Ziggy Stardust)
10) Time (1973 - Aladdin Sane*)
11) Modern Love (1983 - Let's Dance*)
12) Wild Is the Wind (1976 - Station to Station)
13) Under Pressure / Queen & David Bowie (1981 - Queen: Hot Space)
14) Star (1972 - Ziggy Stardust*)
15) Let's Dance (1983 - Let's Dance*)
16) Moonage Daydream (1972 - Ziggy Stardust)
17) D.J. (1979 - Lodger*)
18) The Man Who Sold the World (1971 - The Man Who Sold the World)
19) Golden Years (1975 - Station to Station)
20) 1984 (1974 - Diamond Dogs)
21) Quicksand (1971 - Hunky Dory*)
22) The London Boys (1966 - The Deram Anthology 1966-1968)
23) Where Are We Now? (2013 - Single*)
24) Aladdin Sane (1913-1938-197?) (1973 - Aladdin Sane)
25) When the Wind Blows (1986 - When the Wind Blows OST*)
26) Prisoner of Love / Tin Machine (1989 - Tin Machine)
27) Rock 'n' Roll Suicide (1972 - Ziggy Stardust)
28) Fame (1975 - Young Americans)
29) Jump They Say (1993 - Black Tie White Noise*)
30) Lady Stardust (1972 - Ziggy Stardust)
31) Absolute Beginners (1986 - Best of Bowie*)
32) Station to Station (1976 - Station to Station)
33) Blackstar (2015 - Blackstar*)
34) New Killer Star (2003 - Reality*)
35) Fashion (1980 - Scary Monsters)
36) Queen Bitch (1971 - Hunky Dory)
37) Joe the Lion (1977 - Heroes*)
38) Thursday's Child (1999 - Hours...*)
39) The Jean Genie (1973 - Aladdin Sane)
40) Always Crashing in the Same Car (1977 - Low)
41) Oh! You Pretty Things (1971 - Hunky Dory)
42) Warszawa (1977 - Low)
43) Song for Bob Dylan (1971 - Hunky Dory)
44) TVC 15 (1976 - Station to Station)
45) Can You Hear Me (1975 - Young Americans*)
46) Loving the Alien (1985 - Best of Bowie)
47) The Prettiest Star (1973 - Aladdin Sane)
48) Shadow Man (2001 - Nothing Has Changed)
49) Rebel Rebel (1974 - Diamond Dogs)
50) This Is Not America / David Bowie & Pat Metheny Group (1985 - Best of Bowie)



51) Can't Help Thinking About Me (1966 - Early On 1964-1966)
52) Watch That Man (1973 - Aladdin Sane)
53) The Width of a Circle (1971 - The Man Who Sold the World)
54) Blue Jean (1984 - Tonight*)
55) Dollar Days (2016 - Blackstar)
56) Zeroes (1987 - Never Let Me Down*)
57) Speed of Life (1977 - Low)
58) It's Hard to Be a Saint in the City (1975 - Sound + Vision II)
59) It's No Game (Part 1) (1980 - Scary Monsters)
60) Lazarus (2016 - Blackstar)
61) Who Can I Be Now? (1975 - Young Americans - Outtake)
62) Cat People (Putting Out Fire) (1982 - Cat People OST)
63) A New Career in a New Town (1977 - Low)
64) Five Years (1972 - Ziggy Stardust)
65) Sound and Vision (1977 - Low)
66) I'm Deranged (1995 - Outside)
67) China Girl (1983 - Best of Bowie)
68) The Bewlay Brothers (1971 - Hunky Dory)
69) Sweet Thing/Candidate/Sweet Thing (Reprise) (1974 - Diamond Dogs)
70) Slow Burn (2002 - Heathen)
71) Love You Till Tuesday (1967 - The Deram Anthology 1966-1968*)
72) Lady Grinning Soul (1973 - Aladdin Sane)
73) Teenage Wildlife (1980 - Scary Monsters)
74) Hang On to Yourself (1972 - Ziggy Stardust)
75) Braking Glass (Live) (1978 - Sound + Vision III)
76) Silly Boy Blue (1967 - The Deram Anthology 1966-1968)
77) 'Tis a Pity She Was a Whore (2014 - Single)
78) Real Cool World (1992 - Single)
79) Subterraneans (1977 - Low)
80) Strangers When We Meet (1995 - Outside)
81) Boys Keep Swinging (1979 - Lodger)
82) After All (1971 - The Man Who Sold the World)
83) Drive in Saturday (1973 - Aladdin Sane)
84) What in the World (1977 - Low)
85) Beauty and the Beast (1977 - Heroes)
86) Scary Monsters (And Super Creeps) (1980 - Scary Monsters)
87) Look Back in Anger (1979 - Lodger)
88) White Light/White Heat (Live) (1973 - Sound + Vision I)
89) Black Country Rock (1971 - The Man Who Sold the World)
90) I'm Not Losing Sleep (1966 - Early On 1964-1966)
91) Hallo Spaceboy (Pet Shop Boys Remix) (1995 - Best of Bowie)
92) Big Brother/Chant of the Ever Circling Skeletal Family (1974 - Diamond Dogs)
93) V-2 Schneider (1977 - Heroes)
94) Fantastic Voyage (1979 - Lodger)
95) Word On a Wing (1976 - Station to Station)
96) Up the Hill Backwards (1980 - Scary Monsters)
97) How Does the Grass Grow? (2013 - The Next Day)
98) Art Decade (1977 - Low)
99) Ricochet (1983 - Let's Dance)
100) You Belong in Rock & Roll / Tin Machine (1991 - Tin Machine II)

* = 私のチャートで1位となった曲(毎週のチャート中断の時期は推定)




デビッド・ボウイの100曲。この記事をやる日が、こんなに早く訪れるとは思わなかった。青春の日々を心ごともぎ取られるようで、痛切な思いである。

私の出会いは高1の1980年、魅惑的なビデオと共に英1位のヒットとなったシングルAshes to Ashes。ただしその少し前にNHK-FMの『軽音楽をあなたに』で1984を聞いている。アルバムも高1の冬に、それらを含むDIAMOND DOGS, SCARY MONSTERSを買ったのが最初で、以降、高校3年間を通じさかのぼって漁り、その頃始まった私のチャートでボウイの古い曲が代わる代わる1位となったものだ。

奥村くんや最愛の千野くんにボウイなど私の好きな音楽を聞かせ、それら高1時の友人からハブにされ、新しいクラスで孤立がちな私も、逆に音楽を介してどうにか友人を得たりということも。ボウイは常に私の偶像だったが、当時「デビッド・ボウイー」との表記が多く、一般的には知る人ぞ知る、というカルト的な存在だった彼が、高校の終わり3月、広く知られることになった。

「レッツ・ダンス」の大ヒット。同時に坂本龍一やビートたけしと共演した映画『戦場のメリークリスマス』も大きな話題となる。ボウイ・チルドレンというべき、カルチャー・クラブやデュラン・デュランも米チャートを賑わし、先鋭的な存在だったボウイに「時代が追いついた」とも称された―




音楽に遠いも近いもない。神だ。常に同じところにいてくれる。
しかしデビッド・ボウイを遠く感じたことはある。
レッツ・ダンスのヒットにより、にわかファンが激増、私は抽選に外れてシリアス・ムーンライト・ツアーの日本公演を見ることはできなかった。

87年のグラス・スパイダー・ツアーでは日本公演が行われず、90年のサウンド・アンド・ヴィジョン・ツアー、武道館の後方の席で、遂にボウイとの対面がかなったのである。

このツアーは3枚組(+1ビデオ)のコンピ盤のリリースとセットで行われ、彼の全キャリアからまんべんなく選曲されていたが、この時期のボウイが普通のポップスターになってしまったことと、その回顧的な性質が相まって、正直なところ例えアリーナ席で見たとしても、期待したものとは程遠かった―




80年代の不振を払拭するべく、90年代のボウイは活発にアルバムを作った。私は会社員生活も長くなり、チャートをやめてしまい、ボウイの新作も「ああ、またこんな感じかァ~」と、熱心に聞くことはなかった。
唯一、長期入院中の1999年、HOURS...を繰り返し聞いたくらいか。一般的には不評だったが、HUNKY DORYLODGERのような、彼の素顔が表れた作品ではなかったろうか。

彼は私の前半生最大の偶像で、人生の指針となる存在だった。教師といってもよい。
きのう突然の訃報に接し、彼の100曲を選ぼうと、流しっ放しにしていたが、夜11時頃、いったん止めて、前日の有吉弘行のラジオを聞きながら飲み食いした。

ボウイの、20才になるかならぬかのLondon BoysやSilly Boy Blueの完成度に比べ、40過ぎの有吉の幼児性にひどい落差を感じた。特に性風俗/風俗嬢の美化。全員が善意でやっている商売なわけがない。わが国の男社会・村社会への甘えというか、そもお笑い芸人は、いかに応じてその場を切り抜けるか、笑ってもらえるか、という相対的な商売なのだ。会社員が自らを殺し、周囲を立てて、会社に貢献するのと変わらない。

ボウイの教えは、私の会社員生活には何の役にも立たないどころか、むしろ阻害要因であった。音楽は、ロックは、他人がどうあろうと、自分がどう思うかという、絶対的自由なのだ。60代のベテランが、死の直前までPitchforkのベスト・ニュー・トラックに選ばれたなどという例があるだろうか。ボウイは最後まで前を向き、自分の手で未来を切り拓こうと奮闘し、遂に力尽き倒れた。前半生に頑張って、後半は管理職として、退職後は年金で、などという生き方とは対極ながら、死してなお私の残りの人生を照らし、導いてくれることだろう。

デビッド・ボウイ、ありがとう。あなたは常に私の心の中にある―
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Top 20 Hits of 9-Jan-2016

2016-01-09 18:53:35 | Weekly Top 15
1. ← 1. 5 "When We Were Young" Adele (2015 - 25)



2. NEW 1 "Spectre" Radiohead (2016 - Free Download)



3. NEW 1 "I Am Chemistry" Yeasayer (2016 - Amen & Goodbye)
4. ← 2. 5 "Hello" Erykah Badu (2015 - But You Caint Use My Phone)
5. ← 5. 4 "Fourth of July" Sufjan Stevens (2015 - Carrie & Lowell)
6. ← 6. 4 "Really Love" D'Angelo and the Vanguard (2014 - Black Messiah)
7. ← 3. 6 "Sunday Candy" Donnie Trumpet & the Social Experiment (2015 - Free Download - SURF)
8. ← 9. 3 "Love Is Free (feat. Maluca)" Robyn & Bagatelle Magique (2015 - Single)
9. ← 7. 6 "Silhouettes (I, II, III)" Floating Points (2015 - Elaenia)
10. ← 8. 7 "Sunshine Skyway" GospelbeacH (2015 - Pacific Surfline)
11. ← 4. 6 "4 Degrees" ANOHNI (2015 - Single)
12. ← 10. 6 "Electric Love" BØRNS (2015 - Dopamine)



13. NEW 1 "Dollar Days" David Bowie (2016 - Blackstar)
14. ← 12. 3 "The Sea Liner MK 1" Archy Marshall (2015 - A New Place 2 Drown)

15. ← 17. 2 "Run" Delta Rae (2015 - After It All)
16. ← 20. 2 "Alexander Hamilton" Leslie Odom, Jr., Anthony Ramos, Daveed Diggs, Okieriete Onaodowan, Lin-Manuel Miranda, Phillipa Soo, Christopher Jackson & Original Broadway Cast of Hamilton (2015 - Hamilton: Original Broadway Cast Recording)
17. ← 11. 6 "S.O.B." Nathaniel Rateliff & the Night Sweats (2015 - Nathaniel Rateliff & the Night Sweats)
18. ← 14. 3 "Ghost Town" Adam Lambert (2015 - The Original High)
19. ← 13. 5 "Send Me Home" Murder by Death (2015 - Big Dark Love)



20. NEW 1 "King of America" The I Don't Cares (2015 - Single)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Top 20 Hits of 2-Jan-2016

2016-01-02 22:53:41 | Weekly Top 15
1. ← 1. 4 "When We Were Young" Adele (2015 - 25)
2. ← 4. 4 "Hello" Erykah Badu (2015 - But You Caint Use My Phone)
3. ← 3. 5 "Sunday Candy" Donnie Trumpet & the Social Experiment (2015 - Free Download - SURF)
4. ← 2. 5 "4 Degrees" ANOHNI (2015 - Single)
5. ← 6. 3 "Fourth of July" Sufjan Stevens (2015 - Carrie & Lowell)
6. ← 7. 3 "Really Love" D'Angelo and the Vanguard (2014 - Black Messiah)
7. ← 5. 5 "Silhouettes (I, II, III)" Floating Points (2015 - Elaenia)
8. ← 8. 6 "Sunshine Skyway" GospelbeacH (2015 - Pacific Surfline)
9. ← 12. 2 "Love Is Free (feat. Maluca)" Robyn & Bagatelle Magique (2015 - Single)
10. ← 9. 5 "Electric Love" BØRNS (2015 - Dopamine)
11. ← 11. 5 "S.O.B." Nathaniel Rateliff & the Night Sweats (2015 - Nathaniel Rateliff & the Night Sweats)
12. ← 20. 2 "The Sea Liner MK 1" Archy Marshall (2015 - A New Place 2 Drown)
13. ← 13. 4 "Send Me Home" Murder by Death (2015 - Big Dark Love)
14. ← 17. 2 "Ghost Town" Adam Lambert (2015 - The Original High)
15. ← 10. 7 "Blackstar" David Bowie (2015 - Blackstar)
16. ← 15. 5 "Just" BICEP (2015 - EP)



17. NEW 1 "Run" Delta Rae (2015 - After It All)
18. ← 14. 8 "Venus Fly (feat. Janelle Monáe)" Grimes (2015 - Art Angels)



19. NEW 1 "Witness" Will Butler (2015 - Policy)



20. NEW 1 "Alexander Hamilton" Leslie Odom, Jr., Anthony Ramos, Daveed Diggs, Okieriete Onaodowan, Lin-Manuel Miranda, Phillipa Soo, Christopher Jackson & Original Broadway Cast of Hamilton (2015 - Hamilton: Original Broadway Cast Recording)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ネオリベ糞野郎番付

2016-01-01 17:17:56 | 亡国クロニクル
少し落ち着いた、台を叩いてら店員きて注意されたんでしかえしにトイレのボトルと未使用紙ロール入れて流してきた、外のゴミ箱もぶちまけてきた。
パチンコとか犯罪だろ?
おかしくないか?詐欺だろ
仕事もキャンセルしたしどうやっていけばいいんだよ
 手持ち260円


冒頭の、パチンコ店で10万ほど負けて自暴自棄になっている男のツイートは千リツイートくらいされている。わずか3日前には逆に8万勝ってご機嫌だったのだが(↑画像)
この男には4千人くらいツイッターのフォロワーがおり、借金を抱えているが、むしろパチンコはバイト感覚で(フルキャストに登録してコツコツ働くこともある)、Fate/GrandOrderなるソシャゲに課金して「ガチャを引く」様子をニコニコ動画で中継するのが生活の中心で、借金でゲームしたりギャンブルすることに批判が寄せられると、キレて口論したり、そういった醜態をさらすことで衆目を引き寄せながら、あすをも知れぬ炎上人生を続けているらしい。

「ネットを解約する」と言い出した、同居の親とも一悶着。
息子がこんな有様で、親は誰に訴えればいいのか。ソシャゲ、パチンコ、ツイッター、ニコニコ動画、クレジット会社、フルキャストの日雇い派遣、あるいは彼の醜態を転載して記事にするまとめブログのアフィリエイト、みんな金儲けに熱心で、連携して弱者をしゃぶり尽くすが、もちろん責任を負うことはない。

パチンコ店で嫌がらせしても、後片付けをするのはやはり弱い立場の店員だ。唯一、ツイッターかニコ動のフォロワーで、彼の40万ほどの借金をカード会社に返済させ、「自分から借りろ」と申し出た人物がある様子で、彼の炎上芸への期待を将来につないでいるものの、利子や保証人はどうなのか、本当の善意であるのかは定かでない。

今の日本の縮図といえよう。情報化・市場化が限界に達し、人間の時間のデフレが起こっている。ニートで信用がないから、ひと昔前のサラ金苦よりは借金の総額も小さいし、おそらくゲーム会社や派遣会社の正社員も、長時間労働にあえいでいるのでは。

これらは全て新自由主義(ネオリベラリズム)的な現象と考えられる。ネオリベの肝は、自由に伴う責任を回避すること。直接責任を問われないために緩衝材が必要となる。政治、メディア、金融業、株式会社などが主な舞台だ。これらの舞台で影響力があり、功罪あれど、どちらかというと上記のような現象を助長し、わが国の未来を暗くしていると私が考える人物の番付表である。ネオリベ糞野郎番付。



↑サムネイルをクリックすると1393×713pxに拡大。検索ニーズ喚起のため、テキストの形でも列挙します(↓)。三段目は番付表には未掲載


【横綱】
ビートたけし
村上春樹
柳井正

【大関】
松田聖子
秋元康
橋下徹

【関脇】
西村博之
さだまさし

【小結】
竹中平蔵
三木谷浩史

【前頭】
増田宗昭
香山リカ
宮内義彦
内田樹
百田尚樹
松栄立也
見城徹
太田光代
東浩紀
堀江貴文
宮根誠治
佐藤優
広末涼子
林真理子
渋谷陽一
奥谷禮子
新浪剛史
よしもとばなな
東国原英夫
富野由悠季
椎名林檎
茂木健一郎
江原啓之
河村たかし
小林よしのり
太田光

【十両】
津田大介
大川隆法
松浦勝人
雨宮処凛
渡邉美樹
大前研一
三船美佳
筒美京平
水道橋博士
阿川佐和子
竹中直人
小倉智昭
内海聡
南部靖之
三谷幸喜
石田衣良
中田ヤスタカ
紗栄子
古舘伊知郎
折口雅博
椎名誠
中田英寿
中田宏
藤原紀香
森泉
堺正章

【幕下】
竹内まりや
市川海老蔵
井上陽水
辻仁成
片山さつき
中山秀征
糸井重里
宇野常寛
山田宏
苫米地英人
小島慶子
長谷川理恵
園子温
藤田晋
辛坊治郎
君島十和子
城繁幸
宮崎哲弥
堤幸彦
ベッキー
上杉隆
佐野元春
山田昌弘
勝間和代
木村カエラ
大仁田厚
やくみつる
山路徹
冨永愛
小田和正
高須克弥
山本一太
坂東眞理子
宮台真司
雁屋哲
小藪千豊
安藤美姫
濱野智史
大谷昭宏
鈴木大地
竹内結子
沢木耕太郎
井川意高
杉村太蔵
香川照之
古市憲寿
船橋洋一
野口美佳
呉智英
高橋源一郎
小沢健二
浅川和彦
三浦展
中谷彰宏
鈴木おさむ
蓮舫
赤松健
藤原和博
藤原帰一
三遊亭圓楽
蜷川実花
村上世彰
岡田斗司夫
安藤和津
竹田恒泰
赤木智弘
三原じゅん子
勝谷誠彦

【三段目】
副島隆彦
浅野いにお
佐藤卓己
鎌田浩毅
GReeeeN
梅田望夫
堀尾正明
幸田真音
桜沢エリカ
為末大
デーモン小暮
海堂尊
林家正蔵
林下美奈子
河瀬直美
長谷川豊
豊崎由美
岩崎夏海
土屋アンナ
松岡正剛
小黒一三
中森明夫
大宅映子
江上剛
篠田博之
清水國明
田口ランディ
佐々木敦
佐々木俊尚
富澤一誠
堤未果
平田オリザ
島田裕巳
高城剛
小澤征悦
三橋貴明
春香クリスティーン
唐沢俊一
木谷高明
KREVA
澤上篤人
新堂冬樹
鏡リュウジ
田中義剛
石原真
横峯良郎
水野宗徳
井寄奈美
サンプラザ中野
中江有里
押尾学
西川りゅうじん
竹内久美子
塩谷瞬
長谷部健
大崎善生
中島義道
高橋がなり
嶽本野ばら
立川直樹
関暁夫
池田信夫
向井蘭
井上公造
ちきりん
長谷邦夫
樋渡啓祐
加賀美セイラ
増田明利
蓮見都志子
南清貴
 武藤貴也
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする