マガジンひとり

オリンピック? 統一教会? ジャニーズ事務所?
巻き添え食ってたまるかよ

Top 20 Hits of 29-Aug-2015

2015-08-29 18:59:23 | Weekly Top 15
1. ← 1. 6 "Pretty Pimpin" Kurt Vile (2015 - (2015 - B'lieve I'm Going Down...)
2. ← 2. 2 "Snakeskin" Deerhunter (2015 - Fading Frontier)
3. ← 6. 3 "Young and Dumb" The Bird and the Bee (2015 - Recreational Love)
4. ← 4. 5 "For" C Duncan (2015 - Architect)
5. ← 7. 4 "Another One" Mac DeMarco (2015 - Another One)
6. ← 3. 7 "Flying so Low" Willis Earl Beal (2015 - Noctunes)
7. ← 5. 7 "Feel You" Julia Holter (2015 - Have You in My Wilderness)
8. ← 18. 2 "Sparks" Beach House (2015 - Depression Cherry)
9. ← 8. 6 "Why Does It Shake?" Protomartyr (2015 - The Agent Intellect)
10. ← 11. 5 "Dream Lover" Destroyer (2015 - Poison Season)
11. ← 14. 4 "Dimed Out" Titus Andronicus (2015 - The Most Lamentable Tragedy)
12. ← 9. 6 "Chwyldro" Gwenno (2015 - Y Dydd Olaf)



13. NEW 1 "The Eye" Deradoorian (2015 - The Expanding Flower Planet)
14. ← 16. 3 "figure 8" FKA twigs (2015 - M3LL155X)
15. ← 13. 6 "Bahdeni Nami (feat. Four Tet)" Omar Souleyman (2015 - Bahdeni Nami)
16. ← 17. 4 "Omen (feat. Sam Smith)" Disclosure (2015 - Caracal)
17. ← 10. 8 "How It's Gonna Go" Wavves & Cloud Nothings (2015 - No Life for Me)
18. ← 15. 3 "World Soul" Vinyl Williams (2015 - Into)
19. ← 12. 8 "Oino" LA Priest (2015 - Inji)
20. ← 19. 2 "I Thout the Future Would Be Cooler" YACHT (2015 - I Thout the Future Would Be Cooler)
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1987 - ローマ世界陸上

2015-08-26 20:17:49 | メディア・芸能
陸上競技の世界選手権は、1991年の第3回東京大会まで4年に1度の開催だった。オリンピックが1976年のモントリオール大会から84年のロサンジェルス大会までボイコットに揺れたため、真の世界一を決める大会として注目を集め、また選手たちもそれに恥じない活躍をして、世界陸上は新興ながらグレードの高い大会として定着したのである。

しかしこの当時、わが国の陸上は、マラソン・駅伝のみ異常なほどの人気を集め、高視聴率を獲得するテレビの有力コンテンツであり、一般種目とは扱いに雲泥の差があった。
また男子マラソンは、1987年の記録・実力ランキングとも1位・中山竹通(たけゆき)、2位・谷口浩美と日本人が世界トップを占め、他にも瀬古利彦、新宅雅也、児玉泰介など強豪が揃ったため、翌年に控えたオリンピックの代表選考をにらみ、強豪選手や選手を抱える実業団チームは世界陸上など眼中にないありさまであった。次回第3回は日本開催が決まっていたこともあり、国際陸連から日本陸連に、マラソンの一線級を派遣するよう要請があったものの、陸連から打診を受けた瀬古利彦はもちろんこれを断った。

そして、ローマ大会の最終日9月6日、男子マラソンを制したのは、ケニア出身で、ヱスビー食品に所属し、瀬古や新宅の同僚でもある、ダグラス・ワキウリであった。
ワキウリは過去2回の日本国内のマラソンでは平凡な結果しか残せなかったが、世界陸上の代表に選ばれたことで一挙に世界の実力者となり、翌年のオリンピックでも2位、ロンドン・マラソンや英連邦大会も制した。




↑なぜか他のケニア代表選手と異なるユニフォーム。優勝後のインタビューで、アフリカ勢と日本の橋渡し役を務める小林という人物が「やったなァ、お前!」と語りかけ、事情を知らない視聴者をギョッとさせた


現在、東京新聞の夕刊に、有森裕子・高橋尚子の両選手を指導したことで知られる小出義雄氏が自叙伝エッセイを連載中で、しばしば往年の名選手や指導者の事績が言及される。
ちょうど、北京での第15回世界陸上を控え、特に印象的だったのは、小出氏が順天堂大に入る以前、短期間の実業団選手時代、青東駅伝の指導者として彼の前に現れた、後に瀬古やワキウリを指導することになる中村清氏(1913~1985)の存在だ。

眼光鋭く、選手の一人一人を見据え、練習後の訓話では、親鸞の言葉や旧約・新約聖書の引用など長時間に及んだのだとか。他のエピソードでは、自分の顔を殴ってみせたり、土を食べてみせるなども。
馬鹿げている。
英国の女子マラソンのマーラ・ヤマウチ選手は、日本人の夫を持つ、れっきとした外交官だが、果たして彼女の教養は、走力の向上に寄与するだろうか。
中村清の訓話は、無意味な精神論で、科学的な根拠はゼロ。効力がありそうなのは、「中距離のスピードを持つ選手にマラソンを走らせれば世界で戦える」という一点張りで、なるほど、そうした選手を大学や実業団が青田買いして、生活を安定させれば、他の国にはマラソン・駅伝で飯を食えるようなシステムがなかったので、さまざまなマラソン・レースでは「相対的に」浮上するだろう。

ケニアにはワキウリくらいの素質の選手はごろごろいると思うが、彼は来日して実業団に所属し、そのシステムを利用できたので、やや記録が停滞した80年代後半~90年代前半のマラソン界で世界の舞台に躍り出ることになった。しかし各地の賞金マラソンや欧米の代理人を通じ、ケニアやエチオピアをはじめ各国の若い選手が資金を稼げる仕組みが整うと、そうした日本のシステムの優位性が崩れた。女子ではいくらか後まで優位性が残り、オリンピックで2度優勝するに至ったが、もはや失われつつある

国内に旺盛な市場があり、人材供給されると、かえって世界から取り残される結果を招きがち―





冒頭の、特集号の表紙画像が示すように、このローマ大会は9秒83の世界新記録で男子100mを制した「ベン・ジョンソンの大会」となり、そして翌年のソウル五輪で彼のドーピング違反が発覚し、メダル剥奪、さかのぼって記録を抹消されることが決まると、一転、世界陸上の黒歴史となった(右端がベン・ジョンソン)




カール・ルイスが4冠獲得したロス五輪でベン・ジョンソンは100m3位。ジャマイカ生まれでカナダへ渡り、1986年急速に記録を伸ばして、ルイスをおびやかす存在となり、遂にビッグ・ゲームでルイスを超えたが―




さかのぼって、2位ルイスの9秒93が、この当時の世界タイ記録として認められることに。ローマ大会もう一つの世界記録は女子走高跳びのコスタディノヴァ(ブルガリア)の2m09。現在まで破られていない




22歳のフリスト・マルコフ(ブルガリア)が世界記録にあと5cmと迫る17m92で男子三段跳びを制す。日本の山下訓史は決勝進出したものの記録なし




44秒台で実力伯仲する男子400mは、前年の欧州選手権覇者のトーマス・シェーンレーベ(東ドイツ・右から2人目)が44秒33で制す。のち東西ドイツ統一後、93年のシュツットガルト大会1600mリレーのアンカーとして銅メダルをもぎ取った姿が感動的だった




13秒21で男子110mHを制した米国のグレッグ・フォスター。世界陸上を3連覇したがオリンピックでは不運だった




地元イタリアのフランチェスコ・パネッタが世界歴代4位の8分08秒57で3000m障害を快勝




2m42の世界記録を打ち立てたばかりのパトリック・ショーベリ(スウェーデン)が2m38までを全て1回でクリアする安定した跳躍で男子走高跳びを制す




世界陸上、日本人初の入賞者は、2日目の男子やり投げ1投目に80m24を記録し6位となった溝口和洋。89年に現在まで残る日本記録87m60を樹立。さあ、今夜の新井涼平選手に期待― (写真はすべて陸上競技マガジン1987年10月号より)
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Top 20 Hits of 22-Aug-2015

2015-08-22 19:36:11 | Weekly Top 15
1. ← 3. 5 "Pretty Pimpin" Kurt Vile (2015 - (2015 - B'lieve I'm Going Down...)



2. NEW 1 "Snakeskin" Deerhunter (2015 - Fading Frontier)
3. ← 1. 6 "Flying so Low" Willis Earl Beal (2015 - Noctunes)
4. ← 4. 4 "For" C Duncan (2015 - Architect)
5. ← 2. 6 "Feel You" Julia Holter (2015 - Have You in My Wilderness)
6. ← 13. 2 "Young and Dumb" The Bird and the Bee (2015 - Recreational Love)
7. ← 9. 3 "Another One" Mac DeMarco (2015 - Another One)
8. ← 6. 5 "Why Does It Shake?" Protomartyr (2015 - The Agent Intellect)
9. ← 8. 5 "Chwyldro" Gwenno (2015 - Y Dydd Olaf)
10. ← 7. 7 "How It's Gonna Go" Wavves & Cloud Nothings (2015 - No Life for Me)
11. ← 11. 4 "Dream Lover" Destroyer (2015 - Poison Season)
12. ← 5. 7 "Oino" LA Priest (2015 - Inji)
13. ← 10. 5 "Bahdeni Nami (feat. Four Tet)" Omar Souleyman (2015 - Bahdeni Nami)
14. ← 19. 3 "Dimed Out" Titus Andronicus (2015 - The Most Lamentable Tragedy)
15. ← 18. 2 "World Soul" Vinyl Williams (2015 - Into)
16. ← 12. 2 "figure 8" FKA twigs (2015 - M3LL155X)
17. ← 15. 3 "Omen (feat. Sam Smith)" Disclosure (2015 - Caracal)



18. NEW 1 "Sparks" Beach House (2015 - Depression Cherry)



19. NEW 1 "I Thout the Future Would Be Cooler" YACHT (2015 - I Thout the Future Would Be Cooler)
20. ← 14. 7 "You Should've Gone to School" BC Camplight (2015 - How to Die in the North)
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ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男

2015-08-20 20:28:35 | 映画(映画館)
Get On Up@渋谷UPLINK/監督:テイト・テイラー/出演:チャドウィック・ボーズマン、ネルサン・エリス、ヴィオラ・デイヴィス、オクタヴィア・スペンサー 、ダン・エイクロイド/2014年アメリカ

伝説のアーティスト、ジェームス・ブラウン(通称JB)。ジャンルを超えたミュージシャンの敬意を集め、そのパワフルなパフォーマンスはマイケル・ジャクソン、プリンス、そしてブルーノ・マーズら現今の若手にも、多大な影響を与え続ける。一方で、あまりにも抜きん出た革新的な音楽には、差別、偏見、そして周囲からの嫉妬など多くの壁が立ちはだかった―

極貧の幼少期から、犯罪にも手を染めることとなるが、彼の天分を見抜いた先輩ミュージシャン、ボビー・バードが自らは影となって支え続け、遂には20世紀屈指のエンターテイナーに上り詰めるJB。そんなJBの波瀾万丈な生涯を映画化するために動いたのは、ローリング・ストーンズのミック・ジャガー。監督にはアカデミー賞3部門ノミネート作品『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』のテイト・テイラー。そして生前のJBを彷彿させる驚くべき存在感で演じきるのは、ハリウッドが大注目するチャドウィック・ボーズマン(『42~世界を変えた男~』『ドラフト・デイ』)。




2ちゃんねる等ではサヨクと決めつけられているけれども、実際はむしろ保守派と見なされる論客・保坂正康氏が、サンデー毎日誌上の鼎談で、権力者になってはいけない人の3つの特徴(【1】形容詞を多用する=修飾することで実体をごまかす【2】立論をせずに主張する=物事を検証せず、ただ否定してみせる【3】話が5分以上もたない=知識の大半が耳学問)を列挙し、この3つを安倍さんほど備えた首相はかつてないと断言。

3つ挙げなくても、先の安倍首相の戦後70年談話を、アメリカとドイツのメディアが「自分の言葉による謝罪がない」と論評したのが単純明快だ。
天皇が戦没者追悼式では前例のない「先の戦争への反省」を示され、立場上の制約があっても意思をはっきり示されたのと対照的で、安倍首相の談話は歴代内閣の立場を踏襲したり、あちこちから美辞麗句を引っ張って作文したものの、肝心の「謝罪する主体」がぼやかされてはっきりしないことを見抜かれている。

国内の右派・保守派と、韓国・中国の両にらみで、本心を隠し、体裁を取り繕った。オリンピックの競技場をめぐる迷走を、為末大氏が「スポーツと、その他のイベントと、プライオリティー(優先順位)が付けられていない結果でもある」と評した言葉とも重なる。
優先順位を付けてしまうと、そのことについて後から責任を問われる恐れがあるので、役人たちとしては避けたい。あるいはエンブレムがどこにでもある平凡なデザインなため、盗用の疑惑を招いたことも、個性や独自性をはっきり出してしまうことを避ける官僚主義が背景にあるに違いない。




こうした村社会や官僚的な、わが国のあり方と真逆で、意思・主体・自由・独立といったことを全身で体現し、それまで誰もやったことがない音楽を発明して、音楽にとどまらずアメリカの歴史を書き加えたとまで称される存在がJB、ことジェームズ・ブラウンである。

血を燃やすこってりとしたリズムのタメ、胸を締め付けるシャウト、宙を舞うかのようなステップ、雷鳴のごとくとどろくホーンセクション―
彼の革新的な音楽は、彼が育った極貧の環境、また彼だけでなく当時の米黒人が激しい差別にさらされ、その中で神の道を示すゴスペル・ミュージックが心の拠りどころとなった、重い歴史が凝縮されている。

と同時にその歴史は、JBの中に表裏一体として、バック・ミュージシャンに君臨し彼らを手足のように使ったり、ショービジネス界の白人支配に不満で自らアイデアを出してマネージメントしたり、嵩じては脱税や、発泡事件を起こして服役したりする、強烈すぎるエゴや独善性の形でも表れることに。

たった一人、アメリカの光と闇を音楽に昇華させるよう運命づけられた、孤独な魂(ソウル)のさまよいびと―




あらためて振り返ると、アップルのiTunesは最近では官僚化が目立っているが、それでも私の音楽の聞き方を根本的に変えた。
自分で編集したカセットやMDを、順番どおりに聞く形から、ジャンルも年代もごちゃ混ぜのシャッフル再生の形へ。
結果、このジェームズ・ブラウンや、ジョニ・ミッチェル、フランク・ザッパ、スロビング・グリスルなど、それまでやや苦手にしていた、しかしまぎれもなく天才ではあるミュージシャンたちが浮上することに。またモーツァルトとスモーキー・ロビンソン、ベートーヴェンとジェームズ・ブラウンのように、かけ離れた音楽に共通性を発見したりも。
あらゆる音楽が相対化されることで、逆に1曲1曲の絶対的な価値が浮き彫りに。

↑画像はSay It Loud-I'm Black and I'm ProudをJBと子どもたちがレコーディングする場面。
アメリカも大きく揺れた時代。ベトナム戦争の前線を慰問のため訪れる場面では、彼とバンドの乗った飛行機が爆撃を受け、片側のエンジンが火を噴き、やっとのことで着陸に成功。またキング牧師が暗殺された翌日に予定され、暴動が起きることを懸念されたライブでは、ボストン市長が訪れて「静かに追悼しよう」と呼びかけるが、途中で不穏な状態となり、JBが「黒人の評判を落すな。ちゃんとしろ」となだめてどうにか続行。

アメリカの都市は不潔で、治安が悪く、国外でも戦争ばかりやっているが、裏を返せばそうした差別や犯罪や戦争が、個の独立や精神の自由を重んじる社会へと導き、世界に冠たる音楽や映画に結実しているともいえよう。
逆にわが国の都市は治安が良く、商店はサービスが行き届き、鉄道の時間は正確で、それらをもたらすものが同時にゆるキャラや、稚拙なアイドルやJ-Pop、ことなかれの役人や理念なき政治家をのさばらせていると考えられる。
こればかりは、両者のイイとこ取りは不可能―
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Top 20 Hits of 15-Aug-2015

2015-08-15 16:50:31 | Weekly Top 15
1. ← 9. 5 "Flying so Low" Willis Earl Beal (2015 - Noctunes)
2. ← 2. 5 "Feel You" Julia Holter (2015 - Have You in My Wilderness)
3. ← 4. 4 "Pretty Pimpin" Kurt Vile (2015 - (2015 - B'lieve I'm Going Down...)
4. ← 3. 3 "For" C Duncan (2015 - Architect)
5. ← 1. 6 "Oino" LA Priest (2015 - Inji)
6. ← 6. 4 "Why Does It Shake?" Protomartyr (2015 - The Agent Intellect)
7. ← 5. 6 "How It's Gonna Go" Wavves & Cloud Nothings (2015 - No Life for Me)
8. ← 7. 4 "Chwyldro" Gwenno (2015 - Y Dydd Olaf)
9. ← 14. 2 "Another One" Mac DeMarco (2015 - Another One)
10. ← 11. 4 "Bahdeni Nami (feat. Four Tet)" Omar Souleyman (2015 - Bahdeni Nami)
11. ← 13. 3 "Dream Lover" Destroyer (2015 - Poison Season)



12. NEW 1 "figure 8" FKA twigs (2015 - M3LL155X)



13. NEW 1 "Young and Dumb" The Bird and the Bee (2015 - Recreational Love)
14. ← 8. 6 "You Should've Gone to School" BC Camplight (2015 - How to Die in the North)
15. ← 15. 2 "Omen (feat. Sam Smith)" Disclosure (2015 - Caracal)
16. ← 12. 7 "Them Changes" Thundercat (2015 - The Beyond / Where the Giants Roam)
17. ← 10. 7 "Empty Bottle" Veruca Salt (2015 - Ghost Notes)



18. NEW 1 "World Soul" Vinyl Williams (2015 - Into)
19. ← 20. 2 "Dimed Out" Titus Andronicus (2015 - The Most Lamentable Tragedy)
20. ← 16. 5 "Cream On Chrome" Ratatat (2015 - Magnifique)
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おミズの花道

2015-08-09 18:34:03 | メディア・芸能
小3の頃の黒歴史。
親からスイミングクラブへ通わされたが、サボってばかりで泳げるようにならないまま、5ヵ月ほどで止めてしまった。その後、中2の夏休み、学校のプールで行われた講習に通うまで、私は泳げなかった。

最初のスイミングクラブは再開発前の横浜駅東口にあって、私の六ッ川小学校からも少なからずの子がバスで通っていたのだが、今にして驚くのは、実は民間のスイミングクラブが開設されたのは、東京五輪(1964年)で大学勢を中心とする日本チームが惨敗したのを機に、草の根の強化が必要とのことで始まったといい、それから10年もしないうちに子どものお稽古事の一つとして一般的な存在になっているという、昭和のスピード感である―




1959(昭和34)年、デビュー曲の「黒い花びら」が大ヒットしてその年に始まったレコード大賞を獲得、低迷期や賭博による事実上の芸能界追放を経て67年に復帰シングル「君こそわが命」が大ヒット、凄みのある歌唱力で地位を築くも、私生活の放蕩はあらたまらず「西の(藤山)寛美、東のおミズ」と称されるほど莫大な借金を背負い、再び低迷して各地のキャバレーやクラブで歌うドサ回りの稼ぎは高利貸しへの返済と酒に消え、みるみる病気がちとなって42歳の若さで世を去った歌手・水原弘(1935-78、彼の愛称がおミズ)もまた、そんな昭和のスピードを感じさせる存在といえよう。

村松友視による評伝『黒い花びら』(河出書房新社、2001年)は、豊富な証言や、当時の雑誌記事をもとに、水原弘の人生の光と影を、哀惜を込めて浮き彫りにしてゆく。
焼酎を浴びるように飲んで声をしゃがれさせ、ラジオ局ののど自慢荒らしや、ハワイアン・バンドのボーカルとしてジャズ喫茶に出演して評判を呼ぶも、そこまでは単なる歌の上手い一人の男に過ぎなかった彼に栄光をもたらしたのは、作詞:永六輔、作曲:中村八大という新鋭コンビによる「黒い花びら」のヒットであった。

しかしそれは同時に、素人レベルの演技で多数の映画に出演、そこで知り合った勝新太郎の影響で、借金してでも人に奢り、「スター歌手の虚像」に呪縛され自分を見失う、泥沼の始まりでもあった―




↑左から水原弘、勝新太郎、浜口庫之助、川内康範


「黒い花びら」の頃、東芝レコードは新興で、有力歌手・作家は既にテイチクやコロムビアなど老舗に囲い込まれてしまっていたことから、新人・水原弘と契約し、目立った実績のない永六輔と中村八大の斬新な曲を歌わせることが可能になった。

三連符のロッカバラードで、新人ばなれした歌いぶりが旋風を巻き起こす。永と中村も一躍売れっ子となり、『夢であいましょう』という音楽バラエティー番組を成功させる。が、水原弘がそのレギュラーとなることはなく、起用されたのは坂本九だった。
永六輔は雑誌上で「眉をひそめて見られるチンピラ歌手になるな。若い世代の指導者になれ」と水原に提言したが、無意味な映画出演、度を越えた夜遊び、作家へのおべんちゃらなど、スターの座を得て芸能界の悪弊にどっぷり染まり始めた水原弘には無理な相談。

ヒットは途絶え、夜の世界を仕切る暴力団筋からの借金も膨れ上がり、彼らとの賭博も発覚して干され、万事休した水原に手を差し伸べたのが敏腕プロモーターとして鳴らす長良じゅん氏で、その奔走により借金問題は一応のカタがつき(実際はついていなかったとみられる)、大物作家の川内康範が、被爆者の女性を主人公とする小説『君こそわが命』の主人公を水原に置き換えて作詞、猪俣公章の作曲により、カムバックを狙うこととなる。

これが大成功。不動の大歌手の地位を得たかに見えた水原弘であったが―




♪シミシミココバッ シミシミバッ (Shimmy Shimmy Ko-Ko-Bop、リトル・アンソニー、1959)
♪ウパウパティンティン ウパウパティン (へんな女、水原弘、1970)



私のiTunes内に、他に「黒い~」というタイトルの曲はない。英語で「Black~」ならたくさんあるが。
日本語の歌詞は、歌える内容にいかに制約が多いか痛感。
闇の世界を生きるよう、自らを呪縛してしまった水原弘にとって、束の間の光をもたらし、タブーをかいくぐって昼間の一般社会との間を取り持ってくれるのが、川内康範、浜口庫之助といった作詞作曲の先生方であったろう。

しかし彼は闇に染まり過ぎた。
先日、有吉弘行の日曜のラジオの初期放送分を漁っていると、彼がどこかの社長に連れられ、キャバクラや高級クラブではない「キャバレー」に行った話をしていた。
年金をもらってるような60~70代のじじいたちが、40代のホステスのおっぱい触ろうと必死になってる、あるいは演歌歌手も呼ばれてチップもらったりするけど、万札を開いた胸元に挟んでもらう、「地獄絵図」と有吉は評した。
じじいたちが若かった70年代、営業権をも暴力団系金融に売り渡し、返済のため各地のキャバレー/クラブで病身を押して歌っていた晩年の水原弘は、地獄の責め苦を自ら引き受け、もがいていたようなものか。

昭和のスピードは速かった。平成に入り停滞しがちな日本でも、時の摂理で昭和の残滓は拭い去られようとしている。が、毎度同じような不祥事を繰り返し、タブーが多く、ブラック企業並に人権が軽んじられるTV・芸能・日本の音楽界は、まるで時間が止まっているかのよう―



へんな女
水原 弘
EMI MUSIC JAPAN INC.


黒い花びら (河出文庫)
村松 友視
河出書房新社
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Top 20 Hits of 8-Aug-2015

2015-08-08 20:44:40 | Weekly Top 15
1. ← 1. 5 "Oino" LA Priest (2015 - Inji)
2. ← 2. 4 "Feel You" Julia Holter (2015 - Have You in My Wilderness)
3. ← 12. 2 "For" C Duncan (2015 - Architect)
4. ← 9. 3 "Pretty Pimpin" Kurt Vile (2015 - (2015 - B'lieve I'm Going Down...)
5. ← 3. 5 "How It's Gonna Go" Wavves & Cloud Nothings (2015 - No Life for Me)
6. ← 6. 3 "Why Does It Shake?" Protomartyr (2015 - The Agent Intellect)
7. ← 7. 3 "Chwyldro" Gwenno (2015 - Y Dydd Olaf)
8. ← 5. 5 "You Should've Gone to School" BC Camplight (2015 - How to Die in the North)
9. ← 8. 4 "Flying so Low" Willis Earl Beal (2015 - Single)
10. ← 4. 6 "Empty Bottle" Veruca Salt (2015 - Ghost Notes)
11. ← 14. 3 "Bahdeni Nami (feat. Four Tet)" Omar Souleyman (2015 - Bahdeni Nami)
12. ← 10. 6 "Them Changes" Thundercat (2015 - The Beyond / Where the Giants Roam)
13. ← 17. 2 "Dream Lover" Destroyer (2015 - Poison Season)



14. NEW 1 "Another One" Mac DeMarco (2015 - Another One)



15. NEW 1 "Omen (feat. Sam Smith)" Disclosure (2015 - Caracal)
16. ← 15. 4 "Cream On Chrome" Ratatat (2015 - Magnifique)
17. ← 19. 2 "You Don't Know" Jill Scott (2015 - Woman)
18. ← 13. 10 "I Know There's Gonna Be (Good Times) (feat. Young Thug & Popcaan)" Jamie xx (2015 - In Colour)
19. ← 11. 8 "Dreams" Beck (2015 - Single)



20. NEW 1 "Dimed Out" Titus Andronicus (2015 - The Most Lamentable Tragedy)
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ルーシー・ブラックマンさん事件に思う「相対警察論」

2015-08-06 19:59:04 | 読書
ドラッグ絡みかどうかという問題は、すぐに解決した。「(ルーシー・ブラックマンさんの親友・同僚・同居人の)ルイーズの顔色から、麻薬使用の様子は見受けられませんでした」と松本(警視正)は言った。「さらに、長時間の尋問を受けているときの彼女の体の状態からも明らかでした。薬物使用者は口角に泡がたまることが多いのですが、それも見られませんでした。痩せてもいなかったし、疲れやすいということもなかった。薬物使用の兆候は皆無でした」。言い換えれば、顔色と肉づきがよく、口から泡を吹いていなければ、違法薬物の使用者ではないというわけだ。なんとも純粋無垢な意見だが、これはれっきとした警察上層部の言葉だ。その認識の甘さは滑稽でもあり、日本の警察がいかに純粋で世間知らずかということのさらなる証明とも言えるだろう。重大犯罪に直面した経験がほとんどない彼らは、ときに物事の表面しか捉えることができない。

ただし、松本警視正のあとを引き継いだ刑事たちは、それほど純朴ではなかった。ある日、ルイーズが取調室に入ると、日本語の翻訳文と一緒にルーシーの日記が机に置いてあった。

「おはようございます、ルイーズさん」と刑事は言うと、机の書類を手に取って続けた。「ルイーズ、あなたとルーシーのどちらかが、日本でドラッグを使用したことがありますか?」

「いいえ、一度もありません」とルイーズは首を振って答えた。

「本当ですか?」と刑事は日記をめくりながら言った。

「ええ、もちろんです。一度もありません」

それまで、警察がルイーズをあからさまに疑うような素振りを見せることはほとんどなかった。時間をかけて事情聴取をするのも、ルイーズを疑っているからではなく、念には念を入れて調べたいという警察の純粋な気持ちの表れのように思えた。しかし、その日の雰囲気は、いつもとはちがった。

刑事はルイーズに尋ねた。「では、ルーシーはなぜ日記にこう書いたのでしょう? "音楽、ポストカード、そしてドラッグを求める果てしない旅"」 ―(リチャード・ロイド・パリー 『黒い迷宮 ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実』 早川書房・2015年)





W杯の試合後のインタビューで、なでしこジャパンの大儀見選手だったか、「自分たちのサッカーができたか」との問いに対し、「相手のあることだから」と返答し、「自分たちのサッカー」というような言い方そのものを突き放してみせたのが印象的だった。

対戦競技の宿命といえよう。
かねて私が相対芸能論というシリーズ記事で述べてきたことも、そのようなことである。
芸能界は競争が激しく、切磋琢磨、あるいは足の引っ張り合い、常に周囲の同業者と比べて浮いたり沈んだりして時価が変動する、そういう芸能界のあり方自体が彼らの個性やキャラの形成に影響し、彼らがそこで生き残れるかどうかに決定的に関与する。

そして、引用した迫真のドキュメンタリー『黒い迷宮』によれば、日本の警察がしばしば無能であったり、不祥事が多いのも、われわれ日本人が善良で、ほかの国に比べ犯罪率が低く、凶悪犯や知能犯が少ないことの裏返しとしての、相対的な現象なのだと。

犯罪率が低いにしても、警察が不要であるとまではならない。
いざという時の保険として、われわれの税金で彼らを養って、備えなければならない。
必然、彼らにとって「有事」は滅多にやって来ない。ナニワ金融道の浴田のように、勤務中にカップ麺を食べていたり、副業のマルチ商法やそのための金策にうつつをぬかしていても、クビになることはない。『黒い迷宮』のイギリス人著者の目には、ブラックマンさん事件の捜査に携わる警視庁の、特にお偉いさん、組織のあり方、情報の扱いなども同様にユルく映るのだ―




日本人男性が西洋人女性に"憧れている"というのは、人種差別に基づくステレオタイプ以外の何物でもない。東京の街を見渡せば、若い日本人女性の尻を追いかけまわす自信過剰な外国人男性が至るところにいるはずだ。そんなガイジンのほうが、有名な痴漢より数が多いのは言うまでもない。確かに、日本のアダルト作品や漫画には独自のスタイルがある、しかし、日本人のほうが欧米人よりもポルノ消費量が多いという考え自体、あらゆる事実や統計と矛盾するものである。また、日本が性的に抑圧された国だと信じる人は、一度、六本木ガールズとともに金曜日の夜を過ごしてみるといい。外国人男性を狙う彼女たちの熱と欲に驚かされることだろう。

では、なぜ日本はそんなにちがうのか? もちろん、看板の文字や人々の顔のせいもあるだろう。しかしもっと深い何か、捉えどころのない曖昧な性質のようなものがあるはずだ。ガイジンの生活にこれほど大きな喜びとフラストレーションを与える源とは何か? まず欧米と根本的に異なるのが、街の雰囲気や人々の所作、群集心理だ。そんな東京には激しくスリリングな力がみなぎっている。が、その力は慣習や社会規範にぎりぎりのところで制御される。多くの人がそれを認識するのは、日本人の"遠慮"や"礼儀正しさ"に触れたときだ。そしてそれこそが、日本人を理解すること、状況を把握することを非常に複雑にする原因でもある。

西洋人男性は、相手に強い印象を与えたり、威圧したりするために、攻撃的な男らしさを誇示しようとすることがある。一方、日本人男性にはその傾向はほとんど見られない。威張って自慢することなどめったになく、"悪意"や"脅威"とは正反対の場所に留まることが多い。リンゼイ(・アン・ホーカー)やルーシーのような日本語も理解できない新参者にとっては、日本人男性は"かわいく""シャイ"な存在であり、ときに"退屈"に映るかもしれない。私は日本に住んで15年になるが、殴り合いの喧嘩を2回しか見たことがない。どちらの喧嘩も、相手を扇動するような怒鳴り合いや睨み合いもなく、突如として始まり、突如として終わった。

そんな状況に置かれると、多くの外国人の警戒が薄れていく。母国では自分を守るために常に警戒の眼を周囲に向けていたはずなのに、その本能がいつの間にか失われてしまう。それこそ、リンゼイ・アン・ホーカーとルーシー・ブラックマンの共通点だった。彼女たちは、平凡なイギリス人女性だった。見知らぬイギリス人のマンションの部屋にひとり上がり込んだりはしない。そんな"まっとうな"女性たちだ。しかし彼女たちにとって日本は安全な場所に感じられた。いや、実際に安全だった。その魔法にかかったふたりは、ほかの場所では決して取らない行動に出てしまった。 ―(同じく)





日本人がおおむね善良であることの反映として、「警察がユルい」。実はルーシー・ブラックマンさん事件の本質も、このことに収斂されてゆく。
世界一エネルギッシュで猥雑な都市であるにもかかわらず、夜中に女性が身の危険を感じずに歩くことができる、東京という街が、彼女の防衛本能を薄れさせ、初対面に近い男の部屋に入ってゆかせ、麻酔薬入り飲み物を口にさせる。

中国の習主席が模範としている紀元前の儒教思想家・荀子は、どんな人でも悪いことをする可能性があり、まして権力者は必ず堕落するという「性悪説」の見地から「人治より法治」という、孔子などとは毛色の異なる考え方を説いたのだという。
同様に、西洋文明の基盤となっているユダヤ/キリスト教も、「一神教による強力な法の支配」という必要に迫られた発明だったと考えられる。そしてわが国は、法や宗教によらず、人間相互の明文化されない慣習や社会規範といった「暗黙の了解に基づく人治」によって、極めて特異な文明を築きあげ、著者やブラックマンさんやホーカーさんを魅入らせ、招き寄せたのではないだろうか。

この著者は経験豊富なジャーナリストで、ブラックマンさんの命を呑み込んだ、外国人ホステスが働く六本木のクラブなど日本の「水商売」の世界が、表向きは性的なサービスを提供していないとしても、「ホステスはみな麻薬中毒の売春婦」のような偏見・蔑視が根強く、また初対面の客にも名刺を渡して店外デートするのを経営側が黙認、むしろ奨励するなど、男社会の従属物としてリスクを押しつけられがちであることを指摘する一方、襲った側の織原城二もまた在日韓国人二世というマイノリティーであることが、その病的な人格形成に影響したという見方をとる。

カミール・パーリアによれば「アイデンティティーは闘争の産物。女は本来的に安定しているから男ほどはそれを必要としない」のだという。
ユダヤ人のように、迫害され、放浪を強いられると、より強くアイデンティティーを求める。そこへいくと織原は、帰化して本名を変え、その他にも常に多数の偽名を使い、サングラスをかけ、決して顔写真を撮らせない、むしろアイデンティティーを消すよう努めていたのは、表向きは対立や差別を避けるが、実際は断固として序列や派閥を作り異分子を排除する、暗黙の村社会的なわが国のあり方の反映なのではと。

織原の性行為は、常に相手を昏睡させた上で行う。日本の女である場合は器量が悪いことがほとんどで、逆に外国人である場合は、ブラックマンさんのように長身の美人であることが多いのだという。ジェームス三木の「女の手帖」やフィリピン1万2千回買春男のように詳細な記録を残し、証拠物件として墓穴を掘った。
他にも、興味深い事実が満載で、といって決して謎がすべて解決されたわけでなく、今もなお東京の闇が次の犠牲者をうかがっているかのような、現在形で多面的な、稀に見る(不謹慎ながら)面白本といえよう―



黒い迷宮: ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実
Richard Lloyd Parry,濱野 大道
早川書房
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2015-08-01 19:05:12 | Weekly Top 15
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