10月31日にOAされたアメトークの「ボーイスカウト芸人」
たくましさ・自主性・協調性・社会性といった、私が今まで普通の幸福と縁遠い人生を送ることになってしまった原因ともいえる、私に欠けている要素の数々を、子どものうちに叩き込んでくれるのがボーイスカウトとのことで、方位磁石や歩いた歩数を基に正確な地図を作ったり、キャンプで薪を集めて自炊したり道具を作ったり、生活力ある頼もしげな面々が集う。
中に、芸人とはいえない者が一人。
V6なる、ジャニーズの中でも見劣りする者を寄せ集めた(と私が思っていた)グループの一人とのことだが、話術など芸人に負けておらず、年相応の常識人らしいさわやかな風貌も、今回のテーマにぴったりな感じ。
ジャニーズ事務所っていうのも、一種のボーイスカウト的な人材養成システムの一面があるのかなと–

ボーイスカウトには企業や軍隊のような階級・昇格制度もあるといい、ジャニタレに例えたら近藤真彦が(全体の)隊長で、少年隊やSMAPが上級班長にあたるとの話も出て。
近藤っていうのは田原俊彦と同じ連ドラに出ており、1980年、半年ほど遅れて歌手デビューしたのである。
しばらく前にもツイートしたのだが、当時、田原と近藤は同じように歌が下手だったけれど、比較するとすれば、例えば持ち歌を交換して歌ってみたらと想像するに、近藤の方が下手だったろうと。
トシちゃんの曲の方がマッチより難易度が高かったように思うのだ。「ハッとして!Good」とか「悲しみ2ヤング」とか。
しかし、先にデビューした田原は、ものすごいバッシングを受けなければならなかった。女で下手クソなアイドル歌手は既にたくさんいたけど、男では初めての存在ということもあり。
ザ・ベストテンに招かれたタモリさんの、「上手」って書かれた小道具の上の文字がパタリと裏返って「下手」になってしまう件をはじめとして。
いわばトシちゃんが長男として、損な役回りを引き受け、泥をかぶってくれたおかげで、次男のマッチはすんなり一直線に成功できたともいえるのでは–

そう、女性アイドルなら「疑似恋愛」として、男性ファンに錯覚させなければならないところを、田原・近藤以降のジャニーズ事務所は恋愛よりもまず「よき家族・よき隣人・社会人」としての親しみを前面に出すことで、後のSMAPのようにより幅広く長続きする成功を手にできたのではないか。
(シブがき隊の)薬丸裕英が石川秀美と結婚して子だくさんになることは、彼のタレントしての商品価値を高めこそすれ、弱めることはない。世の女性が彼に求めるのが「恋愛でなく家族」だとすれば。
先週の女性セブンに、岡江久美子が老母の介護のため『はなまるマーケット』降板を申し出て、番組ごと終わることになったので、直前まで知らされてなかった薬丸が激怒し、すわ二人の間に確執発生か!? あるいは薬丸の5億円自宅のローン返済や全員私立の子だくさん教育費は大丈夫なのか!? とか載ってたけど、家族といってもしょせん「疑似」だから、下世話なゴシップも女たちの娯楽になるのだろう。
しかし彼らはよき家族・社会人であるかもしれないが、突き抜けたカリスマたりえない。
SMAPやAKBの濁った歌声や拙い演技が示すように、わが国の芸能人の位置付けは、家族的な・国内向けの、そもそも国際基準など論外の、完全にドメスティックな商品に変わってしまったのだ。
田原俊彦が、それをよしとせず、理想のショービジネスを胸に秘めてジャニーズを離れたのかは分からない。が、私はジャニーズに残って「隊長」に上り詰めたマッチより、トシちゃんの方が好きである
たくましさ・自主性・協調性・社会性といった、私が今まで普通の幸福と縁遠い人生を送ることになってしまった原因ともいえる、私に欠けている要素の数々を、子どものうちに叩き込んでくれるのがボーイスカウトとのことで、方位磁石や歩いた歩数を基に正確な地図を作ったり、キャンプで薪を集めて自炊したり道具を作ったり、生活力ある頼もしげな面々が集う。
中に、芸人とはいえない者が一人。
V6なる、ジャニーズの中でも見劣りする者を寄せ集めた(と私が思っていた)グループの一人とのことだが、話術など芸人に負けておらず、年相応の常識人らしいさわやかな風貌も、今回のテーマにぴったりな感じ。
ジャニーズ事務所っていうのも、一種のボーイスカウト的な人材養成システムの一面があるのかなと–

ボーイスカウトには企業や軍隊のような階級・昇格制度もあるといい、ジャニタレに例えたら近藤真彦が(全体の)隊長で、少年隊やSMAPが上級班長にあたるとの話も出て。
近藤っていうのは田原俊彦と同じ連ドラに出ており、1980年、半年ほど遅れて歌手デビューしたのである。
しばらく前にもツイートしたのだが、当時、田原と近藤は同じように歌が下手だったけれど、比較するとすれば、例えば持ち歌を交換して歌ってみたらと想像するに、近藤の方が下手だったろうと。
トシちゃんの曲の方がマッチより難易度が高かったように思うのだ。「ハッとして!Good」とか「悲しみ2ヤング」とか。
しかし、先にデビューした田原は、ものすごいバッシングを受けなければならなかった。女で下手クソなアイドル歌手は既にたくさんいたけど、男では初めての存在ということもあり。
ザ・ベストテンに招かれたタモリさんの、「上手」って書かれた小道具の上の文字がパタリと裏返って「下手」になってしまう件をはじめとして。
いわばトシちゃんが長男として、損な役回りを引き受け、泥をかぶってくれたおかげで、次男のマッチはすんなり一直線に成功できたともいえるのでは–

そう、女性アイドルなら「疑似恋愛」として、男性ファンに錯覚させなければならないところを、田原・近藤以降のジャニーズ事務所は恋愛よりもまず「よき家族・よき隣人・社会人」としての親しみを前面に出すことで、後のSMAPのようにより幅広く長続きする成功を手にできたのではないか。
(シブがき隊の)薬丸裕英が石川秀美と結婚して子だくさんになることは、彼のタレントしての商品価値を高めこそすれ、弱めることはない。世の女性が彼に求めるのが「恋愛でなく家族」だとすれば。
先週の女性セブンに、岡江久美子が老母の介護のため『はなまるマーケット』降板を申し出て、番組ごと終わることになったので、直前まで知らされてなかった薬丸が激怒し、すわ二人の間に確執発生か!? あるいは薬丸の5億円自宅のローン返済や全員私立の子だくさん教育費は大丈夫なのか!? とか載ってたけど、家族といってもしょせん「疑似」だから、下世話なゴシップも女たちの娯楽になるのだろう。
しかし彼らはよき家族・社会人であるかもしれないが、突き抜けたカリスマたりえない。
SMAPやAKBの濁った歌声や拙い演技が示すように、わが国の芸能人の位置付けは、家族的な・国内向けの、そもそも国際基準など論外の、完全にドメスティックな商品に変わってしまったのだ。
田原俊彦が、それをよしとせず、理想のショービジネスを胸に秘めてジャニーズを離れたのかは分からない。が、私はジャニーズに残って「隊長」に上り詰めたマッチより、トシちゃんの方が好きである
