「こだわり」の哲学と実践

ものごとに「こだわる」から楽しい!

赤ミソと白ミソ

2013-06-06 00:29:44 | Weblog
大脳生理学で、旧皮質の部分は「本能的・衝動的」な考え方をする部分で、便宜的に「赤ミソ」と呼ぶ。一方、新皮質の部分は「理性的」な考え方をする部分で、「白ミソ」と呼ぶことにする。実は、人間はこの「赤ミソ」と「白ミソ」のバランスが重要で、すべての判断行為、自己の行動を意思決定する時に、赤ミソ判断領域よりも白ミソ判断領域が若干上回る程度が丁度良いと言われている。赤ミソのみで判断すると、自己中心的な行動となり、事故、事件を引き起こす。白ミソのみで判断すると、人間味のない行動となり、社会的には孤立することになる。例えば、「安全ルールを守る」ということに対して、赤ミソでは、「チョッとぐらいルールを無視してもかまわない」と考える。その時に白ミソが、「いやダメだ。怪我をするからルールどおりにやろう」と考え、結果的に「ルールを守った」(怪我をしなかった)となる。このように、常に、赤ミソと白ミソが葛藤して意思決定をしているわけである。重要なことは、いま自分が「赤ミソ」状態になっていることを自覚することである。その状態で行動すると、思わぬ事故に巻き込まれたり、怪我をすることになる。そのような状態のとき、冷静になり「白ミソ」で自制することが重要である。とかく、人間は「赤ミソ」状態に陥り易い。これは、人間の本能であり仕方がないことである。本能のまま生きることができれば、こんな楽しいことはない。ところが、それは許されない行為である。赤ミソを白ミソによって、コントロールすることが重要である。理想は、常に白ミソが、赤ミソを「若干上回る状態」である。いま、あなたは「赤ミソ」ですか?「白ミソ」ですか?
おしまい

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