【おくられびとの希死念慮~ミレニアム=ミルグラムその1】
《庶民の知恵、ごまめの底力、のフリをしたお笑い芸人のささやかな「達観」を読み解く。〔2015-11-02追記〕サブタイトルを追加し、記事カテゴリーを「ダイアリー」から「こころの処方箋」に変更》
1週間前の新聞にお笑いコンビ・ドランクドラゴンの鈴木拓が登場していた。
(耕論)もの申す私たち 山本太郎さん、浜田正晴さん、鈴木拓さん
■正 . . . 本文を読む
【文明開化】
《子どもの自学ノートから》
日曜日も午後8時を過ぎてようやく学校の宿題に取りかかった息子(小6)が、自学(自主学習)ノートに書くことがないと言って機嫌が悪かった。今年の夏、鹿児島へ帰省した際に、私は実家の押し入れから自分の過去の文集や日記帳を何冊か持ち帰っていた。そのうちのひとつ、小学6年生の時の宅習(自宅学習)帳を息子に見せると、今ちょうど学校でやっている明治時代のことが記し . . . 本文を読む
【おくりびと】
《教室・校舎の最期をみとる「おくりびと」の感慨》
学習塾の契約社員をやめ、講師(非常勤)生活に入って19年。これまでいくつのサヨナラをした/見ただろう。といっても、生徒ではなく教室・校舎のことである。
最初に出くわしたのは、大学受験予備校の中学生講座の校舎(教室)閉鎖。ここの中学生講座自体はいまでも続いている。私の出講していた校舎がなくなったということ。この予備校とは、大 . . . 本文を読む
【スガ、スギ、スグ、スゲ、スゴのジェットストリーム】
《古き良き伝統芸を粛々と継承し、深化させている行政関係者の弛まぬ努力の影に感じた懐かしさと愛おしさと切なさのジェットストリーム》
出勤前、久し振りに紙媒体の新聞を読んだ。通勤中にiPhoneで見るデジタル版には千葉ローカルの紙面がない。特に不都合を感じていたわけではないけれど、「千葉市街地 ドンドン活性化 18日に和太鼓フェスタ」などとい . . . 本文を読む
【菩提樹の危機~愛しのリリー=マルレーンからリンデンバウムへ】
《愛しのリリー=マルレーンを調べるつもりが、シューベルトの菩提樹の世界へ迷い込んでしまった》
1.
元ちとせのアルバム「平和元年」に収録されている曲「リリー・マルレーン」に聞き覚えがあって調べてみると、原曲はドイツ語の歌詞(作詞:ハンス=ライプ、作曲:ノルベルト=シュルツェ、唄:ラーレ=アンデルセン)、マリーネ=デートリッヒのカ . . . 本文を読む
【能面クラトゥーラ~顔面特権階級の秋】
《無敵の能面すだれハゲに関するやる気のない考察》
ここ数日、映画監督・想田和弘のTwitter上で「菅官房長官語で答える」というシリーズ(プロジェクト)が進行中である。あらゆるコンタクトに定型文で答える現在進行形の不条理劇。
――よく意味がわからないというのが率直なところだ。
――レッテル貼りはやめていただきたい。
――全く問題ない。
――不 . . . 本文を読む
【けつホップ】
《煙に巻く老人、煙に巻く孫のバトルを聞きながら考えること》
夕方、実家の父から電話があったという。妻が電話をとった。途中で娘(小4)に代わり、じいちゃんから「◯◯〔娘の名前〕はダンスができるのかぁ」とほめられ、「いま、どんなダンスをしているの?」と聞かれて答えた言葉が「けつホップ」(hip-hop)。どこで覚えたのやら。煙に巻かれた年寄の反応や如何に。
父の方は特に用事が . . . 本文を読む