○方法俳句340・憑依4・田中不鳴1・2017-07-20(木)
○「梅漬けて元の婆へと戻るなり」(田中不鳴1)
○季語(梅漬け・夏) 「うめづけてもとのばばへともどるなり」(→「現代俳句データベース」より引用)【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:梅を漬ける作業が終わって、さっぱりと元のお婆さんに戻ったのです。つまり梅漬けの作業中は「梅の神」が乗りうつっていたのです。一心不乱に没頭していたのでしょう。
●田中不鳴(たなかふめい)(1933~2014)
○好きな一句「みな駅へ向う自転車犬ふぐり」2
○季語(犬ふぐり・春) 「みなえきへむかうじてんしゃいぬふぐり」(引用同上)
【Profile】:東京都出身、神奈川県葉山町に居住した。1973年「五季」参加。「五季」同人。現代俳句協会副会長を務めた。
梅も良いですが、犬ふぐりのほうが私も好きです。四月の新学期の様子がよく表れているように思います。今朝も良い句のご紹介有難うございました。ご自愛の程を。