俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■次元俳句538「梅雨蝶の田の面を渡る早さかな」(松田美子)

2021-07-04 04:56:00 | 次元俳句

○次元俳句538・早い(時間speed)3・松田美子01・2021-07-04(日)
○「梅雨蝶の田の面を渡る早さかな」(松田美子01)
○季語(梅雨蝶・仲夏)(「俳句201606」より引用)【→次元俳句-索引1索引2索引3索引4索引5 →俳人一覧(うえすせそてとにぬねのはひふへほみむめもゆ~)】

【鑑賞】:ものの動きは、地や水の面にすれすれに動くほど速く感じる。それは置いていかれる背景が目に入るからだ。すでに虚子がそれを実験している。「流れ行く大根の葉の早さかな」(『五百句』1937)(1928作)(→高浜虚子09)である。堰の縁を置いて流れる大根の葉の速さ。掲句の蝶は軌道が安定しないが、田の面すれすれに飛べば速く感じる。


松田美子(まつだよしこ)
○好きな一句「枯野原灯点りそめし家乗せて」02
○季語(枯野原・三冬)(「俳句あるふぁ2002年12・1月号」より引用)

【Profile】:1945年旧満州生まれ。→高浜虚子の孫。→上野泰上野章子の長女。1951年泰創刊の「春潮」を1999年章子没後に神奈川県鎌倉市にて継承主宰。

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