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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

■五感俳句525「謡本静にとぢぬ朝ざくら」(田畑比古)

2021-04-05 04:56:00 | 五感俳句

○五感俳句525・聴覚126静寂12・田畑比古01・2021-04-05(月)
○「謡本静にとぢぬ朝ざくら」(田畑比古01)
○季語(朝ざくら・晩春)(「→第一回虚子と兵庫」より引用)【→五感俳句-索引1索引2索引3索引4索引5 →俳人一覧(うえくけこすせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもゆ~)】

【鑑賞】:「静」という字が使われているが「聴覚の静」というよりは「動作の静」である。謡曲の和綴本を静かに閉じる。朝桜がやわらかく風に揺れている。


田畑比古(たばたひこ)(1898~1992)
○好きな一句「大小の小も大きや桜鯛」(『遍路』1961)02
○季語(桜鯛・晩春)(「→食の歳時記」より引用)

【Profile】:京都府出身。料理業。妻三千女(1958年没)は→高浜虚子の小説「風流懺法」の三千歳のモデル。三千女と共に虚子に句を学び、「緋蕪」「裏日本」「大毎俳句」の選者を経て1956年「東山」創刊主宰。虚子の古い門弟のひとり。

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