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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
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俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●次元俳句052・沖(空間)02・松村巨湫

2011-07-31 02:52:04 | 次元俳句

次元俳句052・沖(空間)02・松村巨湫

 

○「の石や夏霧しぶく逢ひ別れ」(松村巨湫01)

季語(夏霧)

沖(空間)の第2弾。今まで紹介した「沖」の含んだ句は以下の通りです。


玫瑰や今も沖には未来あり草田男
愛されずして沖遠く泳ぐなり湘子
冬ざれの沖の夕焼陸へは来ずさかえ
汁椀にひらかぬ蜆沖の雨透次
夕凪や沖に帰帆のつまりゐる月斗


 この松村巨湫の句の「沖の石」は岩手県宮古市の一番岩を詠んだもので、宮古の海岸に句碑があります。今回の大震災でこの句碑はどうなったのでしょうか。

 

松村巨湫(まつむらきょしゅう)(1895~1964)

代表句「夏雨や昼の褥(しとね)をのぶる妻」02

季語(夏雨)

東京浅草生まれ。会社員・美術雑誌記者等を経て著述生活に入る。俳句は少年時代に伯父初雪庵一隣中丸春峰らの指導を受けたが、後→臼田亜浪に師事して「石楠」の創立に参加。後亜浪の死まで続き同誌の最高幹部同人となる。

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