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松江のLRT(次世代型路面電車)

宇都宮市でLRT(次世代型路面電車)が開通したという8月下旬のニュースに、ふと思い出して2010年4月に書いた文を読み返して見た。

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「路面電車」について市当局に話を聞く会に参加したのは2009年の4月なかば。1万人アンケート以来、「松江に電車を」の案には大賛成なのである。

スティックビルに夜7時半から、集まりは10数名の少なさ。飛び入りは私一人で、あとは常連らしい。

皆どちらかというと斜めに構えており、「電車より水路を掘って舟で移動したら」などという冷やかしの声も出ている。課長は鹿児島出身だそうで、私と一緒だ。繁華街の天文館や市役所前を通り、東西の住宅街まで走っていた市電を懐かしく思い出す。車がなくても暮せる街が理想的だと思う。

「マアこんなことを言っていても、見ていて御覧なさい、二年ぐらいしたらサッサと実行していますよ」と長年市民運動で役所のやり口を熟知しているという人は半分あきらめの口調である。「しかし、資金源に原発交付金はいけませんよ、原発はネ」と言っていた。ところが2年もせぬうちにあの大震災が起こり、島根では県庁から10㎞以内に原発があるのを理由にこの案は沙汰止みに。あの方の意見は杞憂に終わった。

富山市・広島市・鹿児島市のように戦前からすでに市電のあった町は簡単だが、線路を一から敷くのでは大変だろうというコメントも、この記事にいただいた。当時は「ハハア、そんなものか」と現実に疎い自分を反省していたのだが、あれより13年、なんと宇都宮市は線路のないところから敢行したというから、希望の光が見えてきた。しかし当時の松浦市長は引退され、趣味のウォーキングなどでのんびり過ごしておられるようだし、私も関東に引越して、似たような日常である。松江の電車は今後どういうふうになるのだろうか。

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