考えるための道具箱

Thinking tool box

◎The Drums of War

2008-11-30 12:30:59 | ◎聴


久しぶりに即レジの「BRUTUS」を見ながら、動画の世界を徘徊する。

ジャクソン・ブラウンのライブのレビューで、ベタ褒めした“Drums of War”とはこんな曲。アンプラグドだけれども、そこそこ迫力はある。これにバックのコーラスなどがかさなっていくと、かなり勢いがでてくる。
●The Drums of War by Jackson Browne


重なるボーカリストはこんな感じ。
●Jackson Browne Live - Lives in the Balance Mar, 17, 2007


ちなみに、バンドによる最近の“Lives in the Balance”といえば、これ。もちろん、今回のツアーには、デヴィッド・リンドレーは参加していないが、アレンジとしてはおおむねこの方向。
●Jackson Browne - Lives In The Balance

#
そんなふうにジャクソンの映像をみていると、当然ながらブルース・スプリングスティーンと絡んでくる。
●Bruce Springsteen & Jackson Browne - The Promised Land


●Bruce Springsteen & Jackson Browne - Running On Empty


●Bruce Springsteen & Jackson Browne - Racing In The Street


そのボスが、オバマの選挙で披露し、1月の新譜に入るのは
●Bruce Springsteen - Working On A Dream - High Quality

#
ついでに関連動画、ボブ・シーガーも発見。久しぶりに聴いたけれど、これはそうとうな名曲だな。
●Bob Seger - Against the Wind


●Bob Seger Against the Wind Live Kansas City, MO 12/2/06

◎ブックオフの匂い/ヘイヘイマイマイ/筋肉痛。

2008-11-29 00:45:06 | ◎想
最近は忙しくってブログも更新できないよなあ、って自分が段取りの悪いペケ社員ですって言ってるようなもんですよー、なんてさらりと書きたいのだが、最近は忙しくってブログも更新できない。

なにが忙しいのかというと、まずブックオフだ。渋谷の宇田川町にできたので毎日中毒のように通いつめている。いや、それは言い過ぎで、夜の11:00まで開いているといってもさずがに毎日はムズかしく、行ったときについつい8時間ぐらいうろうろと逗留してしまうとかそんな感じだ。まあ、これも言いすぎか。しかし間違いなく寝ても覚めてもブックオフのことが頭から離れない。ブックオフの香りの消臭力がつくれないだろうかとか、作家別・出版社別の棚のインデックスのレプリカつくったら売れるんじゃないだろうかといった、ブックオフの新しいビジネスモデルなんかも企画している。楽しい。

きっとあれだ、本がものすごい勢いで流通していて、行くたびに発見があってうきうきするからなんだろうなあ。たとえば、100円単行本の棚が、さっきあんなに執拗に見ていたにもかかわらず、ちょっと海外文庫なんかを見にいっているその隙に、ガラッと様変わりしたりしている。なんか、馬糞に生息するある種の茸の成長をみてるようで、このあたりのスピードは気色悪いが、たとえばABCのような新刊書店と比べると、まるで勝間和代とおれぐらいの差があるというのは評価されるべきだろう。ちなみに、勝間和代がすすめるようなお役立ち本も、同じのが数10冊単位でラインアップされているので、ブックオフは勝間和代だ、といっても過言ではないだろう。

まあ、勝っちゃんの話はいいとして、だから、100円落ちてないかなあといった気概で、100円棚をひととおり「あ」から「Z」まで眺めおわったあと、「世の中にはあるのは糞のようなムダな本ばっかりだ!」なんて腹立ち紛れに、もう一度ちらりと「あ」を見ると、あれ、さっき「あ」見たっけ?こんな本なかったよなあ、ってなことになり、もう一度「あ-Z」を繰り返していると、あっという間に時間が過ぎる。
そんな具合で、先週は、『沖で待つ』、『古道具 中野商店』、『もののあはれ』、『だいたいで、いいじゃない。』なんかに@100円を投入する。いまどき、400円じゃカップヌードルも食えないことを考えると、これはずいぶんお得な買い物といえるので、ぜひ 読字障害のプライムミニスターにもおすすめしたいところだ。

つぎに忙しいのはニール・ヤングだな。ご近所に大量にアナログ盤をお借りしてしまい、プレーヤーでとっかえひっかえ聴いているうちに完全に覚醒してしまった。いまさらか、ばか者といわれようとも、いいものはいい。で、どんだけアルバムだしてんのかなあ、と遡行して調べると、よくわからんぐらいでている。よって、今度はTSUTAYAに入り浸ることになる。入り浸ったからといって、道行く兄ちゃんに「ニール・ヤングっていったら、どれっすかねえ」なんて訊く勇気もないので、結局、これがグレイテストなヒットですよと書かれたやつを中心に数枚を借り受ける。そして、“Southern Man”“Like A Hurricane”“Down By The River”“Broken Arrow”といった歌を、すべての雑事を忘れただひたすら聴く。そんなんだから、ジャクソン・ブラウンのライブでも、あやうく“Hey Hey My My (Into the Black)”なんかをリクエストしそうになってわれに返る。ま、リクエストしたら演ってくれたかもしれないけど。というか、ベビーブーマーのおっさんじゃないのでそもそもリクエストしないけど。

さらに、この忙しさにYOGAが輪をかける。YOGAといっても広末涼子がお茶飲みながらやるような、ぬるいのではなく、いわゆるパワー系と呼ばれる酷烈なやつだ。グーをパーで押さえてかがめた腰にあてるようなやつ。その名もYOGA×Marshall Arts。インストラクターの愚礼石さんは、名前を見る限りきっとどこかの格闘家の末裔なんだろう、異常なまでにストイックで、レッスンが始めてだと謙虚に挙手したおれにもストイックなポーズを強要する。数分すると、いままで体験したこともないような成分の汗が流れ出て、ちょっと心配になるが、それでも終わったあとの爽快感と気だるさはなにものにも変えがたい。最近ではちょっとした合間を見つけて、駅のホームなんかでもポージングして、「そんな危ないのは家でやってください」と注意を受けるのがなんとも腹立たしい。ついでにいうとSLIM BOXINGといったプログラムにも参加しているが、こちらは、中学生の頃から丹下段平の「あしたのために」で、学習し続けていることもあって、そのえぐりこむように打つジャブには、インストラクターも一目おいているようにみえる。フットワークとダッキングにより、トレーニングの1日後にもたらされ数日間持続する激しい筋肉の痛みさえなんとかなれば、ちょっとした選手としてやっていけるかもしれない。

あとはあれだな、こんなようなブログのネタを考えながら家路につくので、ついついボーッと曲がる辻を通りすぎてしまって、夜中の松涛の迷い道にはまり、ただでさえ遅い帰宅が丑三つ時になってしまうことも多い。忙しいときに、これは大いなる痛手だ。

そんなようなことで、だいたい週に3時間ほど時間がさかれてしまって、結局、いろいろと軋みがでてきて二進も三進もいかなくなる。あんまり忙しいのも考えのものだ。いちど、勝間和代に指南してみるべきだろうか。つーか、なに書いてんだ、おれ。

◎Time The Conqueror Tour/Jackson Browne

2008-11-25 11:57:37 | ◎目次

新宿厚生年金。なんだか、さえないファッションのおっさんばっかりだなあ、と思っていたら鏡に映ったおれだった。つまり、そういった、感じの旧めの客層。80年代の後半ぐらいから、来日公演はかかさず聴きにいっていて、毎度、そうなんだけれど、ちょっとこれはもったいない。とりわけ、今回の『Time The Conqueror』は、ほんとうにいい出来で、できれば若い人たちにも聞いてもらいたい。そういった意味では、“Late for”のおかげで、“The Drums of War”が飛んでしまったのは、ほんとうに残念で、まあ“Late for”が悪いってわけじゃないんだけれど、せっかく女性のコーラス、なんってったけ、シャヴォンヌ、アリシアか、が参加しているのだから、その持ち味がもっとも生きている“The Drums of War”は、ほんとうに聴きたかったなあ、と思う。

もちろん全体としては、いつもどおりよいライブで、なにより、中ぐらいのメジャーな感じの曲がアレンジがこなれていて、かなり印象が変わった。たとえば、“Everywhere I Go” とか“I Am A Patriot”とか。こういうのを聴くと、JBという人は、ずっと活動し続けているんだなあ、ということをあらためて感じる。
以下、セットリストに沿って、極私的な勝手レビューを。
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■pt1
[1]Boulevard

今回のツアーのセットリストを、事前に知らずにオープニングを迎えたとしたら、ちょっとした感動があったかもしれない。残念ながら、ああこれがくるね、と構えていたので、鳥肌が立つというところまではいかなかった。しかし、ジャクソン・ブラウンのライブのオープニングにふさわしい曲ってじつは難しく、たしか、“Barricades of Heaven”なんかで始まることも過去あったような気がするけれど、どうもしっくりこない。意表をついて“Knock On Any Door”なんかどうだろう。

[2]Barricades of Heaven
このあとの、“Fountain Of Sorrow”とあわせて、もはやライブ前半の定番となっている。この流れは、JB自身がかなり好きなんだろうと思うし、もちろん悪い曲ではないんだけれど、あまりにも聴きすぎて、どちらかというと、ああいつものJBだなあ、という安心感以外のなにものでもなくなってきている。ただし、言うまでもなく、“Barricades of Heaven”は、いわば最近の曲であり、こんないい曲を創り続けている、現在のJBをしっかり評価したい。

[3]Everywhere I Go
これまでのセットリストだと、ここで“Off Of Wonderland”が入ってくるので(※)、ああ今日は、日本の最後だし、ちょっと変えてくるのかなあと期待しつつ、それほど好きでもないので、あまり期待していなかった“Everywhere I Go”だけれど、これは予想に反して、かなり良かった。この手の90年代に作られた曲が、今回のリストにいくつか組み込まれているけれど、アレンジに工夫がされていて、とくに曲の後半の盛り上げ方がすばらしい。デフォルトよりもずっとよいので、オリジナルアルバムをリ・アレンジで出すという発想はないのだろうか。ないだろうな。浜田省吾じゃないので。
(※)という流れはリストを公開してくれた方の書き間違いだったようで、基本的にはこの流れのようだった。

[4]Fountain Of Sorrow
J.D.サウザーとか言っていたっけ。

[5]Time The Conqueror
繰り返すけれど、アルバム『Time The Conqueror』は、タメがあった分、かなり素晴らしい仕上がりになっていると思う。旧いファンの人たちから見れば(おれも相当旧いけれど)、きっとブーイングの嵐で、新しい曲が中心となるリストなんて我慢できない、なんて商業主義なんだ!なんて怒りだすかもしれないが、できれば、旧い曲はそこそこにして、今回のアルバムのすべての曲を演ってほしかったと思うぐらいだ。

[6]Off Of Wonderland

[7]Live Nude Cabaret

『Time The Conqueror』の3つのバラードは、どれも見事で、そのポイントは、じつはこれまでのJBらしくないところだ。そんな、「らしくない曲」と「らしい曲」がうまいバランスで混在しているのが、今回のツアーの魅力だな。

[8]Culver Moon
むしろ嫌いな曲だったんだけれど、このライブのアレンジを聴いて、考えをあらためる。場合によっては、今回のライブで一番良かったかもしれない。

[9]Giving That Heaven Away
これは、最近のジャクソン「らしい曲」。

[10]Doctor My Eyes ~
[11]About My Imagination

『The Naked Ride Home』は、まあ“About My Imagination”ぐらいしか聴きどころないよなあ、とかなりひどいことを感じていたんだけれど、“Doctor My Eyes”とメドレーにできるんだとわかって、ますます好きになった。前半部分のまさにtake it easyともいえるゆるやかな感じ、やさしいオルガンの音、それとは対照的な後半の盛り上がり。この曲を、選んでくれたよかった。

■pt2
[12]Something Fine
[13]These Days

[14]Your Bright Baby Blues

これは、思いがけない出来事。これまでのセットリストでは、“For Taking The Trouble”となっていて、まあ中休みかなあ、と思っていたので、目が覚めた感じだ。

[15]Lives in The Balance
いろんなアレンジパタンがあるけれど、最近のものをちょっと崩した感じ。てきとうなものを打楽器にして、これだけシュアになるなんて。バックのボーカルもよかったなあ。

[16]Going Down To Cuba
なんというやさしいメロディなんだ。USAに帰りたくなるよ。

[17]Just Say Yeah
早く、Just Say Yeah!って言ってくれ、って感じになる曲だ。さすがに Just Say はい!にはならなかった。

[18]Late For The Sky
もちろん悪くはない。しかし、何回も聴いてきたし、ライブの音源もたくさんある。これをいつまでもリクエストし続けるのは、森進一のリサイタルで2回も“おふくろさん”を歌わせるような気もしてちょっとやだ。もし、聴きたいとすれば、アルバムと同じアレンジのバージョンかな。いずれにしても、”Late For”の代わりに新曲のどれが飛んでしまうのか、とじつはちょっとがっかりしていた。ファンのみなさんごめんなさい。

[19]Far From The Arms Of Hunger
これまでのリストから判断すると、こっちが飛ぶのかなあ思っていたけど、結局、落選したのは“The Drums of War“、だった。残念。しかし、“Far From The Arms Of Hunger”と、どちらを選ぶか?といわれれば難しいところだ。イントロで、本日はじめて鳥肌がたった。トレビアン。

[20]The Pretender
残念ながら、”Rock Me on the Water”は来ず、ライブはフィニッシュへ。

[21]Running On Empty
オープニングの曲が難しいのと同様に、ラストの曲も難しい。“Before The Deluge”とか?盛り上がらんか?一回ぐらい、“Hold on Hold Out”とか演ってみてくれんかな。

■Encore
[1]The Load Out~
[2]Stay

たぶん過去1回ぐらい、この名物がないジャパン・ツアーがあったような気もするけれど、もうきっとなくせないんだろうな。おれ自身もこれがないときっと消化不良だったと思う。“Stay”があっさりバージョンでよかった。

[3]I Am A Patriot
“And the river opens for the righteous Someday”という歌詞は、ほんとうにかっこよい。苦しいときに呪いのように唱えたくなる。たぶん、“World In Motion”のツアー以来だと思うけれど、それとは違う脱力バージョンで、これもまたよかった。スプリングスティーンもそうなんだけれど、こういうので、ポリティカルな変化を讃えて騒げるのは、アメリカのいいところかもしれない。ボス同様、ジャクソンも記念アルバム出さないかな。

[4]Take It Easy
ボーナス・トラック。あるクラスターの人たちにとってみれば、ジャクソン・ブラウン=Take It Easy、Take It Easy=ジャクソン・ブラウンなんだろうけれど、おれはそんな感じじゃないなあ。いや、もちろん、“Take It Easy”は代表的な曲ではあるんだけれど、五木ひろしにいつまでも「横浜たそがれ」を唄わせるのはどうよ、と思うわけです。だって、ほかにも“Take It …”以上に、いい曲たくさんあるんだもん。たとえば“Somebody's Baby”なんか最後にやったらかなり盛り上がるじゃないかな。あるクラスターの人たちは激怒しそうだけれど。

最後に、もうひとつ勝手解釈で、聴きたかった曲を列挙してみると、こんな感じかな(過去、演ったもの、万が一にもないと思われる無理目のものも含む)。
◎Hold on Hold Out ◎Sky Blue And Black◎Lawyers In Love◎Tender Is The Night◎Knock On Any Door◎Say It Isn't True◎Lawless Avenues◎Candy◎Till I Go Down◎Black And White◎The Next Voice You Hear◎The Fuse◎Sleep's Dark And Silent Gate◎How Long◎Lights And Virtues

というわけで、いろいろ勝手なことを書いてきたけれど、久しぶりのバンドのツアーだったし、いつものジャクソン・ブラウンらしい親密でコンパクトなライブだったのでじゅうぶんに楽しめた。厚生年金の盛り上がりもよかったし。ジャクソンの年齢を考えると、そんな無理は言えないのかもしれないけれど、あと1~2回ぐらいは聴きに行きたいなあ。それも新曲中心のやつを。

◎青山ブックセンター

2008-11-11 23:12:02 | ◎読
うーん、ちょっとダメダメな感じになってきたな。本店ね。まず、新刊の入りが圧倒的に遅い。もちろんブックファーストなんかと比べちゃうとかわいそうだけれど、そこまでいかなくても『monkey business』とか『未見坂』、『幻影の書』なんかは、日中、ABCで見つけられなくて、夜中に立ち寄る文教堂渋谷店で見つけたりしているので、少しずつ配本というか配架が遅れているんだろうな。
今日も、ちくまの文庫系の新刊を見に行ったけれど、ダメだった。たぶん、話題が煮え滾っている水村の本だってなかったはずだ。

あと、最近、店内のレイアウトが変わったけど、これがまたABCの魅力を大きく損なった。誰の発案というか指示かはわからないけれど、脆弱なビジネス書を前面に出してきたって、状況はなんもかわらん。そもそも選択眼がないわけだから、棚もつくれていない。ブックファースト渋谷の地下2階の入口正面にある棚一本だけでも、もってくりゃ一挙に変革されるんだろうけど。いや、そもそも集中と選択でビジネス書は捨てるって発想だってあったと思うけどな。

まあ、そこんとこはそもそも期待していないので、どうでもよいのだけど、ビジネス書押し出し戦略により、小説カテゴリーの魅力が一気に失せた。失せただけでなく、悪い方向に偏重した文学嗜好により、新刊すらわかりにくくなった。新刊はなんのたくらみもなく、とりあえず入ってきたものを機械的に並べてほしいもんだ。だいたい、『徒然王子』をあんなにわかりにくいところに置くなんて、少なくともこれまではなかったよなあ。10年くらい前に確実に存在していた小説・文学スペースの魅力は、もはや伝説のものとなってしまったわけだ。

しかし、なにより、最悪なのは人文系だ。これまでは新刊をある意図をもって固めたエンドがあり、チェックすると必ずなにがしかの発見があったのだが、その重要なコーナーがある日突然、スピリチュアルなものに変わっていたら、誰でも引くよ。で、その重要なコーナーがどこかに移動したのか?というと、基本的にはエンドとしては壊滅してしまった。なんども引き合いにだして申し訳ないが、これなら文教堂の脆弱な人文エンドのほうが、整理できているぶん、まだまし。以前の勢いなら、フリーペーパーになった『IC』なんて惜しげもなく振舞っていたかもしれないが、それもなし。あ、そういえば『エクス・ポ』のフリーペーパー(古川日出男特集)だって、文教堂で手に入れたんだった。

いっそのことフロアの半分ぐらいをブック・オフにすりゃいいんだ。

なんかねえ。寝ても覚めても本がすき、やっぱ金より店舗利権より本が好き、ってな人がやらないとだめなんだろうな。もしくは、個別の本を売ろうとする気のある人。少なくとも、amazonには、個別の本を売ろうとするしくみがあるよな。

◎忘れてもらっちゃこまる。

2008-11-08 23:37:11 | ◎業


近頃、ダイレクト・レスポンス広告のコピーが注目を集めているけれど、いまやマーケットプレイスで50,000円近くの値段がついているこの本も忘れてはならない。オグルビーの『「売る」広告』。まさに売る広告のための最強の教科書。ケープルズの『ザ・コピーライティング』(=『効く広告』)ですら、神田監修にもかかわらず賛否両論があるくらいだから、なかなか理解してもらえないのかもしれないが、モノが売れなければ企業は潰れる時代に、広告はエンターテイメントではない、というオグルビーの言葉に真摯に耳を傾けたい。

「ボディ・コピー:誰もボディ・コピーを、読まない」。これは本当だろうか、嘘だろうか?それは次の2つのこと次第だ。まず第1は広告されている商品に、どれだけ多くの人が興味を惹かれるか、ということである。多くの女性は、食料品についてのコピーは読むだろうが、葉巻についてのコピーを読むことはほとんどないだろう。第2に、どれだけ多くの人があなたのヘッドラインやイラストレーションの力で広告に引き込まれるか、ということである。
雑誌広告におけるボディ・コピーの平均的なリーダーシップは約5%である。これは大きな数字に思えないかもしれないが、「リーダーズ・ダイジェスト」誌の読者の5%と言えば、150万の男性あるいは女性に相当する。
しかし、読者をスタジアムに集まった群衆であるかのように扱ってはならない。人はあなたのコピーを読むときは個人個人なのだから。クライアントのために、彼ら1人1人に手紙を書いていると考えることだ。1人の人間として、他の1人の人間に手紙を書く--それは2人称単数である。」(P80)

「短いコピーか、長いコピーか?:私の経験によると、多くの製品について、長いコピーの方が短いコピーよりも、販売する力が大きい。
1.故ルイス・エンゲルは、メリル・リンチ社のために6,450語の広告を書いた。この広告は「ニューヨーク・タイムス」に1回掲載されただけで、1万のレスポンスがあった。しかも、クーポンなしで。
2.クロード・ホプキンスはシュリッツ・ビールの広告で、コピーをびっしり5ページも書いた。2,3ヶ月経つと、シュリッツは業界5位から№1にとなっていた。……」(P80)

この考え方は、もう通用しないのだろうか?
たとえば、コンサルと呼ばれるような人が、コミュニケーションやデザインについてまったくの門外漢にもかかわらず、したり顔でのたまうかもしれない。「長いコピーなんか消費者は読まない。だから、取っ払ってしまおう」と。

これは仕方のない話だ。なぜなら、彼はこの広告やカタログのターゲットでもないし、商品を買おうかやめようかあれこれ比較検討して悩んでいるわけではない。ましてや、開発に心血を注いだ当事者でもないし、使い勝手をなんとか伝えるために明日の売り場での説得トークに頭を痛めているわけでもない。もっというと、スペック一覧はどう作るかなんて考えたことはないだろうし、商品にそこまでの思い入れもない。そんな立ち位置なら、文章による情報は、紙面を汚すゴミにしかみえないのだろう。まあしようがない。

しかし、その商品を買いたいと思っている見込客は違う。目をさらのようにして、紙面に書かれた文字情報を読みとろうとするだろう。この商品を手にいれることでどんなふうに生活が便利になるのだろうか。評判はいいのだろうか。あれを選ばずに、これを選ぶことで損はしないだろうか。そういった逡巡にプラスとなるような情報をなんとか探したい。そんな構えで広告やカタログを見るのだ。

また、たとえどんな商品であれ、そこには企業の貴重な知識が、それも大量に蓄積されている。ほんとうにたくさんの人の思考と想いがこの1点に集中している。語るべきことは山ほどあるはずだし、開発者、技術者、生産者、営業マンにとってみれば、山ほど語ってほしいはずだ。企業はこのことを諦めてはならない。

モノを買うためには、モノを売るためには、もっともっと情報が必要だ。その情報の仲介にコピーライターとデザイナーは腐心しなければならない。長いコピーを、いかに退屈させないで読ませるか。いかにストレスのないデザインで読ませるか。

消費者は文字を読まない、というのはあまりにも消費者をバカにした勘違いだ。WEBページの現実、そこに大量の文字情報があふれているという現実を知らないんだ、と言われてもしかたがない。

◎Streets of Fire

2008-11-06 20:20:25 | ◎観
すばらしきB級映画の世界へようこそ。

Nowhere Fast


Tonight Is What It Means to Be Young



#じつは、80年代はそうとう豊かなものを生み出していたという考え方もある。
なにも複雑なものはなかった。そして、きわめて正常な世界だった。

◎www.mtvmusic.com

2008-11-03 13:37:18 | ◎聴
すばらしき産業ロックの世界へようこそ。

Coldplay ≫ Viva La Vida (Live)
Pink Floyd ≫ Another Brick In The Wall
Dire Straits ≫ Money For Nothing
Dire Straits ≫ Sultans Of Swing
Queen ≫ Under Pressure
Queen ≫ Another One Bites The Dust
Jackson Browne ≫ Tender Is The Night
Jackson Browne ≫ The Pretender
Jackson Browne ≫ Lawyers In Love
Jackson Browne ≫ For America
Neil Young ≫ My My, Hey Hey (Out of the Blue)
Bruce Springsteen ≫ Waiting On A Sunny Day
Bruce Springsteen ≫ Fire
Bruce Springsteen ≫ Radio Nowhere
Cheap Trick ≫ Dream Police
The Police ≫ Spirits In The Material World
The Police ≫ Every Little Thing She Does Is Magic
The Police ≫ Invisible Sun
Bryan Adams ≫ Cuts Like a Knife
Journey ≫ Separate Ways (Worlds Apart)
Eurythmics ≫ Sweet Dreams (Are Made Of This)
Eurythmics ≫ Here Comes The Rain Again
Michael Jackson ≫ Bad
Prince ≫ When Doves Cry
John Mellencamp ≫ Paper in Fire
Blondie ≫ Call Me
Nirvana ≫ The Man Who Sold the World (Live)
Nirvana ≫ Smells Like Teen Spirit
Beck ≫ Orphans
Beck ≫ Gamma Ray
Genesis ≫ That's All
Phil Collins ≫ Easy Lover
Coldplay ≫ Viva La Vida