考えるための道具箱

Thinking tool box

停滞は後退と同義語。

2004-10-11 10:38:01 | ◎業
10日のエントリーでも少しふれたけれど、日経ビジネス掲載のトヨタ自動車の張社長のインタビューは、優秀な企業の「実」にむかう強い意志が感じられて勉強になるところが多い。覚書として、いくつかぬきだしておこう。

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「成長が止まって毎日同じことを繰り返すと官僚化が進むという怖さがありますね。常に新しいものに挑戦している時は、あまりそうならない」

「心配なのは、言っていることとやっていることが、どんどん離れてしまう現象が出てきていないかとうか。たとえば『トヨタファンを作れ』と口では言うけれど、本当に顧客の気持ちにならないで形だけだと困るわけです」

「(戊辰戦争の黒田清隆の逸話のあと)…本当に人の命を救おうと思ったら、自分も死ぬ気になれというのと同じで、本気になってきちんとやっているかどうかですね」

「簡単にクビにするということは簡単に雇うということです。逆もしかり。だから簡単には雇わない。……どこまでがんばれるかという信念は(労使で)お互い持っていきたいですね。

「トヨタとしては、これだけ追いつかれたら、むしろ原点に戻って、僕らは本当に基本に忠実かどうかをもう一度見直すチャンスだと思っています」

「『何だトヨタは、大きな顔して』となってはいけませんから』

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これらを読むと、経営者やマネージャーの仕事は、「屈託なく本業務に集中できる場を、どのようにしてつくりだしていくのか」につきることがよくわかる。


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