義父さんが亡くなった
義母さんと2人の子供に見守られて
早朝だった
連絡を受けて、息子と出かける支度をしたが、どこに行けばいいのかわからない
連絡が来た
えっそれどこ?
誰も電話してないのに
光の速さでやってきた、セレモニー会社の人たち。
あーだこーだと流れるような、そして身内のような優しさで
義父さんを連れ出した。
拒否できる雰囲気ではなかった
らしい。
私と息子は義父が誘拐されるように連れ出されたセレモニー会館に10時頃着いた。
義父に会い、打ち合わせ室に案内された。
看取りのため寝ていない義母と兄弟で、葬儀の段取りを立てていた。
旦那が喪主になったらしい。
プロの丁寧で優しい説明に
「はい。 そうですね。」
と頷き続ける喪主
家族葬、1日葬なのに、すごい見積もりが出た。
義母さんをチラッと見た。
クリアファイルを握りしめ、疲れた、困り顔で少し笑っていた。
クリアファイルには、(福祉◯◯やら、都民◯◯のチラシが入っていた)
義母さんになりに安い所を考えていたらしい。
無能で気の弱い喪主に腹が立ってきたが、わたしは嫁なので口を出さない。
サインをしている喪主を後ろから殴りたくなった。
車が買える金額にサインしていた。
「お前払えんの?」聞きたかった。
家族の疲労と混乱状態をうまく利用して、いい商売をしている
見積もり専門職員の 凄くいい腕時計をじっと見ていた。
色々な都合で葬儀は四日後となったが
その後、見積もり職員は姿を見せなかった。
息子2号さんが、先走って、「法務部はありますか」と聞いてしまった。
法務部もございます
という返事があった
わたしは、我慢ができず、口を挟んでしまった
「伝手がないのなら、お母さんが一番利用しやすい、信用金庫に連絡をしたほうがいい」
今後のお母さんの生活を整えてくれる
そして、驚くほど立派な一日葬は無事終わり、その費用は義父さんが残したお金で支払われた。
もちろん、旦那にはキツく説教をした。
あの葬儀屋のサイトでは、40万から、とあり
そこに少しオプションをつければ十分立派な葬儀ができたはずだった。
病院で拒否できれば、
でも
それは言えなかった。
父が亡くなってから、父の代わりにお通夜には行くことが仕事のようなものになっていた母に聞いて見た。
そこのお通夜行ったことある。
高いって有名よ
自分の葬儀予算を葬儀屋さんは
自分で決めておかないと
家族が値下げ交渉をするのは難しい
その後、旦那は各種手続き等
弟さんと協力して、頑張っているようです。
「息子たちが全部してくれるから嬉しい」と義母さんはとても喜んでいる。
15年くらい気配を感じない弟奥さん
結局、来なかった