宮崎・高千穂鉄道、全線廃線が確定 施設は沿線自治体へ
23日にあった、ありがとうイベントでは、車両の清掃や線路脇の草刈りなどが行われた=宮崎県高千穂町、藤脇正真撮影
宮崎県の第三セクター、高千穂鉄道(延岡市―高千穂町、50キロ)が28日、全線廃線となった。05年9月の台風で鉄橋2カ所が流されるなどの被害を受 けて経営を断念。昨年末に国土交通省に廃止届を出していた。1935年開業の国鉄日ノ影線以来、73年の歴史に幕を閉じた。
高千穂鉄道は89年4月、JR九州高千穂線を県や沿線自治体が出資する三セク方式に転換して運行開始。台風被害後は全線運休が続いていた。経営断念後、一時は地元の民間会社が事業継続を目指したが、資金難などから国交省の許可が得られなかった。
鉄道施設は28日付で沿線自治体に無償譲渡され、一部の駅で列車ホテルや鉄道記念公園にする活用策が持ち上がっている。
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