ウマさんの気ままな行動日記(その2)

趣味の釣り・日帰り温泉・街道歩き・ウォーキング情報等を発信していきたいと思っています。コメント歓迎します。

日本100名城巡り No.22 八王子城

2011年04月03日 | ウマさんの「日本100名城」巡り
2011年4月3日(日)


国道411号の難所柳沢峠を抜け、青梅方面に向けて走り、八王子城を目指した。
途中、小河内ダムを見学したりしたため、時間がかかってしまった。

八王子城が近くなり、Car NAVIが案内する道順に従って進むと、急に道が細くなり、車が進めなくなった。
近くの人に訊ねると、どうやら裏道に入ってしまったようだ。
ハイキングコースになっており、城跡(山頂)までは40分ほどだという。
他にも道があるようだが、引き返すのも面倒なので、仕方なく一人で歩くことにした。

案内板に従って山道を進む。


こんな山道の先に本当に城跡があるのか? と一抹の不安を覚えたが、進むしかない。


息をきらしながら15分ほど山道を登ると、尾根に出た。
八合目の印が見えたが、城跡はまだ大分先のようである。


ここからいったん下って、さらに5分ほど登ると、今度は石段が続いていた。
石段ということは、城跡に通じる道ではないか、と少し力が湧いてきた。


急に視界が開けた。
八王子のどの辺りだろうか?


大きな杉の木が2本並んで立っている。


石段の上に神社の屋根が見える。


石段を上ると小さな神社があった。八王子神社だ。
延喜十三年(913)に華厳菩薩妙行が山頂で修行中に牛頭天王と八人の王子が現れた。
その因縁で延喜十六年(916)に八王子権現を祀ったと云われている。
この伝説が”八王子”の名勝の起源とされている。


神社の向かいは神楽殿のようである。
ここで神楽が舞われていたのだろう。


神楽殿の裏は、松木曲輪になっており、2つの石碑が建てられている。
特に案内や説明板はないので、何の石碑かは分からない。


神社の裏手からさらに数十mほど登ると、ようやく目指した本丸跡に辿り着いた。
八王子山のそれほど広くない山頂に小さな祠と本丸跡の石碑が建てられている。
落城当時は、横地監物吉信が守っていた。
かつてここに八王子城の本丸があったのだ、と戦国時代へ思いを馳せた。


スタンプは麓の管理事務所にあるため、ここでゆっくりしている暇はない。
元来た道を駆け下り、管理事務所に向かった。
Car NAVIの設定がうまくいかず、途中道に迷いながらも、何とか管理事務所に着くことができた。
こちらが八王子城址の表玄関だった。先ほどの裏道とは大違いである。


100名城のスタンプを押した時点で16時20分を過ぎていた。
17時ちょうどに駐車場を閉めると言うので先を急いだ。


古道が整備されている。


大手の薬医門があったとされる場所。
昭和63年の確認調査でその存在が明らかにされたが、現在は埋め戻されている。


御主殿にいたる古道(大手道)


古道の先に曳橋が復元されていた。
曳橋とは、古道から御主殿へ渡る城山川に架けられた橋で、敵が侵入してきた場合には、簡単に壊せる造りであった。


堀切から曳橋を見上げたところ。


曳橋を渡ると、その先が御主殿の虎口になっている。


虎口は幅5m、蹴上げ36Cm、全体で25段の石段がコの字形に折れ曲がって御主殿まで続いている。
石段の踊り場には、櫓門のような建物があったと推測される礎石が発見されている。


石段の先に御主殿の入口の冠木門がある。
当時をイメージして建てられている。


門を抜けると御主殿跡が広がる。
秀吉の小田原攻めの別働隊:前田利家、上杉景勝、真田昌幸ら1万5千の軍勢の猛攻を受けて、
城兵数千人の八王子城はわずか一日で落城してしまった。
落城当時の城主は北条早雲の孫北条氏照で、小田原城へ参戦していた。
北条氏照は、のちに秀吉から四代当主・氏政とともに切腹を命じられている。


発掘調査の結果、大規模な礎石建物跡をはじめ、さまざまな遺構が発見されている。
また、中国の磁器類の破片や国産の陶器、鉄砲弾をはじめとする武器・武具類の遺物も発見されている。


御主殿の滝
案内板には、次のように記されている。
天正十八年(1590)6月23日の豊臣秀吉の軍勢による攻撃で落城した際に、御主殿にいた女性や子供、
城兵たちが滝の上で自刃をし、次々と身を投じたと云われている。
その血で城山川の水は三日三晩赤く染まったとの云い伝えが残っている。


一通り見学し、駐車場へ戻る途中に小さな観音像があった。
秀吉軍に惨殺された婦女子、城兵、千数百人を偲んで建てられたのであろう。



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