ウマさんの気ままな行動日記(その2)

趣味の釣り・日帰り温泉・街道歩き・ウォーキング情報等を発信していきたいと思っています。コメント歓迎します。

日本100名城巡り No.24 武田氏館

2011年04月02日 | ウマさんの「日本100名城」巡り
2011年4月2日(土)


甲府城を見学した後、甲府駅北口から直線で北約2Kmに位置する日本百名城のひとつ「武田氏館」(躑躅が崎館)に向かった。
これほど近い場所に2つの百名城があるのは、ここ甲府市だけだ。


甲府駅から武田通りを真直ぐ北に進むと、突き当りがちょうど武田神社の正面になる。


日露戦争後には神社に武神・軍神を祀ることが奨励され、山梨県にも軍神と評される信玄公を祀った神社創建の機運があった。
大正天皇の即位記念に信玄公に従三位が追贈されたのを契機に、県民に武田神社創建の気運が沸き上がり、
「武田神社奉建会」が設立され、大正8年に社殿が竣工。信玄公の命日にあたる4月12日には初の例祭が奉仕された。
今では、例大祭には神輿の後に地元住民による武田二十四将を模した騎馬行列が行われる。


武田神社の鳥居付近から見た武田通り。
信玄の父君信虎が石和館から移って(1519)以来、息子の勝頼が新府(韮崎)に移る(1582)までの63年間、
甲斐武田の本拠および甲斐の政庁として天下にその名を轟かせた。
周囲には武田二十四将を始めとする諸将の屋敷が立ち並び、職人町もあり、城下町を形成していた。


現在の武田神社の配置図
かつての武田氏館(後述)とは建物や配置が大きく異なっている。



参道の両側に武田の軍旗「風林火山」の幟がたなびいている。


武田神社の拝殿


拝殿の中から厳かな笙(しょう)・篳篥(ひちりき)の音色が流れてきた。
ちょうど結婚式が執り行われている最中だ。


5月14日に演じられる薪能のポスターが。


薪能の舞台となる甲陽武能殿
大勢の人が鑑賞に訪れるのだろう。


当時の武田氏館の想像配置図
別名「躑躅が崎館」と呼ばれる武田氏館は、永正十六年(1519)に武田信虎によって築かれた方形の館である。
周囲を堀と土塀に囲まれ、東西南北にそれぞれ門がある。


旧大手門(北側)の外は、虎口になっている。
現在、公園として整備中である。


旧大手門(武田神社大手門)




この後、時間があったので、「恵林寺」を観ていくことにした。
乾徳山恵林寺は、鎌倉期に夢窓国師を招いて1330年に開基した。
戦国武将・武田晴信(信玄)が菩提寺と定めた臨済宗妙心寺派の禅寺で、甲州随一の名刹である。

恵林寺の四脚門(赤門)
織田信長によって全山が焼かれた後、徳川家康によって再建された当時(1606年)のもので、
国の重要文化財に指定されている。


三門
満開の桜が美しい。


武田氏を滅ぼした織田軍が恵林寺に押し寄せ、潜伏保護されていた者達を引き渡すよう快川和尚に命じたが拒否され、
怒った信長が三門に和尚はじめ約百人の僧侶らを閉じ込め火を放った。
快川和尚が火定な最後を遂げた際の一句(遺偈)が門に掲げられているのが見える。
安禅不必須山水 滅却心頭火自涼
この門は県の文化財に指定されている。


三重塔の仏舎利宝塔


本堂(右奥の建物)


庫裡(拝観入口)
拝観料300円を払って中に入る。


庫裡入口を入ると禅宗の祖である達磨大師の絵が目を引く。


白い砂利を敷き詰めた庭が美しい。


実物大の本堂の鬼瓦が展示されていた。
でかいっ!!


うぐいす廊下
音を鳴らさないで歩くのは絶対に無理。
どうやってこのような音が出るのだろう。


うぐいす廊下を抜けると、明王殿に武田不動尊が安置されている。
信玄が31歳の時、比叡山より大僧正の位を受けた際、記念として京都より仏師を招き、対面で模刻させたと云う、
等身大の不動明王である。
信玄生前の制作であることから”信玄生不動”とも呼ばれる。


信玄公の墓
毎年4月12日には、信玄忌として供養が行われている。


信玄公の墓の裏には信玄を見守るように武田家臣の供養塔が約70基並んでいる。


本堂の屋根
先ほど庭で見た鬼瓦だが、それほど大きくないように見える。
そのくらい本堂の屋根が大きいということなのだ、と納得。


柳沢吉保夫婦の墓
五代将軍綱吉の側近で徳川幕府老中・柳沢吉保とその正室定子の墓が静かに並んで眠っている。


本堂の裏側には夢窓国師築庭の池泉回遊式庭園が広がっている。


上段に枯山水、下段に心字池を配している。


雄大な規模を誇る見事な庭園は国指定の名勝となっている。
恵林寺最大の見所だろう。



武田神社の見学では少し物足りなさを感じていたが、恵林寺の拝観には満足できた。
四季折々の景色を見るための再訪者が多い、と言うのも頷ける。
拝観料300円はお値打ちである。


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