2011年5月17日(火)
今治城は、藤堂高虎によって江戸時代の初めに築城された。
しかし、天守は慶長十五年(1610)に天下普請により高虎自身によって丹波亀山城へ移築されたため、
長らく幻の天守と言われてきた。
現在の天守は、昭和五十五年(1980)に今治市制60周年記念事業として建てられたものである。
今治城は、内堀・中堀・外堀の三重の堀に海水を引き入れ、南方の蒼社川、東方の瀬戸内海を自然の守りとした
大規模な海城であった。
今治城は三大海城の一つと云われている。
一つはこの日最後に訪れる予定の高松城、もうひとつは中津城である。
今治城の正門鉄御門(くろがねごもん)へ通じる登城口だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/c0/bd24da986c74df1cfa6453560c6074cc.jpg)
鉄御門
城郭の要所要所に強固な枡形を配置するのが、高虎の縄張りの特徴であった。
虎口を石垣(その上に多聞櫓)や櫓門で囲って枡形とし、櫓門の門扉や柱に鉄板を張り付けて鉄御門としてある。
櫓門前面木部を短冊状の鉄板で覆い、防御性を高めたもので、大城郭の主要部の門で採用されている。
平成19年、今治城築城・開町400年祭の記念事業として10億円をかけて再建された、との館長の説明があった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/75/062c999f59e99639300e58496295fdc1.jpg)
鉄御門の石垣
ところどころに大きな石が積まれている。
ひと際大きな石は、城の勢威を示す鏡石(2.36x4.55x0.61m 16t)で勘兵衛石と伝えられている。
石の名前の由来の渡辺勘兵衛は、今治城の築城奉行を務めた人物である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/41/374a4266aaca8c532785bf295647292a.jpg)
鉄御門をくぐって城内に入ると、目の前に天守閣が迫ってくる。
実にスマートな天守閣である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/15/fc48dc1e248fedc276cb7b8b4f98d676.jpg)
馬に跨った藤堂高虎の像が建てられている。
館長の説明によると、天守閣と築城主の藤堂高虎が一緒に写せるというので、一番人気の撮影ポイントいうことらしい。
記念に、夫婦二人で並んでいるところを撮ってもらった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/f1/e1bfc4c31be3408b53a5c1a7f2cfc19f.jpg)
藤堂高虎は、築城技術に優れ、徳川家康の信任が厚かったことから、多くの城普請に携わっている。
慶長六年(1601)膳所城
慶長七年(1602)伏見城
慶長十一年(1606)江戸城
慶長十三年(1608)丹波篠山城
慶長十五年(1610)丹波亀山城
元和元年(1620)大坂城
それ以外にも居城として築いた城も数多くあり、それゆえに築城の名手と称された。
天守閣の入口である本丸御門をくぐる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/d6/bcb138c782e397129ea5a3c92bc712b1.jpg)
正面から見た5層6階の天守閣
鉄筋コンクリート造りの模擬天守であるが、その雄姿は美しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/9a/40dab34ce53ff637797f7475c6b402dd.jpg)
天守閣への入り口
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/c6/acc6c9bd0b33937efbde6097c7b49cdb.jpg)
城内には甲冑や鎧兜、刀などが展示されている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/2b/f10ae8aa2b7bd81cdf2a035d863ba8b4.jpg)
鉄砲(火縄銃)も展示されている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/48/027a7d4faae3683c2d720c14d2fba38a.jpg)
これは長持ちである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/59/00151228face83502d609af941dfebb7.jpg)
藤堂高虎像
かなり厳つい顔をしている、という印象を受ける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/75/11f1c0fb278e1467d285cbe32fa1161b.jpg)
天守閣の鯱が展示されていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/95/e3ce42c15c1791904f65bcdcd871d72b.jpg)
天守閣からの眺望(その1)
手前に本丸広場、その先に今治港が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/9a/2bdab0b347314c8c65da0cfad5575a8a.jpg)
遥か遠くには来島海峡大橋を望むことが出来る。
天守閣からの眺望(その2)
手前の青い屋根は吹揚神社である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/28/3d9e80eefbe06a8a7c77f5b915b9c9a7.jpg)
天守閣からの眺望(その3)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/24/97b0374431edf1f3156659699984e9c9.jpg)
吹揚神社
明治五年(1872)に建立された。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/9a/c1463e039a8524839f6c4fc2cc7eacab.jpg)
今治城は別名吹揚城と呼ばれる、そうである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/40/d8319e958a6deb3628fcaad8507e3489.jpg)
御金櫓
二の丸の南東隅に建てられている。
中は郷土美術館になっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/b0/28230a01dfc6dd8ceaa6879c1ff6afbb.jpg)
御金櫓の内塀
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/75/1f544470f93854a2f603c677276a16ec.jpg)
山里櫓
武具、古美術、油絵等が展示されている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/66/5d1dbed499dc1e5bb971ee7461bde31c.jpg)
鉄御門多聞櫓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/fe/7bbd95cecef9498cb18d788211049448.jpg)
武具櫓
鉄御門多聞櫓内部への入り口になっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/0c/3515f0d63d073a158f3d0d3c5f546c08.jpg)
鉄御門多聞櫓の内部(その1)
真新しい檜・欅・松・杉などの混然とした、しかし何とも云えぬ木の香りが漂う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/2e/d399f537a63faec0d4cd0fbb20fa50a6.jpg)
鉄御門続櫓の内部(その2)
やはり本物の木で造られているので、重厚感が違う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/80/110533cffbf13a21ee307c65e755ac20.jpg)
鉄御門多聞櫓の内部(その3)
何も展示していないのが却ってすっきりとして良い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/4c/ba543facf4291c31a5c45fb06e2b0ec8.jpg)
山里櫓門を出て、堀を一回りしてみることにした。
どこからでも天守閣が見えるのは、今治城の特徴とのことである。
すっきりと凛々しくそびえる姿は何とも言えぬ美しさがある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/78/54d46c66a7d8a68f5d0f88de2dd29699.jpg)
山里櫓(左端)と堀と石垣と天守閣が一緒に見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/76/a2b79e6ae90b1f0b07579aeaff33d6da.jpg)
堀と天守閣
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/29/719dfcd27cf007e8570d3b9e358c5397.jpg)
天守閣と石垣
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/d0/d2bb51ecd8deb20942aba32aa30e001e.jpg)
御金櫓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/b5/c8a5346c4c853036dabc32199c82046d.jpg)
鉄御門
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/93/d768264e253558757d87bb18c214d238.jpg)
鉄御門と天守閣
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/f8/0d3a4ddb5270825b776e3a5b46889d42.jpg)
武具櫓(右端)と御金櫓(左端)
中間に、鉄御門多聞櫓が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/96/e7b6d1f4cecd67f05898aef2bba1aaf9.jpg)
海に浮かぶ感じの今治城
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/65/8319e5d126d249bc5510fef3dd02d4ac.jpg)
今治城の美しさを堪能し、次の目的地である丸亀城に向かった。
ウマさんの「日本100名城巡り」の目次(日付順)に戻る。
ウマさんの「日本100名城巡り」の目次(お城順)に戻る。
今治城は、藤堂高虎によって江戸時代の初めに築城された。
しかし、天守は慶長十五年(1610)に天下普請により高虎自身によって丹波亀山城へ移築されたため、
長らく幻の天守と言われてきた。
現在の天守は、昭和五十五年(1980)に今治市制60周年記念事業として建てられたものである。
今治城は、内堀・中堀・外堀の三重の堀に海水を引き入れ、南方の蒼社川、東方の瀬戸内海を自然の守りとした
大規模な海城であった。
今治城は三大海城の一つと云われている。
一つはこの日最後に訪れる予定の高松城、もうひとつは中津城である。
今治城の正門鉄御門(くろがねごもん)へ通じる登城口だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/c0/bd24da986c74df1cfa6453560c6074cc.jpg)
鉄御門
城郭の要所要所に強固な枡形を配置するのが、高虎の縄張りの特徴であった。
虎口を石垣(その上に多聞櫓)や櫓門で囲って枡形とし、櫓門の門扉や柱に鉄板を張り付けて鉄御門としてある。
櫓門前面木部を短冊状の鉄板で覆い、防御性を高めたもので、大城郭の主要部の門で採用されている。
平成19年、今治城築城・開町400年祭の記念事業として10億円をかけて再建された、との館長の説明があった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/75/062c999f59e99639300e58496295fdc1.jpg)
鉄御門の石垣
ところどころに大きな石が積まれている。
ひと際大きな石は、城の勢威を示す鏡石(2.36x4.55x0.61m 16t)で勘兵衛石と伝えられている。
石の名前の由来の渡辺勘兵衛は、今治城の築城奉行を務めた人物である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/41/374a4266aaca8c532785bf295647292a.jpg)
鉄御門をくぐって城内に入ると、目の前に天守閣が迫ってくる。
実にスマートな天守閣である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/15/fc48dc1e248fedc276cb7b8b4f98d676.jpg)
馬に跨った藤堂高虎の像が建てられている。
館長の説明によると、天守閣と築城主の藤堂高虎が一緒に写せるというので、一番人気の撮影ポイントいうことらしい。
記念に、夫婦二人で並んでいるところを撮ってもらった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/f1/e1bfc4c31be3408b53a5c1a7f2cfc19f.jpg)
藤堂高虎は、築城技術に優れ、徳川家康の信任が厚かったことから、多くの城普請に携わっている。
慶長六年(1601)膳所城
慶長七年(1602)伏見城
慶長十一年(1606)江戸城
慶長十三年(1608)丹波篠山城
慶長十五年(1610)丹波亀山城
元和元年(1620)大坂城
それ以外にも居城として築いた城も数多くあり、それゆえに築城の名手と称された。
天守閣の入口である本丸御門をくぐる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/d6/bcb138c782e397129ea5a3c92bc712b1.jpg)
正面から見た5層6階の天守閣
鉄筋コンクリート造りの模擬天守であるが、その雄姿は美しい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/9a/40dab34ce53ff637797f7475c6b402dd.jpg)
天守閣への入り口
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/c6/acc6c9bd0b33937efbde6097c7b49cdb.jpg)
城内には甲冑や鎧兜、刀などが展示されている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/2b/f10ae8aa2b7bd81cdf2a035d863ba8b4.jpg)
鉄砲(火縄銃)も展示されている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/48/027a7d4faae3683c2d720c14d2fba38a.jpg)
これは長持ちである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/59/00151228face83502d609af941dfebb7.jpg)
藤堂高虎像
かなり厳つい顔をしている、という印象を受ける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/75/11f1c0fb278e1467d285cbe32fa1161b.jpg)
天守閣の鯱が展示されていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/95/e3ce42c15c1791904f65bcdcd871d72b.jpg)
天守閣からの眺望(その1)
手前に本丸広場、その先に今治港が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/9a/2bdab0b347314c8c65da0cfad5575a8a.jpg)
遥か遠くには来島海峡大橋を望むことが出来る。
天守閣からの眺望(その2)
手前の青い屋根は吹揚神社である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/28/3d9e80eefbe06a8a7c77f5b915b9c9a7.jpg)
天守閣からの眺望(その3)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/24/97b0374431edf1f3156659699984e9c9.jpg)
吹揚神社
明治五年(1872)に建立された。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/9a/c1463e039a8524839f6c4fc2cc7eacab.jpg)
今治城は別名吹揚城と呼ばれる、そうである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/40/d8319e958a6deb3628fcaad8507e3489.jpg)
御金櫓
二の丸の南東隅に建てられている。
中は郷土美術館になっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/b0/28230a01dfc6dd8ceaa6879c1ff6afbb.jpg)
御金櫓の内塀
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/75/1f544470f93854a2f603c677276a16ec.jpg)
山里櫓
武具、古美術、油絵等が展示されている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/66/5d1dbed499dc1e5bb971ee7461bde31c.jpg)
鉄御門多聞櫓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/fe/7bbd95cecef9498cb18d788211049448.jpg)
武具櫓
鉄御門多聞櫓内部への入り口になっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/0c/3515f0d63d073a158f3d0d3c5f546c08.jpg)
鉄御門多聞櫓の内部(その1)
真新しい檜・欅・松・杉などの混然とした、しかし何とも云えぬ木の香りが漂う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/2e/d399f537a63faec0d4cd0fbb20fa50a6.jpg)
鉄御門続櫓の内部(その2)
やはり本物の木で造られているので、重厚感が違う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/80/110533cffbf13a21ee307c65e755ac20.jpg)
鉄御門多聞櫓の内部(その3)
何も展示していないのが却ってすっきりとして良い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/4c/ba543facf4291c31a5c45fb06e2b0ec8.jpg)
山里櫓門を出て、堀を一回りしてみることにした。
どこからでも天守閣が見えるのは、今治城の特徴とのことである。
すっきりと凛々しくそびえる姿は何とも言えぬ美しさがある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/78/54d46c66a7d8a68f5d0f88de2dd29699.jpg)
山里櫓(左端)と堀と石垣と天守閣が一緒に見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/76/a2b79e6ae90b1f0b07579aeaff33d6da.jpg)
堀と天守閣
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/29/719dfcd27cf007e8570d3b9e358c5397.jpg)
天守閣と石垣
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/d0/d2bb51ecd8deb20942aba32aa30e001e.jpg)
御金櫓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/b5/c8a5346c4c853036dabc32199c82046d.jpg)
鉄御門
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/93/d768264e253558757d87bb18c214d238.jpg)
鉄御門と天守閣
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/f8/0d3a4ddb5270825b776e3a5b46889d42.jpg)
武具櫓(右端)と御金櫓(左端)
中間に、鉄御門多聞櫓が見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/96/e7b6d1f4cecd67f05898aef2bba1aaf9.jpg)
海に浮かぶ感じの今治城
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/65/8319e5d126d249bc5510fef3dd02d4ac.jpg)
今治城の美しさを堪能し、次の目的地である丸亀城に向かった。
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