かまぼこには、蒸しかまぼこと焼きかまぼこがありますが、通常焼きかまぼこは
蒸した後にバーナーで焼き目をつけたものです。
しかし、もうひとつ製法がありまして、蒸さずに焼きのみで仕上げる方法です
これが、焼きとおしかまぼこと言われる物です。
焼きとおしかまぼこの特徴は、焼きのみで仕上げるので水分がかなり蒸散します
いわゆる味が濃いということと、杉板ごと焼きますのでほんのり良い香りがします。
蒸して製造するよりも当然のことながら技術力が要求されます、イコール手間が掛かり
どうしても高額になってしまいます。
今はあまり使用しませんが兵庫かまぼこと言いまして、京・大阪あたりでは兵庫の津より
かまぼこは仕入れるものであったと聞いたことがあります。
かいやは文政9年の創業で代々かまぼこ屋さんです。
1~1.5Kgの鱧だけを使い、良い鱧が無いときは製造しません。
もちろん澱粉などは入っておらず鱧のすり身オンリーで板つきにしています。
三河みりんをかなりふんだんに使っていますので味わい深く上品な甘みを醸しています。
海に近い土地に行けばお国自慢のごとく蒲鉾が饗されそれなりに美味しいのですが
残念ながら洗練という言葉は使えません。
京・大阪の超一流料亭に卸されるかいやの焼きとおしかまぼこ知名度は低いですが
こんなに美味しいものはなかなか無いと確信しております。
このかまぼこを美味しく食べる為には、冷やしすぎてはいけませんし、金気を嫌いますので
できればセラミック包丁や竹包丁で切られることをお勧めします。
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