ユニバーサル開発設計事務所のブログ

自動車業界における開発、設計、原価低減、品質信頼性向上を対象とした開発設計業務を行っております。代表三谷のブログです。

東電も風評被害を受けている?

2011-04-27 20:59:25 | Weblog
 このご時勢、東電のいい話は聞かず、よくない話ばかり聞いているが、そのうち二~三例を挙げる。

 まず、東電に入社した人からの話。新人のとき,社長が歩く道(もちろん会社の建物内だとは思うが)の前に新入社員が常に赤いじゅうたんを敷かねばならなかったそうだ。私は、別の電力会社に大学を出て40年前に入ったが、そんなことはなかった。その人は東電を早期退職したそうだが。え?本当と言いたいが、本当なら寒気がする。

 知り合いが東京で電車に乗っていて、上司と話していたら、何が気に入らなかったのか側の人がいきなり上司の胃のあたりを殴り電車から出ていた。知り合いはすぐその男の後を追い、腕をつかんで駅員に突き出した。殴られた上司が、犯罪にはしないといったので警察沙汰にはならなかったが、殴ったのは東電社員だったそうだ。

 東電に納入しているメーカの人の話では、東電の人は納入業者への対応が非常に傲慢で、今回の東電の事故を当然の酬いと思っている人が多いという。

 どこまでが本当か分からないが、東電の今の社長(慶応大学卒)も会長(東大卒)も資材部門(ものを買う部門)の出身者だと聞くと、今回の事故後の対応のまずさは、うなずける。

 それにしても社風とは怖いですね。どんなに優秀な人を採用しても駄目にしてしまう。目に見えない魔物のようです。

 
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広島に原爆投下直後の新聞記事(福島原発)

2011-04-26 18:55:28 | Weblog
 先日、ある知り合いのうちを尋ねたとき、広島に原爆が投下された直後の昭和20年8月15日の「読売報知」新聞を見せてもらった。記事の中で、原爆の部分を写真にとったので掲載しています(拡大してお読みください)。特に詳しいコメントはつけませんが、65年間でどれだけ進歩したのか疑問に思ったので掲載します。
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個人のエゴx企業のエゴ=震災拡大

2011-04-19 11:11:53 | Weblog
 連日、東日本大震災の状況が報じられている。今回の東電の原発事故は、我々の今までの「エゴ」が噴出したのではないかと思えて仕方がない。国が悪い、東電が悪い、何をしているのだといろいろ言われているが、一番悪かったのは我々国民で、20世紀に我々が求めた快適性のつけが、今になって大きく出たのではないか。

 私の偏見だが、エアコンは本当に我々の生活に必要だったのだろうか。エアコンはネットで調べると1930年のフロンガスの発明に始まるとある。日本では1958年ころから広まり始めたようだ。

 エアコンはなくても、扇風機や団扇がある。これを使えば十分暑さはしのげた筈だ。しかしより快適性を求めた我々は、エアコンを手に入れた。

 エアコンは自分だけ快適であればいいと言うエゴの代表のように思える。夏には快適な室内に比例して屋外に熱い風と騒音を撒き散らす。これが地域の温度、地球の表面温度をどんどん上げる。

 メーカーは売れないものを製造しても仕事にならないので、どんどん安くてよいエアコンを開発して売りまくる。一軒に一台のエアコンがいつの間にか、一部屋に一台になってしまった。

 隣人との交流をエアコンは消滅させるどころか、家族内の交流・団欒までエアコンは消してしまった。

 電力会社は「豊富、低廉、良質」な電気を供給する義務があるので、うなぎのぼりの電力消費量に対応するため、原発をあちこちに造った。

 今回の事故で避難されている方は、エアコンもない生活を余儀なくされている。しかも、我々が失いかけた団体生活も強いられている。

 求めすぎた快適性に対し、自然が我々に猛省を求めているような気がしてならない。

 
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姉妹都市からの首長来日中止に(福山市)

2011-04-15 09:40:59 | Weblog
 「日本代表が6月1、7日に予定している国際親善試合のキリン杯が開催危機に陥っていることが14日、分かった。日本サッカー協会関係者によると、東日本大震災、福島第1原発事故の影響で予定していた対戦国が来日に難色を示し、交渉が難航しているという。」という記事が、今朝のネットに出ている。


 原発の影響は東北関東だけでなく、遠く離れた広島県福山市でもでている。

 福山市と姉妹都市縁組をしているフィリピン・タクロバン市から市長をばら祭(5月)に招待するための活動を、一昨年から我々ボランティア団体「タクロバン福山交流支援センター」が草の根活動でやってきた。

 福山市の協力も得られて、今年は福山市からの招待に対し、出席しますとの回答をもらっていた。

 ところが、昨日、「出席できません」との連絡があった。もちろん原発の放射能を心配しての判断である。

 狭い日本である。レベルが最高の7まで上がると、ひとつ福島県だけでなく、日本がそういう目で見られても仕方がない。

 昨年でタクロバン市と親善友好都市の関係を結び30年となった。その間なんら公式の両市の交流はなかった。それを我々の地道な活動でやっと実現できかけた矢先の原発事故である。

 昨年11月には市長の奥さんで市会議員、且つ有名な女優であるクリスティーナさん一行を我々が招待した(写真)。

 来年同じ活動が出来るかどうかわからないが、友好に水をさした原発事故である。
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今年の「世界で最も不運な男」

2011-04-14 16:53:14 | Weblog
 米芸能誌ピープルは13日、今年の「世界で最も美しい女性」に米女優で歌手のジェニファー・ロペスさん(41)を選んだと発表した(時事通信)、そうだ。

 それでは、今年の「世界で最も不運な男」と言えば、東電の清水社長ではないだろうか。東電と言う世界でもTOPクラスの会社の社長である。ゆるぎない立場で、社長を退いた後も、子孫にまでその栄誉は語り継がれただろう。

 清水社長は昭和19年6月23日生まれの66歳である。昭和43年 3月に慶應義塾大学・経済学部卒業 の事務屋さんである。資材畑を多く歩いている。平成20年 6月に 取締役社長に就任。資材部門と言えば、ものを買う立場だから、どうしても腰が高くなりがちな部門である。

 それが不運にも、この地震である。天国から地獄である。途中自殺説まで流れたほどの弱気の方かもしれない。

 先日、マスコミに顔を見せて、この事態が収束したら社長職を責任を取り退くと言われた。

 普通、戦いの最中にこんなことは言わない。自分は死んでも収束させると士気を挙げるのが社長ではないか。

 それが職を退くとは、聞いてあきれる。国民はそんな言葉を期待しているのではなく、この放射線被爆をどうしてくれるのかを聞きたかった。以前、清水さんは敵前逃亡の社長というようなことを書いたが、社長職を退いて早く逃げたいのが本心だろう。

 社長が不運なのは半分である。残りは自分でまいた種である。地震発生後1週間たってやっと海水を注入し始めたのは社長決定だ。初動が大事なのはすべて同じだ。原発は特に大事だ。塩水を入れると後つかえない。そこに経営者としての損得感情(勘定)があったのだろう。それが傷口を広げ、収拾できなくした。

 社長と原発担当の取締役は、今からでも福島原発敷地内に入り、陣頭指揮を執るべきではないか。







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陸前高田市の中学生に学用品を;福山市の市議

2011-04-12 20:02:02 | Weblog
 今日の読売新聞朝刊の備後版に、福山市の大田祐介市会議員が陸前高田市の中学校に、筆記用具やノート、辞書、部活用のボールやバットなど学用品を送るため、市民に提供を呼びかけていると言う記事があった。

 私もこの話を聞き、卓球仲間から寄付してもらい、卓球のボール100個とラケットを提供することを決め手配した。

 今日の午後大田市議と会い、どうしてこういう活動を始めたのか聞いたら、福山市の知り合いの妹さんが、陸前高田市の隣の大船渡市立第一中学校の先生で、この方からピンポイントの依頼を受けたそうだ。現地では教育委員会も手が回ってなく、県・市町の援助物資発送は生活必需品で手一杯だそうだ。

 私は以前、福山市の市会議員は一人1万円、議長は2万円の寄付をされたと言う話を聞いた。非常に金額が少ないと思っていたら、議員は法律で寄付できる額が決まっているそうだ。議員と言うのはなんと不自由なことかと思った。私は3月末にお寺に10万円の寄付をしたが、議員は出来ないらしい。

 しかしこの際何とかしたいと言う気持ちが、議員も人の子、あるだろう。その結果が、今回の大田議員のような活動に繋がるのだろう。

 寄付の制限は、選挙活動とみなされて拘束されているのだろうけど、今回のような場合は大口の寄付を特例として認めてもいいのではないか。それがとりあえずは無理であるなら、大田議員に続く議員さんがたくさん出てほしい。
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時には、明るい話題も

2011-04-10 20:32:47 | Weblog
 実は去年の話だが、ある知り合いの女性がめでたくハーバード大学のケネディスクールを卒業した。彼女はいわゆる国費留学でもなければ、企業からの派遣留学でもない。全く後ろ盾のない状態で、入学を決めた。

 アメリカで出産し、乳飲み子を抱えての学生生活だ。亭主は、自国に帰っているので、子育て・育児と勉学を両立しなければならないと言う立場にあった。

 何度もくじけそうになる彼女を支えたのは、日本人でなく韓国人や白人だったと言う。寒いハーバードの雪道で倒れているとき、逆方向になる彼女の家まで送り届けてくれたのもヨーロッパの女性だったそうだ。

 そんな彼女が昨年5月にめでたく卒業できた。ハーバード大学は大学に納めるお金が2年間で800万円くらい必要と言う。貧しい彼女には、そんな金はなく、授業料が免除となるテストを受けて合格した。

 苦学して卒業した彼女は、卒業式である記念品(写真)をもらった。これは、アメリカの大統領ジョンFケネディの墓石と同じ大理石で出来ており20cmほどの高さの石碑だ。アジア地区での受賞は彼女一人だったと言う。

 貴方は授業料を払わずハーバード大学を卒業するのだから、将来世界のために貢献しなさいと言うことらしい。

 日本人でも過去ほとんど受賞者はいないのではないだろうか。

 地震・津波・放射能と三重苦で暗いブログが続くので、日本にこんな女性もいるんだよと言うことを知ってほしく書いた。
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最悪の事態「考慮の必要なし」

2011-04-09 22:33:29 | Weblog
 上記は4月9日付読売新聞の記事の見出しである。

 規制当局である内閣府の原子力安全委員会は、1990年に定めた発電用軽水炉の安全設計審査指針の解説に、長時間の全電源喪失について「考慮する必要はない」と明記している。・・・・・・・だそうだ。

 

 電力会社は、国の指針に考慮する必要がないと決まっていなかったので、考慮しませんでしたと最初からなぜ言わなかったのだろうか。なぜ「想定外」と言うあやふやな言葉で逃げようとしたのか。「想定外」と言えば誰の責任でもなくなるので、そこらに作為が働いたのだろう。

 「万が一」という言葉がある。我々車に関係する製品を設計するときには、常に「万が一」を頭において設計する。それを国のほうから、そんなことは考えなくていいよとは言われない。

 原子力安全委員会の最大の失敗は、「考慮する必要はない」ではなく、「考慮はしなさい。しかし対策はする必要はありません」とすべきだ。考慮していれば、今回のような事故がおきてももっと的確な初動がとれたはずだ。

 対策は金がかかるが、考えてマニュアルを作っておくのはただである。

 私には電力会社内で、安全神話のある原発に対し、少しでも懸念を抱くと社内に居られないような雰囲気があったのではないかと、ついかんぐりたくなる。そういう雰囲気が純粋に技術的な議論を抹殺してしまったのではないだろうか。
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今後も原発は継続するのか

2011-04-06 18:39:58 | Weblog
 私が水力発電所に勤務したから言うのではないが、以前から火力及び原子力には消極的な発言をしてきた。確かにその発電量から言えば、水力は足元にも及ばない。しかし安全性や公害、更には日本の特長からみると水力は、日本に適している。ダムの建設など課題は多いが、もう一度水力を国の施策として、この際見直してはどうだろうか。

 今我々が使う交流は保存が効かないのが最大の難点である。しかし水力は揚水発電と言うのがあり、余った電力を用いて、再び水をダムにもどし、又発電することが出来る。

 他方太陽光発電も普及し始めている。まだまだ今の変換効率は低いが、いずれ技術革新が進めば、効率も上がるだろう。
 建物の構造的な課題はあるが、各家庭が太陽光発電を備え、自分で自分の家で使う電気を発電し、あまった電気は電気自動車のバッテリーに充電する。車は電気で、家では自分で電気を起こす。

 こういう夢のような時代が来れば、日本全体の電力消費量も減るだろうから、危険性の高い原子力や日本に地下資源のない油など使わなくていい。

 こういうことは国が音頭を取らねば進まないだろう。

 今回の大失態を公務員の一律5%給料カットなどと言う子どもっぽい施策しか取れない政治家ではまず無理だろうが。

 今後どうしても原子力発電を継続するのなら、その電力会社の本社を原発敷地内に置くべきだ。出来れば、国の原発推進主要機関もその中に置くべきだ。

 今回の国及び東電の初動体制のまずさ、今になってもなお政治色が出てくる政治家に国民はあきれてしまっている。

 背に腹は変えられないようにしないと、政府も東電(幹部)もぬるま湯・平和ボケ意識が変わらないのではないか。

 
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