ユニバーサル開発設計事務所のブログ

自動車業界における開発、設計、原価低減、品質信頼性向上を対象とした開発設計業務を行っております。代表三谷のブログです。

最悪の事態「考慮の必要なし」

2011-04-09 22:33:29 | Weblog
 上記は4月9日付読売新聞の記事の見出しである。

 規制当局である内閣府の原子力安全委員会は、1990年に定めた発電用軽水炉の安全設計審査指針の解説に、長時間の全電源喪失について「考慮する必要はない」と明記している。・・・・・・・だそうだ。

 

 電力会社は、国の指針に考慮する必要がないと決まっていなかったので、考慮しませんでしたと最初からなぜ言わなかったのだろうか。なぜ「想定外」と言うあやふやな言葉で逃げようとしたのか。「想定外」と言えば誰の責任でもなくなるので、そこらに作為が働いたのだろう。

 「万が一」という言葉がある。我々車に関係する製品を設計するときには、常に「万が一」を頭において設計する。それを国のほうから、そんなことは考えなくていいよとは言われない。

 原子力安全委員会の最大の失敗は、「考慮する必要はない」ではなく、「考慮はしなさい。しかし対策はする必要はありません」とすべきだ。考慮していれば、今回のような事故がおきてももっと的確な初動がとれたはずだ。

 対策は金がかかるが、考えてマニュアルを作っておくのはただである。

 私には電力会社内で、安全神話のある原発に対し、少しでも懸念を抱くと社内に居られないような雰囲気があったのではないかと、ついかんぐりたくなる。そういう雰囲気が純粋に技術的な議論を抹殺してしまったのではないだろうか。
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