`虐げられし者’に似合うノンマルトのテーマ

 今から50年前の昨日71年11月19日にOAされた帰ってきたウルト
ラマン33話・怪獣使いと少年は、怪獣ムルチを封印したメイツ星
人に命を助けられ一緒に生活していた佐久間良少年が宇宙人呼ば
わりされていわれなき差別を受けるという子供が見るにはショッ
キングな内容だった。

 このEPの全編で流れる悲し気なオカリナ系のBGMが良少年の悲
劇性を彩っているのだが、このテーマはウルトラセブンのノンマ
ルトの使者で使われたノンマルトのテーマであり作曲が共に冬木
透だった事から流用されたと思われる。

 そういえばノンマルトの使者も、真市少年が物語のキーを握る
形になっており内容的にも悲劇チックなEPだった。

 このテーマはウルトラセブンの後半に新規で作られた劇伴の一
つで、他にもガッツ星人に敗れ磔にされたセブンのバックや最終
回前編で戦いのダメージから苦しむダンのバックで流れた英雄の
死などがある。

 ノンマルトのテーマは第四惑星の悪夢でロボット長官から秘書
のアリーが打擲されたり、アリーがダンとソガを人間の街でかく
まわせようとするシーンに流れていた。

 そして帰ってきたウルトラマンでも25話・ふるさと地球を去る
のザゴラス編で、じゃみっ子と呼ばれた六助少年がいじめられた
り同じ過去を持つ南に過去を看破されるシーンでも使われたし後
のレオでもアンヌらしき女性が出て来るウリ―編のラストでも使
われるなど第2期では度々流用された曲なのだ。

 つまりこのテーマが流れる時は虐げられる者の悲劇を表した曲
となっており、独特の悲し気な曲調が耳に残る名曲だと思う。

 それにしてもノンマルトのテーマはセブン最大の問題作といわ
れたノンマルトの使者と、第2期ウルトラ最大の問題作といわれる
怪獣使いと少年という両方の世界を彩っている。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 明日からプロ... 大谷翔平が壊... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。