愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

【参加者募集】卯之町の末光家住宅ミニ講座

2024年01月16日 | 地域防災・事前復興



2月4日(日)13時半から西予市宇和町の伝統的建造物群保存地区「卯之町」の末光家住宅の一般公開。その関連行事として、ミニ講座が開催されます。主催は西予市経済振興課。

今回は、「地域文化を活かした災害復興支援活動ー西日本豪雨から5年半ー」をテーマにお話しします。

事前申込不要。参加費無料。


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国立歴史民俗博物館シンポジウム「四国遍路 文化遺産へのみちゆき」

2024年01月15日 | 信仰・宗教


1月21日(日)に国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)にてシンポジウム「四国遍路 文化遺産へのみちゆき」が開催されます。私も「病と死から見た四国遍路」について口頭報告する予定です。国立歴史民俗博物館では現在第4展示室にて特集展示「四国遍路・文化遺産へのみちゆき」が開催されています。2月25日まで。そのギャラリートークも1月21日10:30~行われます。

日時
2024年1月21日(日) 13:00~16:30

場所
国立歴史民俗博物館 ガイダンスルーム(定員50名)※要事前申込

主催
人間文化研究機構広領域連携型基幹研究プロジェクト「横断的・融合的地域文化研究の領域展開―新たな社会の創発を目指して―」歴博ユニット「フィールドサイエンスの再統合と地域文化の創発」

趣旨
四国遍路は、四国4県を周回するルートの中に八十八ヶ所の霊場が設置された回遊型の巡礼路です。その起源は真言宗の宗祖、弘法大師空海に措定され、1200年に渡り人々に信仰され、継承されてきました。近代になると四国遍路は、「お接待」に代表される地域社会のホスピタリティーに加えて、交通手段の多様化や、霊場間の連携も促進されたことで、日本を代表する巡礼文化として、知られるようになりました。近年では四国4県では、地域に継承されてきた遍路文化を世界文化遺産に登録しようとする運動が活発化しています。本シンポジウムでは、この遺産登録に向けての実践の中で、遍路文化の学術的な意義を積極的に検証してきた四国での営みを中心に、文化資源化の課題と可能性について議論していきます。

プログラム
報告1:胡光(愛媛大学四国遍路・世界の巡礼研究センター)
  四国遍路の歴史と世界遺産化運動

報告2:大本敬久(愛媛県歴史文化博物館)
  病と死から見た四国遍路の民俗

コメンテーター:門田岳久(立教大学観光学部) 川島秀一(日本民俗学会前会長)

参加ご希望の方は、こちらの申込フォームから。




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宇和島語り部発足プロジェクト

2024年01月14日 | 地域防災・事前復興
宇和島語り部発足プロジェクト「地域の宝を語り継ごうワークショップ」。




宇和島NPOセンター主催。本日、ホリバタで開催。宇和島で活動する5団体の活動紹介&参加者との意見交換。多くの市民にご参加いただきました。




【参加団体】
十本松峠の整備と復活の会
宇和島空襲を記録する会
うわじま観光ガイド
ブラ防さんぽ
うわじま文化会議




今日の会の中で、地域の歴史、文化に関わる団体のプラットフォームを、ということで、参加の大学生に早速、「宇和島語り部発足プロジェクト」のインスタアカウント作成してもらいました。

宇和島語り部発足プロジェクト
インスタアカウント



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【愛媛CATV】松山市の地震・津波防災シンポジウム

2024年01月11日 | 地域防災・事前復興
愛媛CATVで繰り返し放映されているシンポジウム「南海トラフ巨大地震で発生する大津波で瀬戸内海沿岸部はどうなる!?」。2023年11月5日に松山聖陵高等学校で開催された学際的・活動的 防災シンポジウム。講師は岡村眞(高知大学防災推進センター客員教授) 大本敬久(愛媛県歴史文化博物館専門学芸員)1月中旬についても放映日が告知されています。




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参加者募集中 宇和島、地域の宝を語り継ぐワークショップ

2024年01月10日 | 地域防災・事前復興
【参加者募集中】宇和島NPOセンター主催の「宇和島語り部プロジェクト」第二弾。

西日本豪雨の被災体験を次世代にいかに伝えていくのか模索する中で、語り部の養成や、将来の大規模災害を見据えて歴史・文化を活かす事前復興につなげる活動として、このプロジェクトが進んでいます。









1/13(土)13時半〜、ホリバタの3Fホールにて。参加者募集中です。

宇和島市内(宇和島、吉田、三間、津島)で活動中の地域の歴史・文化団体が集まって、各団体の活動紹介、団体同士の交流とともに、会員外の一般参加者と意見交換しながら将来に向けた継承について考えます。

宇和島の歴史・文化に興味のある方、ぜひご参加ください。(市外の方も大歓迎、年齢不問)既に地元の高校生からも参加の連絡が入っています。

各団体の活動を広く知っていただき、今後の取り組み等のアイディアをご提案いただければと思っています。

参加団体は以下の7団体です。
十本松峠の整備と復活の会
宇和島空襲を記録する会
毛利家を守る会
うわじま観光ガイド
ブラ防さんぽ
段畑を守ろう会
うわじま文化会議

各団体とも高齢化や会員減少など悩みを抱えつつ、ミッション、アクション、パッション。会員のみなさんの思いは熱いです。

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研究集会「地域の歴史・文化とアーカイブズ―博物館の活動を中心に」

2024年01月08日 | 地域防災・事前復興
日本アーカイブズ学会では、2023年度研究集会として「地域の歴史・文化とアーカイブズ―博物館の活動を中心に」が開催されます。その会告が出ました。

オンライン形式。

愛媛県での西日本豪雨の被災と地域文化の再構築について私も報告します。

【研究集会「地域の歴史・文化とアーカイブズ―博物館の活動を中心に」】
日時:2024年2月12日(月) 14:00~17:00(終了時間は予定)
開催方法:オンライン(Zoom)
開催趣旨
本研究会では、地域の歴史・文化と密接に関わりあう博物館におけるアーカイブズの収集・保存の取り組みや、市民との連携・協働による共有化や活用という視座から、博物館で活躍される方々にご報告いただきます。
2023年4月、博物館法が約70年ぶりに大規模改正となり、博物館が取り組むべき事業のひとつにデジタルアーカイブの作成と公開が位置づけられました。さらに、他の博物館との連携、地域の多様な主体との連携・協力による文化観光など地域の活力の向上への寄与が努力義務として示されました。また、ICOM(国際博物館会議)などの国際的な動向や新型コロナウイルスの世界的流行の経験からも、今日の博物館が求められる役割は、これまで以上に多様化・高度化しています。
国内の地域社会を取り巻く状況に目を向けてみると、頻発する自然災害、少子高齢化に伴う人口減少、都市部への人口集中など、地域社会はめまぐるしく変化し続けています。こうした状況のなか、全国の博物館では各々の地域社会が直面する変化や課題と向き合いながら活動を展開するとともに、さまざまなアプローチによる市民との協働を通して、アーカイブズを中心とする文化資源の活用にも取り組んでいます。
そこで、本研究会ではこうした博物館の取り組みに注目し、これからの地域の歴史・文化を継承する市民との連携や協働のなかでのアーカイブズの収集、保存、活用のあり方についての議論を深めていきます。

主催:日本アーカイブズ学会
共催:人間文化研究機構広領域連携型基幹研究プロジェクト「横断的・融合的地域文化研究の領域展開:新たな社会の創発を目指して」、歴博ユニット「フィールドサイエンスの再統合と地域文化の創発」、国文研ユニット「人口減少地域におけるアーカイブズと歴史文化の再構築」

プログラム(予定)
14:00 開会・開催趣旨説明 川村清志氏(国立歴史民俗博物館)
14:15 原田和彦氏(長野市立博物館)
「令和元年台風19号災害と長野市立博物館の活動-ボランティアと博物館-」
14:40 大本敬久氏(愛媛県歴史文化博物館)
「西日本豪雨からの復興と地域文化の再構築」
15:05 泉田邦彦氏(石巻市博物館)
「博物館資料としての研究者アーカイブズ-中世史研究者大石直正旧蔵資料の現状と課題-」
15:30 島立理子氏(千葉県立中央博物館)
「千葉県立中央博物館の画像資料の整理と公開」
16:10 ディスカッション
コーディネーター 河野未央氏(尼崎市立歴史博物館・あまがさきアーカイブズ)
17:00 閉会

参加申込みは、こちらのフォーム(日本アーカイブズ学会)から。


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2024年辰年 愛媛県内に残る竜伝説

2024年01月01日 | 口頭伝承
元旦。あけましておめでとうございます。2024年もどうかよろしくおねがいいたします。

さて、本日1月1日付愛媛新聞の1面と5面に、愛媛県内に残る竜伝説の特集記事が載りました。八幡浜市大島の龍王池、西予市野村町石久保の竜王様、大洲市森山の拝竜権現、西条市禎瑞の竜神社、今治市波止浜、波方町の龍神社などが紹介されています。


写真は西予市野村町石久保の竜王様


私もこの記事、取材に協力しましたが、あらためて愛媛県内の竜関連の文化、事例を整理する機会となりました。精力的に現地取材され、執筆された森記者、ありがとうございました。

記事では触れられませんでしたが、これらの他にも、新居浜市立川の龍河神社、新居浜市などの祭りの太鼓台の布団締めや幕の龍デザイン、松山市奥道後の竜姫宮、東温市音田の大崩壊物語の龍神様、大洲市の臥龍渕、西予市野村町大野が原の龍王神社などの竜にまつわる文化も各所、さまざまに残されています。

愛媛県内での竜の伝説は、川、海近くの水害被災地や被災リスクの高い場所に多く残されています。記事にもコメントしましたが、「竜は現代人にとってはキャラクター化されたファンタジーな存在だが、水害とともに生きた先人の伝言に耳を傾けてほしい。」

地域に継承された伝説は、いまの私たちのくらしを、安心、安寧なものにしていく可能性を有しています。地域の伝説に注目する、いままで受け継がれ、残された意味を考える、そして後世につなげることが大切だと思っています。

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