やまろぐ☆つあれぽ

海外登山&トレッキングツア専門の
添乗員の自由日記と
家事育児の日常♪

飯縄山1,917m 相手を通して自分を見る

2017-05-03 21:36:54 | 山旅(国内)

東京から日帰り登山で飯綱山(1917m)に登ってきた。
一の鳥居苑地管理事務所横🅿~山頂~西登山口~戸隠神社の
周回縦走。


東京から日帰りはちょっと圏外気味の遠さのこのエリア。(長野県北)

はーたんがお友達の家にお泊まりに行ってて、
久しぶりに、仕事登山でもなく、子供との登山でもない、
自分ペースの自由登山するんだって意気込んでた。
できたらもっと深い雪山に行きたかったけど、時間が作れなかった。

長野駅で親友と合流。

そして駅についてから、飯縄山にしよう、と決めた。

この季節好きなの。山々に生命力溢れ
空気が爽やかで、いまの幸せすべてに
勝手に感謝したくなるほど。な気分で山に向かう。







それに、飯綱山の登山道には、いろんな石仏が並んでる。
山岳信仰とか修験道といった雰囲気の山はだいたい好き。
それにここは昔、忍術の修行の場でもあったらしい。









けどそれよりも、休憩とか立ち止まったりとかしなくていい、
相手のことを考えなくていい、
自分本位の歩きができることを楽しんでいた。つもりだった。
息が上がる一歩手前くらいまで心拍上げて、
ゆるく歩かないって感じを。
わたしあまりおしゃべりせずに歩くのも好き。
有酸素運動的歩きって、瞑想に近い境地あるよね



って思いながら歩いてた。この時点で自分よがり過ぎだったのか?

私たちは衝突した


仲がいいと言えばいいんだけど、そのぶん
遠慮がないから、ぶつかることも多い。日ごろから。
ここに書けないほど、ばかばかしい些細なできごとなんだけど。



以降ろくに会話もせず、少し離れて、笑、歩いた。

でも上のほうは残雪と、あと北アルプスのずらっと並ぶ山並みすべて~浅間山、志賀高原、と
もちろん北信五岳などすぐそばの白い山々、などなど
景色が素晴らしかった。








なのに。





山頂でも「一緒に写真撮ろう」って親友が歩み寄ってきたのに
写真いらないって答えたほど、わたしは心閉じてムカついてた



すごいよね~親友って。笑。親友との関係って。激しいわっ。









せっかくの登山が台無しになると思うでしょう?

でもそうでもなくて。いや台無しか(・・?いや、美しいし。


下りは親友はどんどん離れていって一人で歩いてて(あとで聞くとふてくされていたらしい。笑)、わたしはわたしで
いろいろ内省しながらも
誰もいない西登山道を楽しんだ。そう、一の鳥居からは
登山者たくさんだったけど、
西登山道は誰にも会わなかった。
でも遠く前を歩いてる親友も、ずっと先の先から立ち止まって振り返ってくれていたりしてた。笑。

上のほうはたくさん雪が残ってて、ほとんど雪の上を歩いた
西登山道。
あとは雪解けから落ち葉の歩きやすい道を淡々と黙々と
歩きつつ
わたしの頑なだった心も内心溶けていた。

別に自分が正しいとは思っていないけど、
自分が間違ったとも思わないし、
素直に話したほうがいいって思っても
素直になりたくなかったり、
大人とはいっても、なかなか対人関係というものの
むずかしさを思うし、自分の中の頑固なものも
思ったりする。
これは相手がいなければ見えない自分の内面。
それに気を許している相手だからこそ
『どストレート』な態度がとれる。


これは親子でもこういうことってあるし、夫婦でもあると思うし
みんなあるんじゃないかしら~


いやあ、今日は早朝から急いだり、危うく財布をなくしかけたり、

山中では自分を省みたり。


戸隠神社に寄って、一緒にそばを食べて
だんだん話し合って、和解した。たぶん仲良しだからこそ、
ぶつかって、お互いを理解して、仲が深まるのかな?

そういうのは子供の世界でもそうだし、大人もそうなんだよね。



飯縄山で修行してきた感の一日。
思いがけない濃ゆい内容の登山になったのだった。



帰ってきたばかりだけど、
今度は家族でまた今夜からお出かけ。準備しなきゃ~








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