やまろぐ☆つあれぽ

海外登山&トレッキングツア専門の
添乗員の自由日記と
家事育児の日常♪

ボンジュール ドバイ経由で

2024-04-19 15:11:32 | ヨーロッパ

みなさん、ボンジュール

このボンジュールもボンジュールというわけでなく
ボンジュ~て感じで。(どんな感じか?笑)

フランス語の響きはいいなあ。とても難しいけど。
フランスもフランスではなく、フガンスて感じなのね。
ガはほとんど発音しない的。

一昨日の夜遅くに(飛行機が遅れて)
フランスのニースから、あの洪水のドバイ経由で帰国。日本でもニュースになったかな?
ドバイは12時間で2年分の雨が降ったのだね。
中東では雨が降ると、みな窓を開け、喜びで外に出るけど
今回はびっくりだったと思う。
エミレース航空の客室乗務員の女性たちも、あの制服のまま
ふくらはぎまで水につかりながら歩いていた。
ドバイ空港内も雨漏りしていたり、全便で遅れたりキャンセルだから
混乱していた。

私たちは成田行で遅れてでも出発することができたけど、
日本に帰ってきてから、関空へ帰るはずだったお客さんたちがあのあと、
フライトキャンセルになり、24時間以上ゲートにいたうえ、
まだ帰国できてないとのこと。(一度ホテルに泊まり、今夜から明日には帰ってこれそう)
本当にお疲れだと思う。

私たちのスーツケースもまだ届いていない・・・

成田空港ではドバイからスーツケースが来ない乗客多発で、(私たちも全員)
すごい列で手続きを待ったのだけど、
聞かれる項目が多いし、(連絡先、中身、スーツケースの特徴、暗証番号など)
一人ひとり時間かかるため、
最終電車に乗れないかもと思ったほど。
ひとりの若い白人女性が手続きのあと、首を振りながら
「もたもたしてくっそ腹立つわ」と英語で言いながら歩いて行った。

日本に来た観光客の人たちも、スーツケース届かなくて
みな大変だろうと思うわ。

*

ということで、私は南仏から帰国したけど
まだ帰って来られていないお客さんたちがいらっしゃるので落ち着かない。

人も帰って来られないのだから
スーツケースもまだ時間がかかるのかもしれない・・・

*

思った通りの大好きなフランスだった。

おしゃれな村や建築や美味しい料理も大好き。

ゴッホの過ごした修道院(精神病院)に行けたのも感激だった。
印象派がどんなものなのか、ゴッホが見た世界とはを改めて知った。
もともと、彼の『夜のカフェテラスの絵』が大好きで、ゴッホのことも
調べたことあった。
一番部屋に、いや、二番目に、いや、四番目に「家にほしい絵

一番ははーたんの描いた絵(今家にいっぱい飾ってある)
二番は去年亡くなってしまいびっくりショックだった、セネガルの画家ドウツの絵 大好き
三番は名も知らない忘れられない、ナミビアで見た町の風景の絵。売られてたの、大きくて買えない
四番はゴッホの夜のカフェテラス

(どうでもいいことをたくさん書いてる・・・)

*

この南仏ツアーはあまり観光客が行かない
村から村のトレイルや、リュベロン地方の山の中を歩いた。

先史時代、ローマ時代から中世・・・と歴史も感じた。

美しいゴルドの村

セレブがたくさん家を持っている フランスで最も美しい村に認定されている村のひとつ

教会の中の
ロマネスクの回廊


ロマネスクのイエス


ロマネスクが好き・・・

ずっと私たちについてきて一緒に歩いた犬のクッキー


毎回美味しかった料理 今、腹回りがきつい


夜のヴェゾン・ラ・ロメーヌ
ある通り


プロヴアンス最高峰のモン・ヴァントウにも登った


葡萄畑を歩き、その土地のワインを毎日飲んだ


1904年にノーベル文学賞を受賞したフレドリック・ミストラルが
「パリを見たら次はカシ」(カシを見ずしてフランスは語れない的な意味)と言ったカシにも泊まった


あまり観光客は行かないと思う ジゴンダスの村 そしてこの村のワイン ジゴンダスも飲んだし、お土産に買った




また続きを書くね























一年先のことを考えることができる

2024-04-08 01:56:49 | おもう。
ママは明日からフランスだから
て、娘たちに伝える(このときのBGMがあるとしたらシャンソン的
エディット・ピアフとか、ジョルジュ・ブラッサンスみたいな)

まあ、なんと、かっこいい響きよ。笑
と、はーたんと笑っていた。何度でも言ってみたい。

もう一度言っていい?

ママ、明日からフランスだから。
(キッチンで料理しながらワイン飲みながら言う)


出発前夜
この感じに慣れることはないと思う。
(猛烈な勢いでお弁当の用意とか料理したものを冷凍とか
アイロンとか掃除とか洗濯とか、すべての布団のシーツとか交換とか
換気扇の掃除とか普段しないことまでするとか、
ツアーの資料の整理とか、)休む時間ない(からこそその時間を作る闘い)
(これで泣いたこともあった過去には)
もうすぐ、西遊旅行にきて(西遊だけで)100回目の添乗になるけど
この眠れないような(寝るけど)切ないようなやめられないような緊張しすぎるような
自分ってバカて思いつつ普通でないて思いつつ・・・

ツアー出発前は、向かう方向と
やってることの落差が大きい不思議な変な
感じ。

私は好奇心が強く、普通でなくても怖くなく、
勉強好きな自分に、笑
ただ、

よかったね、
と言ってあげたい。笑
そして探求心が旺盛なことに、

おめでとう。笑。

*

去年はIga腎症がわかったし、治療の副作用があるかもしれなかったので
先のツアーのことを考えることができなかった。
春には夏以降のツアーを一度全部キャンセルした。
結局ステロイドの副作用がなくてツアーに行くことができたのだけど、
今年は、
来年のことも考えることができる

来年、2025年のノルウェーの冬のオーロラヨットツアと
6月にはスバールバル諸島のツアも急に進んで
催行することになった。1年以上先のツアーのことを
決めるのは初めて。

未来のことを考えることができるのは
ありがたいこと。


*

さて。
そして。明日からは南フランスのツアに行ってきます。

明日からの南フランスツアーは、
ワインも予算についているの
ランチもディナーも地元ワインを頼んでお客様方に飲んでいただき、
私も飲んでいいってことになっている
お客様に差し上げる旅日記にワインの味をちゃんと報告できるように頑張ります。笑

雨上がりの芝生をかけまわる子犬のおしっこ
とか
若いイチジクとイチゴが春の野原で出会ったハーモニー
とか
美しい紫いろのビロードのドレスをまとった貴婦人が微笑んだ瞬間
とか

聞いたようで聞いたことがないオリジナルのワインの味の感想を
記録していこうではないか・・・・

それだけではないけど、
ロマネスク修道院や、
ゴッホ、
シトー派、
ローマ時代の遺跡に地中海
フランス料理、歴史
美しい村の景色。
はあ、まじで行く前から好きすぎて悶絶。
フランス語のサウンドにも
やられるよね、素敵で。

*


今日の夕方、はーたんとすみれと桜のお花見散歩




わざとこういう写真を二人で撮ったの。
桜に焦点、顔ぼかす。
日が暮れるときだったので、途中から
ライトアップ!桜。
iPhoneで。
面白かった。今日も。(はーたんとは笑いばかり)
よかった~お花見できて











忘れられない窓からの景色No.1

2024-04-02 11:45:51 | ヨーロッパ
みなさんこんにちは!

3月に行ったグリーンランドのホテルの窓からの景色
人生で一番心に残った『窓からの景色』だったと思う。

これまで、世界中に泊まりいろんなホテルの部屋からの眺めというのが
記憶にある。というか、実際はほとんど(記憶)ない。笑
添乗員はだいたい眺めのない部屋なので、隣の家の壁とか
屋根の上とかがほとんどなの。駐車場とか、よくて、道路が見えたりとか。
個人で行ったところも、見下ろす夜景とか見渡す限りの山々とか
あったかもしれない。もちろん、日本海とか太平洋とか
海の景色も素敵だったかもしれない。アフリカも素敵だったと思う。
もちろんヒマラヤ山脈の眺めも素晴らしかった。

でも、グリーンランドのイルリサットの街のホテルの
(3泊できた)部屋からの眺めは忘れることないと思う。
グリーンランドを思い出す時、まず、その窓からの衝撃的な美しさを思う。
Hotel Hvide Falkという、1970年代にできたグリーンランド最初のホテル。意味はホワイト ファルコン、白いハヤブサ。
外は-20度でもそれ以下でも、室内は床暖房でポカポカ。
そのポカポカの部屋の窓の向こうは氷山の漂う白い海。

初めて部屋に入ったとき、曇っていて薄っすら暗い部屋だったけど
外もほぼ白と灰色だった。溜息出た。




めちゃグリーンランドじゃんと思った。
氷山は動くので数時間で景色変わるんだけど
世界の熱の部分から切り離された非現実的な世界。
凍てつく世界とはこれよね、という
シンとした美しさ。(そして部屋はポカポカ、ここ重要)

客室


これはクルージングボートで沖から見た私たちのホテル
大きい建屋の前にある2棟の赤い建物の、私の部屋は右端。





思い出しても浄化される気持ちになる景色



ここで生きていくのは大変なこと。あまりにも大変で
身を投げていたという場所がここ イルリサットの街外れのセルメルミュートという海岸


このあたりからは先史時代の遺跡も見つかっている
グリーンランドには約4500年前には人が渡ってきて住み始めたの。

クジラやアザラシやセイウチ、
トナカイやジャコウウシやホッキョクグマを狩り、
犬ぞりの犬たちとともに生きてきた
何も無駄がない暮らし

今はすごいスピードで氷が融けているので
昔は冬には氷の上から狩りをしていた場所も今は
船でないと移動できなかったりするみたい。
地球の長い歴史の中で、何度も絶滅しかけ、
実際絶滅してきた動物たちもいることを思ったりする。
人間もそんなに長くないと思ったりする。大きな自然の力
地球の力、それ以上の力に何か飲み込まれていくような壮絶な感じの
風が吹いていた。

温暖化とかグリーンランドの資源をめぐっての大国の思惑に
これから翻弄されていくことになるのだろうけど
それはそのまま、人類の未来につながっているのだと思った。


*

世界遺産のイルリサット・アイスフィヨルド
は、氷河から溶け出す氷山の量が半端なくすごい。本体の氷河から離れて
60kmだったか70kmだったかを一年かけて流れてきているたくさんの巨大な氷山の間をクルージングした。
その光景は
イルリサットの町からも見えるわけ。
ここから流れ出した氷山があの客船タイタニックを沈めたんだとか。

島に見えるけど、氷山。巨大な塊が浮いて流れている(流氷ではない)










イルリサットの町


船ではライフジャケットを身につけなかったんだけど
いらないの?って聞いたら
落ちたらどうせすぐに死ぬからいらない
ってことだった・・・冗談ではないのだろうね。
船を操縦していた明るくて若いクルさんも狩猟をするのだと言っていた。
ホッキョクグマの毛皮のズボンを履いている写真を見せてくれた。


*

犬ぞりの歴史もあなどれない。
この子たちはペットではなかった。
極地で人が生きていくのに、探検していくのに、欠かすことのできない存在。

お客さんにいただいた写真

めっちゃ力強く、たくましかったわ。走りながらウンチしてたし
そのウンチを食べてたし、
雪の上で平気で寝てたし。(うちのすみれさんと全然違い過ぎる)


グループでおとなしく静かに落ち着いて休憩してる子たちや、
私のソリの犬たちは休憩のときもみんなガヤガヤ交尾したりケンカしたりしていた。








犬ぞりを操るマッシャーさんと(犬ぞりを扱う人をそう呼ぶ)すべてお客さんからいただいた写真です

私、下はウールのタイツの上に冬用ズボン、ダンウパンツ、その上に冬用オーバーパンツ
上はダウン二枚の間に冬用のハードシエル、その下もフリースや薄いジャケット・・・
マイナス30℃でも大丈夫。(外ではいいけど部屋の中では耐えられない装備。笑)

本気で1時間がんばって走ってくれた犬たちにもありがとう。
これからも人間と共に力強く生きてほしい。

体験ソリとかそういうレベルでない迫力があり、
お客さんたちもみなさん感動していらっしゃった。

そうだ、お食事も最高だった。
トナカイの肉とかオヒョウとか羊とかエビとかすべて
おしゃれで美味しくて、食べるのが楽しかった。でももちろん
物価はとても高い。
行きも帰りもコペンハーゲンでも宿泊したのだけど、
(グリーンランドもデンマーク領だけど自治権を持っている)
デンマークのパンが大好きになり、
日本に帰ってきてからタカキベーカリーのパンを買いまくっている。
パンってこんなにおいしいものだったのね・・・・


*

さて、来週から南フランスなので
今週は頭を切り替えて準備に入っていきます
フランス、大好き。一番好きかも・・

(一番が何個あるのだ・・・)


(昨日までの一週間は
筋トレとヨガとたくさん食べて寝て、マッサージとかしてもらったり、めっちゃ食べて、寝て、笑、とうとうアロマオイルも買いそろえたり
はーたんとすみれとイルミネーションの公園を散歩したり、はーたんの彼氏にも会ったり
いい香りとか音楽とかあと、本も読んで昼寝とか・・・昼から飲み会とか・・・外でビクニックして飲み会とかいろいろ)笑

*

南フランスのあとは、5月スペイン サンティアゴのピレネー越え
6月はキルギスに御一行様ツアー調整中
それからモンゴル 7/23~8/2
モンゴル最果ての花園を求めて
アルタイ山脈タバン・ボグドの大地を歩く

こちら

8月はパキスタンなどです。

去年の12月から南米ベネズエラ、チリ、アルゼンチンから北極圏のグリーンランドまで
行ったり
来たりしてた。
すごい旅だったけど、めっちゃうまく日常もこなしてて(でも肩こりとかギシギシ)
友達によくそんなふうにできるねって言われるの。笑(いや、ひそかにメンテしてます)


では、また、
西遊旅行のツアで
お会いできるのを楽しみにしています。