WILD DOGS OF THE RUWENZORI: Barney Wilen
FRENCH STORY: Barney Wilen with Mal Waldron
"Wild Dogs Of The Ruwenzori" IDA(FRA)020 Port Of Spain Shuffle / Oh Johnny #1 By The Lake / Wild Dogs Of The Ruwenzori Little Lu / Auburn Prive / Poinciana Paulline Extended / Mama Ines Grixy And Scurt / La Danse De Marie I Need A Man / Oh Johnny #2 Barney Wilen (ss,as,ts) Alain Jean Marie (p) Riccardo Del Fra (b) Sangoma Everett (ds) Henri Guedon (perc) 1988/11/24La Note Bleue で何十年かぶりで復活し、円熟味を魅せたバルネ・ウィランですが、これが復活から数えて3作目。大作の2枚組みです。新しいオリジナルを披露します。
ジャケットの内側にWild Dogs Of The Ruwenzori と題した絵画がデザインされているのですが、牙をむき出した野犬です。ルーウェンゾリとはコンゴの地名とか。なかなか単純明快に絵画と音楽のイメージが結びつきません。この辺が’60年代に前衛に踏み込んだ苦い経験なのか、決してフリーへ踏み込んではいません。
パーカッションが独特のリズムを刻みます。前2作 (La Note Bleue / French Ballads) がスタンダード曲を色気たっぷりに演奏したのを聴いたあとだと、オリジナル曲が多いので、ちょっと戸惑いを感じるかもしれませんが、バルネ・ウィランの音色は変わりません。面白い曲調の曲が多いので、真剣に聴きこんでしまいます。
復活後、バルネ・ウィランは、Yanagisawaのサキソフォンを使っていると、アルバムに明記してあります。フランスならSelmerの本場なのですが、なぜ日本製を使うのでしょうか、なにかこだわりがあるのか、Selmerに恨みでもあるのか...
"French Story" Alfa(JPN)ALCR-7 Un Homme Et Une Femme / Ascenseur Pour L'echafaud Les Paraplues De Cherbourg Les Liaisspns Dangereuses 1960 / Black Orpheus Des Femmes Disparaissent / Autumn Leaves Quiet Temples Barney Wilen (ts) Mal Waldron (p) Stafford James (b) Eddie Moore (ds) 1989/10/03このアルバム以降は、日本でプロデュース(Alfa)したようです。輸入CDを物色しても見つからず、国内盤で求めています。さっそく企画したのが、日本にファンの多いマル・ウォルドロンのトリオとの共演です。せっかく、前作「ルーウェンゾリの野犬」で新曲を披露したのに、時間を戻して一般受けする映画音楽などを演奏しています。まあキャリアでは波乱を経験しているバルネ・ウィランには、安定は望ましいのかも知れません。クレジットが仏語もどきですから、邦題を並べておきます。
男と女, 死刑台のエレベーター, シェルブールの雨傘, 危険な関係のブルース, 黒いオルフェ, 殺られるのテーマ, オータム・リーブス, クワイエット・テンプル の8曲。
投稿済み・準備中を含め アルバム・ジャケット一覧 を用意しました。
2005/08/16 ものずき烏 記
(参考)
2005-03-11 バルネ・ウィラン:(’86、’87)
2005-08-14 バルネ・ウィラン:(’57)
2005-08-15 バルネ・ウィラン:(’58、’59)