ツトムさん家の写真日記。

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第812回 真岡市 金鈴荘(岡部記念館)。

2013-09-24 12:00:00 | 旅行

2013 08 31(土)


日本屈指の木綿問屋を営み富を築いた三代目・岡部久四郎氏が贅を凝らして建てた重厚な土蔵造りの日本家屋“金鈴荘”(二階建て延床面積は415㎡ 総敷地面積3,312㎡)を訪問。
明治中期に建てられた岡部家住宅は「岡部記念館 金鈴荘」として真岡市が引き継ぎ一般無料公開されてます。
  
真岡市木綿会館の前を通り瀟洒な門をくぐると正面には「県指定建造物 岡部記念館」の石柱。
懇切丁寧なボランティアガイドさんに案内され玄関から入館します。

一階の廊下の梁に使用されていた長~い杉柱に注目。(2階部も同様な杉柱)
15m超の長さの磨き杉柱は驚くことに根元部も先端部も太さは差ほど変わりません。
この杉柱を運んだ時、角を曲がる場合は邪魔になる家を取り壊して通過したと伝えられています。
 
一階廊下から見た回遊式日本庭園

一階客間座敷、掛け軸・襖(ふすま・)戸袋などに明治・大正期を代表する日本画家の作品が見られます。


何気ない床の間に見えますが、使われている木材は紫檀・黒檀・鉄刀木(タガヤサン)など超一級品の唐木!
往時の岡部家の底知れぬ財力が垣間見られる床の間です。
  
トイレには衣装を整える三畳間も設えられています。  昔の日本家屋特有の急傾斜な階段を上って二階へ・・・。

昔の一時期、料亭としても使用されていたそうで、酒や膳を2階に運ぶのに余りの急傾斜で難儀をしたそうです。

二階には金箔より高価な芭蕉布が襖として使用された部屋もあります。(左の松絵襖)
 
襖枠にも贅沢な紫檀・黒檀を使用。

「ゲゲゲの鬼太郎」(水木しげる)の元祖のような愉快な「妖怪地獄絵」。
足尾鉱毒問題を世に問うた田中正造翁の直筆「至誠無息」の額、「誠を志す人に休息は無い」という意味。
 

木綿の一大集積地だった頃の真岡の木綿問屋を描いた団扇絵。  地元画家・矢橋天の孔雀掛け軸。
  
二階も一階と同様な間取りで広い畳敷和室が三部屋と板敷間。 古風な電灯笠が大正ロマンの時代を物語ります・・・。
東日本大震災で壁と瓦に被害を受け、無骨な耐震用格子枠が取り付けられました。

二階廊下の一部から日本庭園と四阿(あずまや)を望む。
戦後の一時期、有島武郎の小説「或る女」の主人公のモデルだった佐々城信子が居住していましたから、この様な景色を見ていたのでしょう。

大地震にも耐えたガラスは建築当時の物で、微かに歪みがありす。

二階からの庭園風景。池泉回遊式の日本庭園(庭園面積1600㎡)。


庭園からの金鈴荘全景。堅牢な造りは震度6の地震にも耐え、重厚な姿を見せていました。


建築にあたって、地元出入りの大工・左官・指物師などの職人を東京で3年間修行させ、10年の歳月を費やして造った、
“金鈴荘”(栃木県有形文化財)を訪ね、和風建築の粋を味わっては如何でしょうか・・・。

「金鈴荘」動画。(市会議員 佐藤和夫氏撮影)。



金鈴荘の手前に“真岡木綿会館”が在りましたが、丁度昼休み中で内部は拝観できず。
木綿会館前に置かれた、木綿の街をアピールする“福姫 舞ちゃん”に別れを告げ、昼食を食べながら近くの名刹・長蓮寺へ・・・。
  


2013 09 24(火)記。       前橋市 朝小雨     最高気温 26.9℃     最低気温 17.8℃

おまけコーナー。

カタカタ手押し車を教えるネコ先生。


 猛獣のヒョウも大きなネコだった。


大惨事直前の決定的瞬間!
http://blog.livedoor.jp/sekaiminzoku/archives/32008397.html


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