2009 07 18(土)
火祭りの奇祭が栃木県佐野市で行われると聞いたので、早速車を飛ばして栃木県西部の佐野市へ・・・。
火祭りは佐野市奈良淵町の“浅間山(せんげんやま)のお炊き上げ”と呼ばれ、約1000年の歴史と霊験があると言います。(地元では「浅間さんのお炊き上げ」と云って親しまれています。)
佐野市奈良淵町に入ると、北方面にハイキングに最適な小高い山々が連なって見えてきました。
向かって左の丸い山は唐沢山の前峰、中央の尖った山が標高192mの浅間山。
この浅間山頂上から人々が松明を持って、右に尾根伝えに稜線を辿りながら麓の人家まで下って来る幻想的な火祭りなのだそうです。
用意された無料P場から浅間山方面に火祭り提灯を辿りながら歩きます。
約5~6分で山麓にある地元鎮守様の小梥神社(こまつ神社)に到着。
小梥神社社殿横に浅間山への登山口。ここからが浅間神社への参道です。
登山口では地元の方々が火祭り(お炊き上げ)に用いる竹製の松明を販売していました。(一本400円) 竹棒の先端に灯油を浸み込ませた布がぶら下がっています。
登山口から石の階段を過ぎると、参道はかなり急勾配な岩盤道が続き次第に足が棒状態に・・・。
浅間山は平野部からの眺めと違って全山が岩で出来た山と云う事が実感できます。
登山道の至る所に奇岩怪石が露出し、それらに歴史の重みを感じさせる石造りの末社が祀られています。
この浅間山は遥か昔からの霊場だったのでしょう。
急傾斜な登りが続きます。 火祭り用に真新しいロープが張ってある場所もありました。
頂上までの7合目あたりに立派な石鳥居。
昔は山頂が女人禁制で女性はここまでだったとか・・・。
地元ではこの場所を女浅間(おんなせんげん)と呼んでいます。
登山道脇の所々に松明が立てられていました。 火祭りの時に点火して足元を照らしてくれるのでしょうか?
8合目では道の真ん中に注連縄を張った大きな岩。
富士山型で何かいわれがある岩なのでしょうね。
その昔には天保通宝などのお賽銭が置かれていたそうな・・・。
夕刻でしたが真っ暗になる前に浅間山(せんげんやま)頂上に到着。
車のP場から休み無く歩いて約30分の行程で、久し振りに爽やかな汗をかきました。
壁が無い簡素な拝殿の建つ山頂には麦わらと枯れ木で作られた大きなオブジェ!
山頂に降り立った怪鳥か・・・!?
浅間山山頂からの眺望は素晴らしいものです。
山の足元に広がる町並みは佐野市、夕方なので遠望は出来ませんが、雨上がりの晴天ならば東京も富士山も見えると云います。
左下には唐沢ゴルフ倶楽部。営業終了時間なのでプレーヤーは誰もいません。
浅間山山頂の最高部に石造りの浅間神社本殿が厳かに鎮座。
祭りの日だけに沢山のお供物が供えられて・・・。
本殿の裏に見える山並みは佐野市のハイキングコースになっている唐沢山(240m)で、山頂に由緒ある唐沢山神社が建っています。
陽も落ちて夕闇が迫る頃、いよいよ“浅間山のお炊き上げ”火祭りが始まろうとしていました。
頂上の簡素な拝殿ではTVでお馴染みのタレントが火祭りに参加する子供達をあつめて何やら笑わせて・・・。
「でっかくなっちゃった」のデカ耳芸で有名なマジシャンのマギー審司さんですね。
この“浅間山お炊き上げ”のTV収録のために浅間山に登ってきたそうです。
マギー審司も松明を持って火祭りに参加するのでしょうか?楽しみです・・・。
次回は奇祭“浅間山お炊き上げ”の火祭り編です。
2009 07 22(水) 前橋市 最高気温25℃ 皆既日食は見られず・・残念!
おまけコーナー。
総選挙向け珍CM。 (宗教は政治に邪魔だ!)
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今年の登山者達は雷雨でもの凄く大変な思いをされたと思います。
昨年の浅間山火祭りの時は快晴でした、今年は凄い雷雨とか・・・。
栃木も群馬もカミナリ地帯ですから、特に夕刻からの祭行事には空模様に気を付けて行きましょう。