(阿) 【王子八幡神社の狛犬を観る】
小林和平 工房の作品ではあるが自らの銘は刻んでいない 小ぶりで 顔も幾分柔和だが
細部にわたってまでの気配りは相変わらずだ
昭和初期の建立
これに限らず 寅吉・和平の狛犬は 台座に当たる『雲』まで含め一体が一つの石からの彫りだ
この点が江戸狛犬の獅子岩狛犬と異なるところでその点だけでも 技術の凄さが知れる
(以) 【角折神社の狛犬を観る】
こちらも小林和平工房の作と知れる
昭和15年 このころ和平は名声と優れた弟子を得て、自らは黒子に徹していたのだろうか
(宇) 【震災の爪痕を見る】
いくつかの倒壊した石像を見た 未だこちらには手が及びかねているのだろうが 無念だ
行く道筋で道路の復旧。修復作業を見てきたが 神社仏閣は行政の手出しができない範囲なんだろう
6月に観た(TOPに掲げた薄ボケた写真も)鹿嶋神社の狛犬も一体が地上に落下したようだが震災後すぐに
地元有志が駆けつけ復旧してくれたとか ありがたいことだが 今、被災された方を思えばこれ以外は無理は言えまい