民内利昭のブログ

民内利昭の教育と陸上指導に関する色々

不思議な現象

2018-03-15 23:43:04 | 日記

陸上競技部の顧問となり、いくつかの種目で県大会の決勝に複数名進出させることができるようになってきたとき、ある現象に気付きました。それは、どこの県の強化部の先生の多くは、競技者として強かった人が担当しているということでした。私などは選手としては大したことなかったものですから、県の陸上競技の強化部には縁遠い存在でした。一般に日本では、競技が強かった人は優秀な指導ができると考えられているようです。

強化部の指導者は、その種目で選手として強い(かった)人が担当しているのが当たり前のようです。そんな中、海外の文献・情報を得ることができるようになった今、気付くことは、必ずしも優秀な選手は、優秀な指導者ではないということが当たり前のように海外ではとらえられている点です。海外では、選手として優秀な技能を保持する者が、運動動作の評価をさせた時、必ずしも正確に見分けることができているとは限らないという論文が存在します。

県の強化練習会に目をやってみると、強化担当の指導者が、学校の先生であることが多いようです。そんな時、その先生の指導している学校では、陸上競技部員がいないわけでもないのに、その種目の強い選手は育っていないことが多い、という事実にも気付きました。これはどういったことを意味しているのでしょうか?先ほどから私が指摘しているように、このことは競技者として優秀であった者は必ずしも指導者として優秀であるとは限らないということを表す一つの現象なのではないでしょうか?当時はこの現象の理由が分からなくて、とても不思議に感じました。


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