民内利昭のブログ

民内利昭の教育と陸上指導に関する色々

強かった選手が消えていく理由

2017-08-09 22:35:54 | 日記

日本では小学校から陸上競技の全国大会が準備されています。近年、全国的に小学校の全国大会の予選会に参加する選手が増加しているように感じています。こんな面白くない陸上競技に興味関心を示してくれることは、喜ばしいことです。小中学生の陸上競技指導に関係してみて感じていることは、小中学校時代に強かった選手が、高校・大学と進むにつれて記録が伸びなかったり、怪我してしまうことにより競技に取り組むことを辞めてしまう例が多いことに気付きました。確かにこの原因は、早熟であったり個人のスポーツに取り組む姿勢に問題があったりということが原因である場合が存在します。しかし最近、日本における陸上競技指導の若年層を対象とした指導法に問題があるのではないかと考えるようになって来ました。

若年層の選手の記録を伸ばすのに一番簡単な方法は、筋力を中心として体力を向上させることです。ところが小中高校時代に体力を中心として記録を向上させてきた選手は、次の段階までは何とか記録を向上させることはできるようですが、次の次の段階ではほとんど記録を向上させることができていなくなることに気付きました。すなわち、もし小学校で体力トレーニング中心に記録を向上させた選手は、中学校までは記録が伸びるかもしれませんが、高校になるとまだ発育発達の途上であるにもかかわらず、ほとんど記録を伸ばすことができなくなっている、ということです。当然、例外的な選手は存在するかと思いますが。

もし、小中学校段階で才能を発揮する選手がいたならば、私がその時の指導者であるのなら、極力、筋力トレーニング・体力トレーニングを行なうことを排除します。このように育成することにより、体力要因の向上により記録を伸ばす機会を遅らせることができます。筋力は40歳を過ぎても伸び続けることが可能であるといいます。また筋肉はつけすぎると、動けなくなることが指摘されています。そのため、早い段階で筋力をつけて記録を向上させてしまうと、それ以降の段階で記録を向上させるためにさらに筋力をつけることは、筋力トレーニングにより大きくなった筋肉が鎧となり、鎧ををまとって走ることと同じ現象となっているのではないでしょうか。現在、日本では、筋力トレーニングが美化されすぎているように感じています。すなわち、強い選手は当然のように筋力トレーニングを行なっているという誤った情報です。このような誤った情報が、才能のある強かった選手が消えていく大きな原因になっているように思えてなりません。

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