民内利昭のブログ

民内利昭の教育と陸上指導に関する色々

誰の責任?

2018-03-04 22:25:21 | 日記

TVをつけたら、毎日マラソンの中継をやっていたので、久しぶりにスタート前からマラソン中継を見ました。残念ながら日本の選手は上位には入ってきませんでした。そんな中でも初マラソンの選手が日本人トップとなっていました。ある意味ではホープの誕生と言えるかもしれませんが、果たして手放しで喜んで良いものなのでしょうか?

今日参加した選手の多くは、一般の市民マラソンランナーたちではなかったはずです。気温が高めだったという理由も考えられますが、初マラソンの選手が勝って、それ以外の選手が勝てない。この結果は、「現在の日本の実業団でマラソン練習をやると弱くなる」ということを表す結果ではないでしょうか?選手は、そんなに「根性なし・いい加減な人たち」とは思えません。

日本のマラソン界低迷を解消するために、様々な試みが行われています。私が考える最大の原因は、「コーチングの失敗」です。中国の韓愈の中に「名馬のもとはどこにもいるが、伯楽はどこにもいるものではない」という内容の記述があるようです。日本では、ある団体が名声と権力を得てくると「実力以外の他の要素で団体組織の力となるべき大切な人事が決まり始める」ということが起こり始めます。果たして、現在の実業団の陸上競技部コーチ・監督は、本当に指導力のある人物なのでしょうか?一人の人が長い間、結果が出ない(入ってくる選手を伸ばせない)のに組織の中枢または指導現場を担っていないでしょうか?「強かった選手が現役引退後に指導者としての力量を見るための下積み無しに、すぐそのまま有名チームのコーチ・監督に就任している現状」が、私は陸上競技が世界で戦えない大きな原因であると考えています。


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