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鉄道と港のまち、敦賀で鉄道遺産見学

2023年10月26日 | 鉄是好日
旧北陸本線 樫曲(かしまがり)トンネル

鉄道趣味のお仲間と敦賀周辺の鉄道遺構の見学に行って来ました。
敦賀はかつては敦賀~ウラジオストクを経由してヨーロッパと繋がる欧亜連絡の要であり、当時の反映を彷彿とさせる施設や建物が今も残る他、険しい山越えを克服するための北陸本線の路線変更の遺構が残る鉄道のまちでもあり、鉄道歴史ファンにとっては興味の尽きない場所となっています。
また、2024年3月16日にはいよいよ北陸新幹線が敦賀まで到達することになり、敦賀駅周辺は開業一色で、日本遺産と認定された鉄道の歴史も含め、観光による町おこしにも取り組んでいるようです。

新装なった市内への玄関となる敦賀駅西口 奥に見えている横長の建物が新幹線ホーム
現在の在来線ホームは新幹線ホームの西側地平に並ぶが、開業後は大阪・名古屋からの特急は
新幹線ホームの下に乗り入れ、上下移動だけで乗り換えできるようになる

新幹線カウントダウン写真撮影コーナー(撮影日は10月22日)

先ずは徒歩でその名も鉄輪町にある旧北陸線後の眼鏡橋へ。1881年に長浜から到達した線路が今の北陸線より西側、気比神社の傍を通って敦賀港に線路が繋がっていた頃の遺構です。


水路を跨ぐために建設された2連アーチの橋梁 中央が崩れているが複線分の幅がある
説明版によるとイギリス製機関車が日に3往復していたとある
近くの8号線を渡って反対側にはこの橋の下を流れていたと思われる水路がある

神楽町バス停留所から東に、日本三大鳥居といわれる気比神社の大鳥居が見える
因みに残りの二つは春日大社一の鳥居と厳島神社大鳥居

これも日本三大洋風建築とされる、旧大和田銀行本店の建物を再利用した敦賀市立博物館
2階には貴賓室、3階の講堂などが残る

眼鏡橋の後はコミュニティバスで神楽町に向かい、旧大和田銀行本店の建物を使用した市立博物館で欧亜連絡関連の資料などを見学した後、再びコミュニティバス(実際はタクシーによる代行だった)で冒頭写真の樫曲トンネルに向かいます。
樫曲トンネルは1896年に敦賀~福井間が開業した時に掘削された12のトンネルの一つで、1962年に現在の北陸トンネルの開通により用途廃止となり、現在は国道476号線の歩道となっています。


アーチ部(上部)は長手積み、側壁はイギリス積みのトンネル内部
土木学会選奨土木遺産のプレートがある

トンネル見学のあとは敦賀港に戻り、旧敦賀港駅舎を再現した敦賀鉄道資料館、石油貯蔵施設であった赤レンガ倉庫、キハ28の保存車、敦賀港線跡、ランプ小屋などを見学します。
赤レンガ倉庫内には敦賀をテーマにしたHO鉄道模型ジオラマ(400円)があり、船やバス、お祭りの山車なども動くようになっていてなかなか良く出来ていました。


1999年に旧敦賀港駅舎をイメージして建築された敦賀鉄道資料館
入館無料だが欧亜連絡に関する資料や旧北陸線のビデオなどのが見られる

敦賀港線が2019年に廃止後もオフレールステーションとして使われている旧敦賀港駅跡
線路は途切れているが入替用貨車移動機が忘れ去られたように残る


この日は非常に穏やかだった敦賀港

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