Tomotubby’s Travel Blog

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荒俣宏 「ゑびす殺し」 ~七福神と宝船特集 その1~

2004-10-15 | Japan 日常生活の冒険
何やら「ダ・ヴィンチ・コード」なる小説が流行っているようで、買ってみたんですが、読む前に荒俣宏の「レックス・ムンディ」を読んだらいいよ。と言われました。テーマが似通っていて「ダ・ヴィンチ・コード」の導入編に向いているようです。荒俣先生の本だし、どうせならハードカバーがいいな。ということで、近くの古本屋さんへ出向きました。

この古本屋さん、結構 Tomotubby と波長が合っているよう。「レックス・ムンディ」は初版・美本で売っていました。勿論即買い。さらに、Tomotubby の目は、その隣に並んでいた同じ荒俣先生の「ゑびす殺し」という題名に釘付けとなってしまいました。

本の帯には「東京湾に上がった死体は、福の神ゑびすさまだった。不可解な殺神の裏には、七福神一族のスキャンダルが秘められていた。鬼才が挑む幻想世界」とあります。

ぞくぞくっ。

早速読んでみました。時代設定は戦後すぐの闇市の立つ時代。お互い福の神である、ゑびすと大黒は義理の兄弟で、大黒は失踪したゑびすの行方を捜していました。実は、ゑびすは、パンパンガールに身を落とした弁天をめぐって恋敵の毘沙門の辰に足を砕かれ、歩けない体(つまり蛭子)になっていたのです。トレードマークの笑顔を忘れたゑびすをなんとか笑わせようとした弁天は、福助に命じて笑い茸を与えます。しかし、ゑびすに恨みを抱いていた福助は、彼を海に突き落としてしまったのでした。という訳の判らない初期の小編でした。さして出来のよい内容ではありませんが、Tomotubby の気になっていた七福神のエピソードが盛り込まれていて、楽しめました。



にしん御殿小樽貴賓館 (旧青山別邸)の棟瓦 上がゑびす、下が大黒。
これらは青山邸が現在の所有者に渡ったときに改装され加えられたものらしい

つづく


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