時代遅れの山ばなし「富士山に背比べを挑んだ全国の山々」




▼時代遅れの山ばなし「富士山に背比べを挑んだ全国の山々」
【概略】
 昔、妹の駿河富士(木花開耶姫)と姉の下田富士(磐長姫命)は、高さ
も同じくらいで、仲むつまじい姉妹山でした。しかし成長するにつれ、妹
(駿河富士)は美しく、姉(下田富士)は醜くくなっていったという。

 姉は次第に妹を嫌いはじめ、ふたつの山の間に天城山という屏風を立
ててしまいました。姉の姿が見えなくなり、驚いた妹は様子をみようと背伸
びをします。

 姉は身をかがめますます小さくなり、妹は背伸びをしながらどんどん高
くになりました。日本一の高さになった富士山をみて、あちこちの山々が
背競べを挑んできました。

 茨城県の筑波山や岩手県の岩手山(岩手富士)、青森県岩木山(津
軽富士)なども勝負をしましたがまけてしまいました。有名なのが八ヶ岳と
の背競べです。富士山と白山との背競べというのもあります。たいがいは
ふたつの山に樋をかけ水を流して判定するというものです。

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けふもめげずに与太ばなし「阿部清明が憤死した山・セーメーバン」



▼けふもめげずに与太ばなし「阿部清明が憤死した山・セーメーバン」

【概略】400字
 JR大月駅の北方にセーメーバン山があります。その昔、安倍清明が諸
国漫遊の途中、ここに立ち寄りました。ところがこの村は水の便が悪く田
や畑できないという。清明は明日の朝までに、山向こうの菅沢の水をこち
らに引いてやろうと約束。

 真夜中、仕事は順調。しばらくするとどこからか「清明ドノ、そろそろ鶏
が鳴く、もう夜明けじゃ」との人声がしました。「やや、もう夜が明けるか」、
清明は力を込めました。しかしその時、一番鶏の声が流れてきました。「ワ
ッ。間に合わなかったか」。慌てた清明は仕事をやめてしまいました。

 そして村人たちにどういい訳けをしようかと考えました。しかし、これは
岩殿山にすむ鬼のいたずらでした。「わしともあろうものが、たかが鬼にだ
まされたなんてッ」。清明はくやしくて「キリキリ」しながら、近くの峰の峰で
憤死していたという。
・山梨県大月市。

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けふもめげずに与太ばなし「南アルプス塩見岳・山ろくのしょっぱい地名」

▼けふもめげずに与太ばなし「南アルプス塩見岳・山ろくのしょっぱい地名」

【概略】
 南アルプス塩見岳山ろくの村人はかつて塩が不足して困っていたとい
う。可哀想に思った諏訪湖の神さまが、塩見岳に登ってふもとの伊那里
村(いまの伊那市)と、大鹿村のあたりから塩のふき出ているところを見つ
けました。それからは、鹿平、岩塩泉、鹿塩などの地名ができました。

 ここには「鹿塩の七不思議」というのがあるそうです。(1夜泣き松:宗良
親王につかえた美祢姫のこどもの夜泣きをなおしたという松があります。
(2八っ鹿:大池のほとりの鹿の群れは、狩人が何頭獲っても次の日には
もとの8頭になっているという。

 (3大池の善椀:冠婚葬祭などのとき、池に頼むと翌朝朱塗りの膳碗が
ちゃんと揃っているという。(4塩の湯:塩水の湯。(5逆さ銀杏:弘法大師
が刺した杖が根を張り大木になった銀杏。

 (6灰汁なしワラビ:そのまま煮て食べられるワラビ。(7猫のノミ:この谷
の猫にはノミがいないという。以上の7つ。
・静岡市と長野県伊那市との境。

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けふもめげずに与太ばなし「北アルプス上高地・河童橋の河童」




▼けふもめげずに与太ばなし「北アルプス上高地・河童橋の河童」

【概略】
 上高地の名物・河童橋はもっと上流の飛騨新道にかかっていたと
いう。明治に新道大改修のとき、ここに移設したという。

 そこには吸い込まれそうな深い淵があり、河童でも住んでいそう
だったという。橋の形も当時は山梨県大月市にある「猿橋」のよう
なはね橋だったそうです。

 「…時刻はもう一時二十分過ぎです。が、何か気味の悪い顔が一
つ、円い腕時計の硝子の上へちらりと影を落としたことです。僕は
驚いてふり返りました。すると、…僕が河童というものを見たのは
実にこの時がはじめてだったのです。

 僕の後ろにある岩の上には画にあるとおりの河童が一匹、片手は
白樺の幹を抱(かか)え、片手は目の上にかざしたなり、珍しそう
に僕を見おろしていました…」。

 芥川龍之介が小説「河童」のヒントを得た河童橋は、観光客で賑
わっています。
・長野県松本市安曇村
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けふもめげずに与太ばなし「立山浄土山・龍王岳と刈り込み池」

▼けふもめげずに与太ばなし「立山浄土山・龍王岳と刈り込み池」

【概略】
 立山浄土山の一角にそそり立つ岩峰龍王岳。山頂の鋭い尖峰に降っ
た雨はこのピークで2分され、東に流れて黒部川、西に流れて常願寺川
に注いでいます。

 ザラ峠から西側、常願寺川に下る途中の立山カルデラ底池沼のひと
つ刈(狩)込池があります。この池は竜王の住みかだそうです。立山開山
の祖である佐伯有頼は、常願寺川の氾濫を鎮めるために立山権現に祈
って、水害をもたらしている三里四方の悪竜や、大蛇をすべてこの池に
封じ込めたという伝説があります。

 「南谷には大きな池よ、山を開いた有若(有頼)さまは、あまたの大蛇が
住みなす故に、権現さまに頼ませられて、大蛇刈込池じゃとござる」…。
「飛騨越中安政地震 山抜泥水化物口説」の一節です。

 これは1858(安政5)年の地震による大水害を記憶にとどめるため、を
流布させた口説節というものだそうです。
・富山県立山町。
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