先般にて、ご相談があった件として
ガットが早く切れるので、何とかしたいとの事。
元々から、長く使いたいとの希望をお持ちだったので
私の持っているガットの中で一番太い物で低テンションで提供しておりましたが
やはり、1か月持たない状態です。
とりあえず、使用状況を把握する為にヒアリング
ラケットは2本使用しており
週に2~3回 2~3時間
今回は実質7~9時間ぐらい使用している
主な使い方はノック用
これだけ、聞けば確かに早い様に感じる。
ラケットを預かり、ストリング状態を確認
① 凹がクッキリと入りノッチが入ってます、部分的に摩耗が酷い状態である事が分かります
この時点でかなり擦れている事が分かりますね
②摩耗が酷い状態は概ね7mmピッチで入ってますから規則性があります。
このピッチは概ねガットの間の距離とほぼ一致して発生している。
③これはフレーム付近で滅多にシャトルが当たる場所でなく、クランプでガットを掴む場所です。
もしクランプが悪い場合や、グロメットが傷んでいると、ここに変化が生じるハズですが問題は無いです。
こちらは、違うラケットで同じフレームに近い場所を観察したモノです、不具合は無いですね。
④グロメットをチェック 痛みはあるが致命的な割れギザギザの凸は見受けられませんね。
まぁ、ここまで見る限り張り方や機械よる要因の可能性は低いです。
気になるなるのは、②のガットの摩耗している場所が一定のピッチがあり規則性を持っいていること
一応、もう一本のラケットの写真を送って貰うと、張って間もないかと思うガットの縦横の糸は
タワミが凄いですね。
ここからの推測はご覧の皆さんは分かると思いますので解説はしませんが
使用者の競技レベルとセッテングのバランスに問題があるかなぁ。
対策としては以下です。
①耐久性のあるガットをポンドを上げて張り直す。
②Hard Sarfaceタイプでポンドを上げて張り直す。
調査結果と結論を相談者へ伝えて対策をLINEベースでやり取り
当初①を相談者は希望されていましたが、私は②を推挙した結果
今回は②で次回は①で確認することで合意しました。
この対応は、ほぼ2日間で実施しました、結果がとても楽しみな
ともぞうです! 楽しんでやらないとね~。
おまけ 以前から欲しかった小型のマイクロスコープに更新しました(またお金を使ってもうたわ)
ともぞうの研究室はダイニングを占拠してます、家族には不便な思いをさせているのは申し訳ない限りです。
時折、同僚が頭おかしいんちゃう 趣味でもやりすぎやろ~と笑われますが
調べる事の意義はあると思います、問題解決を重ねることで進歩すると信じてます。
zo