徳永写真美術研究所 Column


徳永写真美術研究所(TIPA)の日常コラムです。

春の美術鑑賞ウィーク / 「約束の絵画」柏原えつとむ展

2014-04-22 | 展覧会案内


現在
スルッとKANSAI3dayチケットの通用期間。
このチケットは
関西圏の私鉄を3日間乗り放題で5200円。

私にとっては
大阪を拠点に
神戸へ京都へと移動する事が多いので
とてもお得なチケットです。

先週
このチケットを利用して
関西圏の美術館やギャラリーを巡りました。
たくさんの展覧会を見た中で
ひとつ報告します。



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《 約束の絵画 》

柏原えつとむ展
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私は氏を25年前から“えつとむセンセ”と呼んでいます。

大学生の時
えつとむセンセの授業を受講していました。

通年の授業で生徒は5人。
少人数クラスだったので
先生のご自宅での授業もありました。
賢そうなワンちゃんが居た事を薄っすら記憶しています。
また
自宅から車いっぱいに積み込んだ先生の蔵書を
教室に運んで読書会をした事も・・・
なかでも特に記憶に残っているのは
制作中の私の作品をご覧になって
意外な視点から感想を述べ
同時にトゲのない言葉で
その後の展開を警告されたこと。
当時
自分は未熟すぎ
学ぶまでは至りませんでしたが
多くの事に気付いた一年間の授業でした。

私が受講した翌年に
センセは他大学の教授職に就任され
その後、お会いする事はなくなりましたが
展覧会の開催を知った時には
会場を訪れていました。

そして
今回の個展へと



写真右側が個展の案内状です。
たぶん、ご本人の直筆の文字だと思います。
下の2枚は会場にあった出品作に対する文です。

「皮肉な企み・・・思わぬ作品が・・・」から始まる文中には
美術の本質とはほど遠い下世話な話に頭を痛めている。
溜まってしまった作品のヴォリュームだ・・・と続きます。
制作活動を長年継続する中での悩みから
今回の作品が生まれたとの事。
この制作過程の提示は
2012年に国立国際美術館で開催された
「<私>の解体へ:柏原えつとむの場合」

延長線上にあるのだと解釈しました。

私も
過去の作品で
同様の実験をしてみたいなと思いました。

この展覧会は4月26日まで。

会場は大阪・肥後橋にあるサイギャラリです。


記:徳永好恵


ご案内



現在、徳永写真美術研究所では
2014年度春夏講座の受講をお受けしています。
興味のあります方は、ご一報ください。

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徳永写真美術研究所

大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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