Altered Notes

Something New.

「芸人もテレビも屑」であることを再認識 ペンギン池事件

2023-03-29 16:51:16 | 放送
2023年3月24日の日本テレビ「スッキリ」に於いて、「那須どうぶつ王国」からの生中継があり、そこでオードリー・春日俊彰氏が園内のペンギンがいる池に故意に落下した、という事件が起きた。

春日氏は池の中でペンギンにエサやりをしていたのだが、そこで司会の加藤浩次氏が「池に落ちるなよ、気をつけろ! 足元に気をつけろ!」などと繰り返し呼びかけた。この呼びかけは芸人の世界では”フリ”である。つまり「落ちろ」と言っているのである。

そして、呼びかけの後で春日氏はペンギンが居る池の中に合計3回落下したのである。突然のことでペンギン達は当然驚いていたのであった。

加藤氏のフリは番組を盛り上げる意図だったであろうが、当然ながらそれは芸人の後輩である春日氏を「池に落ちる」状況に追い込んだのである。芸能界、とりわけ芸人の世界では「先輩の命令は絶対」だからだ。

こうして想定外の「ペンギン池に落下」事件が起きたことで放送終了後に那須どうぶつ王国はツイッターで「日テレに抗議した」と報告し、「スッキリ」は番組サイトで「動物への安全配慮が不足しておりました」などと詫びる姿勢は見せた。



だがそもそもの話として、春日氏がやらかした行為は最近度々話題になる「迷惑系ユーチューバー」と何が違うのだろうか?

春日氏はこの「スッキリ」に出演するときにはロケ先で必ず大暴れして顰蹙を買い、問題を起こしては世間の批判を浴びている。今回が初めてではないのだ。

番組でやっていることとその次元は「迷惑系ユーチューバー」と全く同じなのである。だが、ユーチューバーは厳しく批判されて処分も受けるが、テレビ局とその番組は謝罪して終わり、である。同じ低次元な行為を仕出かして公共施設や一般人、動物に迷惑をかけても「”すみません”と言っときゃいいんだろ?」というテレビ局の驕り高ぶりがそこに明白に見えるのだ。(*1)

さらに言うなら、テレビ番組の無神経・無責任なパフォーマンスが迷惑系ユーチューバーを生み出す土壌になっているのは間違いないであろう。明らかにテレビがそうした空気を作っており、さらに煽っているのである。

そもそもテレビは権威と化しており権力の一つなのである。権力であるが故に「己の行動の全てが許される」と思い込んで恥じない連中なのだ。なので、テレビ番組製作に関わると人は変貌してしまい、一種の選民意識・特権意識を持つようになる。「俺たちは偉い」、だから「一般人に迷惑かけようが知ったことではない」という超が付くほどの上から目線で全てを考え発想するようになる。これは客観的に見れば「視聴者から”嫌われる努力”」をしているのであり、だからテレビは右肩下がりの衰退傾向にあるのだ。

公共の場でロケをするテレビクルーが一般人にどれだけ迷惑になろうが横暴な態度で「こっちに入るな!」などと怒鳴ったりするのも前述の選民意識・特権意識が根底にあるからである。

当ブログでも従前から度々書き連ねてきたように、テレビ局というのは思い上がった醜い人間の集積場であり、鼻持ちならない存在なのである。





もう一つは芸人の思い上がりである。

これもまた当ブログで何度も書いてきているが、芸人達の勘違いは看過できないほど酷いレベルになっている。常識も文化も伝統も知らない若年層からリスペクトされてすっかり舞い上がってしまった芸人たちであるが、そのおかげで彼らはリセットできないほどの過大な選民意識を持つようになった。これもまたテレビ屋との関係に於いて滲み出たものであろうが、「自分たちなら何をやっても許される」という思い込みが醸成されて今ではすっかり定着してしまった感がある。

上岡龍太郎氏はかつて「芸人は屑」と断言した。「屑な人間の中で、腕の立つ奴はヤクザになり、口が立つ奴が芸人になった」と。勿論これは上岡氏一流の韜晦が含まれるコメントであるが、言っている内容のエッセンスはその通りと言えよう。

そういうことで言うならば、番組司会の加藤浩次氏は元々非常識な言動・行動で笑いを取るタイプの人間であり、そもそも常識的でまともな世界に収まる人間ではない。本来なら動物園という動物達に対する繊細な配慮が必要なシーンで「芸人の掟」を発動して後輩に強要することで混乱を引き起こしてしまった責任は重大と言えよう。しかも、後日の謝罪コメントに於いても心からの謝罪には見えず、どこか責任回避のように見えた事で批判が相次いだのも、この人物の出自と性格を考えれば当然であろう。


また、実際にペンギンが居る池に落下した当事者でありながら未だに謝罪も無くコメントも出さない春日俊彰氏も罪は重い。ある意味で最も罪深い。たとえ芸人の先輩たる加藤氏が「落ちろ」というフリをかざそうが、そこは動物保護の観点から絶対に拒否しなければならない筈だ。彼が優秀な芸人なら「池に落ちる事を拒否する」こと自体を笑いにできたかもしれないが、それは春日氏の能力を超える要求だろう。普通に考えて、この場合は池に落ちる事を拒否するのは芸人である以前に社会人として、そして人間としての義務と言えよう。

だが、その義務遂行は春日氏には無理なのである。

なぜか。

無能だから。

どういうことか。

春日俊彰氏は芸人でありながらアドリブがきかない人物でもある。彼が言う事やることは全て台本通りなのである。誰かが決めてくれた通りにしか彼は動けないのだ。アドリブがきかないということは、つまり自分の頭で考えることが出来ない、という事である。自分が置かれた状況から思考し判断して最善の道を(瞬間的に)見出す…それが出来ないのが春日氏なのだ。

実際に筆者が春日氏を見ていて笑ったことなど一回も無いし、むしろ退屈でイライラする…そういう存在なのである。

中味がなくアドリブがきかない芸人にありがちな特徴の一つとして「大声で怒鳴る・叫ぶ」というのがあるが、まさに春日氏はこのパターンだ。オードリーが司会をする坂道グループの番組でも春日氏の取り柄と言えば大声で怒鳴る事ぐらいである。つまらない上に騒々しくて迷惑でしかない。

まさに無能。

春日氏が無能であるが故に暴れてものを破壊し周囲に迷惑をかけることが面白いと思っている阿呆ボンである事を証明する事実は多いが、2016年のIKEAの椅子破壊事件もその一つだ。「ヒルナンデス!」において家具量販店・IKEAの椅子「ポエングアームチェア」を紹介する場面で、オードリーの二人は常識的にあり得ないレベルで椅子に乱暴を加えて破壊してしまった事がある。椅子を製作した職人の悲しみはいかばかりだろうか…。そんなことも想像出きず、これを面白い出来事として捉えている春日氏は若林氏と共に、まさに彼らが「人間の屑」であることを雄弁に示したのであった。

春日氏・・・無能である上に「下品」でもある。出演番組で椅子に座る場面があるが、その時に正面からのカメラワークだと良く判るが、両足を開いて股をパカーっと開いて座るのである。男性にありがちな座り方とはいえ、多くの人が視聴しているテレビ番組での姿勢である。まるで蝶番が故障したかのように股を大きく開いたまま座るその姿は 下品そのもの である。醜い。




今回の事件に関して同じ芸人のカンニング竹山氏がAbema Prime出演時にコメントしているが、その趣旨はテレビ屋と加藤氏、春日氏の横暴を容認するものであった。「落ちてはいけない場所に落ちるから笑いになる」という主張である。

さらに竹山氏は「ロケに行って水があって、そこに例え動物がいようと落ちるていうのは、日本のお笑いの古典芸能みたいなものだったから。こういうふうになるのは時代だなって思う」とも発言したが、実はそんなもの面白くもなんともないのだ。それは「予定調和」にほかならず、そんなものはつまらないのだが、古典芸能と言う竹山氏のセンスは江戸時代から進歩していないのであろうか?(蔑笑)

竹山氏の主張は「芸人が面白いことをやっても世間が笑ってくれない(認めてくれない)」という嘆きである。ここには竹山氏の致命的な勘違いがある。

そもそも笑いが起きるには、笑いを送り出す側と受け取る側に共通の価値観があることが前提となる。その価値観が一般社会人と芸人との間で大きく乖離してしまっている、という事実に芸人達は気が付いていないのだ。彼らが選民意識と特権意識の中で胡座をかいている内に世の中が変わってしまった事に気が付かないのは哀れとしか言いようがない。(*2)

だから芸人たちは「屑」であり「どこに出しても恥ずかしい連中」なのだ。


もちろん芸人には真にリスペクトに値する立派な人物も居るが、ほとんどの芸人は屑だと認識している。そしてそんな屑を好んで使いたがるテレビ屋もまた屑なのである。今やあらゆるテレビ番組に芸人が出演している昨今でウンザリしているのだが、だが、この現状だからテレビは年月を負う毎に衰退しているのであって、世間から嫌われ見放され顧みられないメディアになりつつあるのだ。芸人もテレビ屋もどちらも本当に心の底から辟易している。






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(*1)
先般の迷惑系ユーチューバーに依るスシロー事件を番組で取り上げていた時には、犯人を厳しく糾弾したその番組が、自ら同じ迷惑行為を仕出かしており、これが同じであることに気が付かないのがテレビ屋の非常識と無神経、そして無能を示す証拠である。

(*2)
参考記事:
『共有されるべき価値観の崩壊が進む現代社会』




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<2023年4月6日:追記>
★「那須どうぶつ王国」に謝罪した春日俊彰氏について
4月5日の報道によると、ペンギン池に故意に落下した春日俊彰氏が3月26日に那須どうぶつ王国を訪れて謝罪していたとのことである。春日氏直筆による謝罪の手紙には真摯な反省の意が長文でしたためられていたそうである。27日放送の「スッキリ」において、あまり誠意が感じられない謝罪をしていたMCの加藤浩次氏に比較すれば、はるかに評価できる行動だったのは確かであろう。
だが、しかし・・・
それでも筆者は記事本文に記した内容については考えが変わっていない。つまり、「真摯な謝罪」ができるのなら、「はじめからペンギン池に落ちるな」ということである。それだけ自分の過ちをきちんと反省し誠意ある謝罪をするくらいなら、はじめから迷惑パフォーマンスをするべきではない。それがプロフェッショナルとしての矜持である筈だ。記事にも書いたが、加藤浩次氏がいくらフリで煽ったとしても、それを拒否するべきであった。いくら「先輩の命令には背けない」掟があろうと、長文の反省文を書けるほどの真摯な姿勢を持っているのなら、今後の芸人人生を賭けてでも拒否するべきだったのである。
さらに言えば、芸人だというのなら「拒否する意思」を一つのお笑い(芸)に仕立てて見せれば良かったのである。春日氏はプロの芸人である。そこまでやれないなら、それはただの「迷惑ユーチューバー」と同じであり、芸人がいつも見下している「素人」と同じレベルである事を自覚するべきであろう。







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