読売新聞の書評で、ゆったりとした作品という言葉につられて読んでみた。
十時半睡事件帖のシリーズの7巻目、最終巻らしい。著者の絶筆でもあるらしい。
事件帖とあるが、この巻については、事件らしい事件があるわけではない。
海洋ものに比べるとかに、ゆったりとした作品だ。
丁度、三島近辺に旅行に行ってきて、箱根八里の街道を知ったばかりのせいか、小田原ー三島ー元箱根ー沼津といった地名や、その街道が、身 . . . 本文を読む
久しぶりに、山関係の作品を読んだ。読売新聞の書評で見つけた本だ。
”世界一不気味な遭難事故”と副題がついている。
1959年に、ソ連のウラル山脈に登山した9名の若者がテントから一キロ半ほども離れた場所で、凄惨な死を遂げた。
氷点下の中で、衣服もろくに付けていなかったり、靴も履いてなかったのだ。
最終報告書では、「未知の不可抗力によって死亡」と記載されていた。
地元 . . . 本文を読む
白石一郎の直木賞受賞作、「海狼伝」を読んだ。
白石一郎の作品は、以前にも読んだことがあるが、久しぶりだ。
戦国時代、海で育った笛太郎が、村上水軍の海賊と行動をともにするようになり、新しい船を建設して、当時の中国に旅立つまでを描いている。海洋冒険時代小説の最高傑作と言われているが、なるほどと思った。
当時の船同士の戦い方や、いろいろな船の種類、操船の仕方など、海流の影響など、詳細に描かれており . . . 本文を読む