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大津市・南滋賀遺跡 大壁造り建物跡出土

2010年05月20日 | Weblog
 市教委が19日、南滋賀遺跡(同市南志賀)で、朝鮮半島の特徴を持つ古墳時代後期(6世紀後期)の大壁造り建物1棟の跡や移動式の竈(かまど)などが見つかったと発表した。
 約2km北の穴太遺跡(あのういせき)でも今年2月、同時期の同建物2棟の跡などが出土(注1)しており、比叡東麓に渡来系の人々が集落を広範囲に営んでいたことを裏付ける発見としている。
 大壁造り建物は、建物の周囲を巡る溝に立てた柱を芯にし、土壁を設ける工法。滋賀・奈良両県以外では珍しく、大半が渡来人の集落で見つかっている。
 同遺跡は弥生―平安時代の複合遺跡。2月から約750㎡を発掘したところ、大壁造り建物の東辺(約9m)の柱材17本(最長80cm)が20~50cmの幅で検出し、移動式の竈などの土器も多く見つかった。
 また、同時期の掘立柱建物跡2棟の一部(1辺4~5m)や、据え付けの竈の跡なども検出。大壁造り建物と併存していたかどうかは不明だが、用途などによって建物を使い分けていた可能性もあるという。
 現地説明会が22日午後1時半に開かれる。
[参考:読売新聞、中日新聞]

過去の関連ニュース
 (注1) 2010.2.18大津市・穴太遺跡 古墳時代後期の大壁造り建物2棟などの跡が出土

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