歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

京都府精華町・椋ノ木遺跡 古墳時代中期の円墳4基を確認

2011年02月03日 | Weblog
 京都府埋蔵文化財調査研究センターは2日、精華町下狛の椋ノ木遺跡(むくのきいせき)で、古墳時代後期の円墳4基が見つかったと発表した。
 円墳は直径約12~18mと中規模で、現在の木津川堤防から約50m西側に南北約70mの間に並んでいた。 いずれも墳丘部は削られ、周囲を巡る溝跡が確認された。 円墳は木津川の氾濫に備え、自然にできた当時の堤防上にあったとみている。
 円墳上部の地層からは、木津川の舟運に関連する遺構とみられる平安~鎌倉時代の掘立柱式の建物跡2棟や条里制の溝跡、井戸・土坑なども見つかった。また、下部の地層からは、弥生時代の土坑・溝などを検出した
 現地説明会は5日午前10時半から開かれる。
[参考:京都新聞、京都府埋蔵文化財調査研究センター]

関連ニュース・情報
 2010.9.7 彦根市・丁田遺跡 縄文中期の翡翠大珠が滋賀県内初出土

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芦屋市・若宮古墳 470年後に築造の前方後円墳の周濠とみれれる一部を発見

2011年02月03日 | Weblog
 芦屋市教育委員会は、昨年10~11月に同市若宮町の住宅地で、宅地造成などに伴う発掘調査で古墳時代中期(470年前後)に造られたとみられる古墳を取り囲む周濠の一部を発見した。北数百mほどの距離にある前方後円墳・金津山古墳(全長55m、460年頃)や打出小槌古墳(うちでこづちこふん、全長75m、490年頃)と同時期のものとみられ、少なくとも3代にわたり、有力豪族が芦屋で権力を継承した可能性が高くなったとしている。
 近くで出土した馬や家の形などの形象埴輪の破片約500点や、壺などの須恵器から築造時期を推定するとともに、2基との関連性から、濠のそばに同様の前方後円墳が存在するとみられ「若宮古墳」と名付けた。
 一方、発掘調査では、法隆寺で使われた瓦と類似した文様を持つ瓦の一部も発見した。 同様の瓦は県内最古級の寺院とみられる「芦屋廃寺」(同市西山町周辺)でも出土しているという。
[参考:神戸新聞、朝日新聞]

過去の関連ニュース
 2010.8.30打出小槌古墳 二重周濠を発見
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阿南市・深瀬遺跡 縄文時代前期~晩期にかけて層状に堆積した遺構と多数の遺物が出土

2011年02月03日 | Weblog
 徳島県埋蔵文化財センターが2日、那賀川左岸の段丘上にある縄文~鎌倉時代の複合遺跡である深瀬遺跡(阿南市深瀬町)で、縄文時代前期~晩期にかけて層状に堆積した遺構が出土したと発表した。
 縄文時代前期(約7000年前~)の層からは「大歳山(おおとしやま)式土器」、その上の中期(約5500~約4500年前)の層からは「鷹(たか)島式土器」、それより上の後期(約4500~3300年前)の層からは、「宮瀧(たき)式土器」が出土した。 さらに上の晩期(約3300~2800年前)の層からは、縄文時代の装身具である直径1cmほどの石製の丸玉一つが見つかった。
 後期~晩期の層では漁に使うオモリ、ドングリやクルミを割るための「たたき石」も見つかった。
 これらを含め、サヌカイト製(讃岐岩)、地元産のチャート製の打製石鏃など縄文時代の遺物だけで4000点の土器や石器が見つかった。
 現地説明会が5日午前10時から開かれる。
[参考:読売新聞、徳島県埋蔵文化財センター]

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