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石岡市・瓦塚窯跡遺跡 新たに11基を発見、操業は10世紀まで継続か

2011年02月10日 | Weblog
 石岡市は9日、瓦塚窯跡遺跡(石岡市部原)で、新たに窯跡11基が見つかったと発表した。
 08年度から4年計画で発掘が続けられているが、これまでに見つかった13基と合せ24基となり、かすみがうら市の松山瓦窯を越え、県内最大の遺跡となった。関東最大とされる南河原坂窯跡(千葉市緑区)の20基に並び、関東地方でも最大級の窯跡であり、常陸国の瓦の生産拠点だったことをうかがわせるとしている。
 同遺跡は、8世紀半ばに創建された常陸国分寺(同市)の瓦を供給した窯跡で、これまでの調査で、国分寺の屋根の補修などに伴って築かれた窯跡であることや、地下式有段登り窯であることなどが判明している。
 本年度の調査で、初めて遺跡内に住居跡を確認した。
 昨年の調査では、9世紀後半まで瓦を大量に生産していたとされたが、今回調査の結果、出土した土器や瓦の文様から操業は10世紀まで継続して行われていた可能性がある。
 現地説明会が13日(日)午前11時と午後2時の2回開催される。
[参考:茨城新聞、毎日新聞]

過去の関連ニュース・情報
 2009.2.28瓦塚窯跡遺跡 5基の窯跡と創建期の瓦片が出土

瓦塚遺跡
 常陸国府(現在の石岡市内)に常陸国分寺と常陸国分尼寺が建てられたが、その屋根瓦を作り供給するための瓦工場だったとされる。1968年に山林を開墾中に7基の窯跡が発見された。「地下式有段登窯」で、灰原からは布目瓦など多くの遺物が出土した。
 
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