生き神様クマリ span>
Durbar Square, Kathmandu
ネパールの生き神様クマリ。
国内で生まれた満月生まれの少女の中から選ばれ、初潮を迎えるまでの数年間クマリとしての役割を果たします。
絶大な力を持ち幸運をもたらすとされており、多くの人々からの信仰を集める存在なのです。
クマリ自体はネパール国内に複数いるみたいですが(地方のクマリはローカル・クマリと呼ばれます)
カトマンズのダルバール広場にあるクマリの館に住む「ロイヤル・クマリ」は国王さえもひれ伏す存在だそうで、
侍従達に囲まれて暮らし、特別な儀式以外には外出せずひたすら館の中で暮らします。
普段は特別な拝観料を支払うと窓から顔を出すクマリを数秒間拝観出来るそうです(写真撮影は厳禁)。
そのロイヤル・クマリが山車に乗ってカトマンズ市内を巡り、誰もが撮影し放題になるという出血大サービスなイベント、
それが現在カトマンズで8日間にわたって行われているインドラ・ジャトラ祭です。
祭りに関してはミサブログでお読み下さい。ロイヤル・クマリもバッチリ…いやボンヤリ写真に捉えてます(笑)
本日の写真は、そのクマリの館3階の窓から顔を出したクマリ。
おそらくロイヤル・クマリではなく、どこかのローカル・クマリです。
詳しいことは分かりませんが、インドラ・ジャトラ祭のために出張してきているものと思われます。
これを撮影している僕の周囲は参拝客や観光客で溢れかえっており、みんなこのクマリを狙って撮影しているのですが、
このショットのためだけに数十枚撮りまくったお陰で何とかカメラ目線をいただきました(笑)
僕は日本人なのであまり御利益は無さそうですが、とりあえず良い記念です。
ちなみに僕たちが滞在しているホテル・スガットは、そのクマリの館から徒歩30秒。
ロイヤル・クマリとご近所なのです^^
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コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
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仏像などで神を祭るのと違い、化身とし身近な存在として
神を敬う気持ちは素晴らしいなと思います。
神聖に丁重にクマリに接する人々の優しい顔が忘れられません。
素敵ですよね♪
驚きの事実でした
こんなことって あるんだ・・・って
やー カメラ目線で写真が撮れた ってことではなく
クマリっていうものの存在
初潮を迎えるまで ひたすら館の中で暮らすって・・・
この記事ね 朝洗濯を干すのに2階に上がって行った時にiPhone片手に開いて見たの
写真とこの話に思わず手が止まってしまって 洗濯干すのを忘れて記事を読み更けていたよ
iPhoneの中の小さな写真から クマリの視線が突き刺さってきた
何を思ってるんだろう って
数十枚撮って よかったね
いや ありがとう
なんかね とっても感じるんです
今回はちょうど旅行時期と祭りが重なっていたので
せっかくだから見ておこうかと思って狙っていたんですよ^^
ネパールは2008年に立憲君主制が崩壊して連邦共和制に移行しました。
それによってクマリ最大の擁護者であった国王の政治的実権が失われたわけで
これからクマリはどうなるんだろうなぁと思っていたのですが、
いまだに人々からの絶大なる信仰を集めていました。
政治環境は変わっても人の心まで変えることは出来ないんだなと。
とても素敵な伝統文化だと思います^^
頑張って撮った甲斐があるよ。
今でこそ館の中で家庭教師に勉強を教わってるみたいだけど、
昔は完全に神として生活していたから教育とか一切受けなくて
クマリとしての役割を終えてから遅れを取り戻すのが大変だったみたい。
周囲の国からは賛否両論あるみたいだけど(人権云々とか幼児虐待とかね)
ネパールの人々にとってクマリそのものが宗教であり国の象徴なわけで、
何世紀も前から続く歴史を、この時代の一時的な価値判断で勝手に終わらせていいものか?と僕は思うわけで。
元クマリの女性が
「クマリであったことを後悔したことは一度もない。クマリはネパールが世界に誇れる唯一の文化です」と言ってる。
それが本音なのか建前なのか分からないけど、素直に凄いなって思う。